Q. パラグライダーを始めたきっかけは?
fv_08_01 仕事関係の仲間と軽い気持ちで一日体験へ。簡単な準備運動とレクチャーをし、2時間もしたらもう一人で飛ぶことに!! インストラクターの無線誘導で「右!」「左!」と言われるがままにブレークコードを引いていると、驚いたことにうまく飛べてるではないですか!? たった2分程度のフライトだったけれど、人間も空を飛べるなんてスゴすぎ!と感動。その後2週間、空を飛んだ感動を忘れられず、動くの嫌い・疲れるの嫌い・学生時代は当然帰宅部だった運動音痴の私でも、ひょっとしたら一人で自由に飛べるようになっちゃうかも…!?と安易な気持ちでスクールに入校しました。毎回、睡眠不足の目をこすりながら、東京から山梨まで2時間かけて一人で通うというちょっとハードな週末。思うように上達しなくて落ち込むこともあったけど、大自然の中、仲間たちと一緒に練習していると楽しくて頑張ろうという気になりました。そして、私の能力に合わせて、さじを投げずに指導し続けてくれたインストラクターのおかげで、めでたくP証取得♪ それだけでなく、「やってみ ろ」と誘われたアキュラシー競技。その練習では、競技内容のピンポイントに降りるテクニックだけでなく、体幹や繊細な手の操作でグライダーの微妙な動きをコントロールする技術を教えてもらいました。そんなインストラクターに巡り会えたからこそ、けがをしない安全なパイロットになれたんじゃないかと思ってます。
 P証:パイロット技能証)

■ プロフィール
グラフィックデザイナー
30代
2012アキュラシージャパンリーグ
  ハンディキャップ3位
  ルーキー2位
第2回JHFフォトコンテスト入選
  作品「ボクも、きっといつか…!」

■ ホームエリア
河口湖・山中湖
オクシーパラグライダースクール
(山梨県)

 

 

 

Q. よかったことってある?
ふたつの“一生モノ”をGETしたこと。ひとつは“一生モノの趣味”!
周りのパラ仲間には20代の若者から、60・70代のおじさん……いや、おじいちゃんまで幅広い年齢の人たちがたくさん。それくらい年をとっても楽しめるんです。私もあと30年は飛べるかと思うと夢が膨らみます!! 空飛ぶおばあちゃんなんて、なんかカッコいいですよね。
パラグライダーはただ飛ぶだけじゃない、風を読むスポーツです。雲の形、ザワザワ揺れる木の葉、うなじにあたる微風。目や耳、体全体で風を感じて、空気の流れを見れるようになるのがおもしろい。街中を歩いているときも、風が吹けば「今の風、南東3m/s」とか、空を見上げて雲ができていたら「今飛んだらあそこまで行けるかも」とか、普段の生活の中でも風を感じて流れを読んで妄想できたりもする、奥が深い趣味なんです。ちなみに、「趣味はパラグライダーなの」と言ったときの周囲の反応に、ちょっとした優越感にひたれたりすることも(笑)。
もうひとつは“一生モノのパートナー”! 講習生仲間だった彼と、いつまでも一緒に空を飛ぶ喜びを分かち合いたい、ということで晴れてゴールイン!! 結婚して東京から、エリアのある山梨に越してきました。それからは、毎週末の予定はいつもふたりでパラ。たとえば、大会で遠出することがあれば、それが夫婦旅行に。ホームエリアの河口湖&山中湖の他に、この一年では宮城・山形・石川・千葉・静岡……といろいろな場所に行くことができ、いい思い出になっています。

 

Q. 一番の魅力って?
地面から足が離れた瞬間、脳からアドレナリン出まくり!! 日頃の疲れやモヤモヤストレス、気になるコトがぜ〜んぶフッ飛んで“無”になる感覚!!空を飛んでいるときは、社会人でもなく、女性でもなく、類人猿でもなく、自分が何者でもなくなって大空と一体化して しまうような開放感がたまらなく大好きです。以前、富士山五合目からテイクオフして、雲の上を飛んだことがあります。早朝のまだ空気も活動する前の穏やかな空の中、足もとスレスレに雲海が広がり、まさに、子供の頃夢見た雲の上を歩くような感じは、幻想的で「このまま天国に行ってもいいかも♪」と思えるほど!そんな穏かなフライトもあれば、トンビを追いかけていたら強いサーマルに入ってドーンと一気に上昇。まるで逆フリーフォールみたいに上がり、頭上にある大きな雲に吸い込まれそうになって冷や汗をかいたり……。
ただ、そんなふうに飛ぶことにどんなに夢中になっても、ランディングしたとき、毎回と言っていいほど「無事に戻ってこれてよかった〜♪」とホッと胸をなで下ろすんです。何事もなくフツーに地に足がついている。そんな「あたりまえの日常こそ幸せなんだ」と思えちゃうのもまた、パラグライダーがやみつきになる理由なのかも!!
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Q. 今の目標は?
ホームエリアの河口湖を完全攻略&完全制覇! 次こそ富士山山頂から! いつかは海外で! 夫婦でタンデムするのもアリ! …などなど、たくさんあるけれど具体的な目標は、アキュラシーで日本代表になること! 昨年「Team河口湖J ・Crew」(スクールのアキュラシーチーム)の一員としていくつもの大会に出場。はじめの頃は「参加することに意義があるんだよ」と励ましの言葉をかけてくれるくらい、残念な成績ばかり。でも、全国から集まってきた選手たちと仲良くなれるのもあって、大会に参加することが楽しくなりました。回数を重ねていくうちに、自分の成績をあげていくことがおもしろくなって、後半はトロフィーをもらえるまで成長♪ この調子でもっと練習をして、いつかは日の丸を背負って戦える選手になりたいですネ〜。 fv_08_04

 

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バックナンバー
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特別版 RedBull X-ALPS 2023
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22 上昇気流に乗ってどんどん高度が スカイパーク毛呂山(埼玉) 21 世界が広がった
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20 あの浮遊感がたまらない
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19 安全第一 (山梨)
西東京パラグライダースクール
18 タンデム証を取得して家族を
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17 もっとずっと空にいたい
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16 勝つためのフライトを学んで…
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15 飛ぶということが快感に
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14 こんなにも素晴らしい世界が
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13 上昇気流を使って雲の底まで
紀ノ川フライトパーク(和歌山)
12 ハングひと筋35年
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11 目標はXアルプス
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10 空を飛びたい
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南陽スカイパーク(山形)
08 人間も空を飛べるなんて!
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07 鳥より高く飛んだ時
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06 空と友達!
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05 機体と自分がひとつになった…
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烏山エリア(栃木)
00 開け、空!という思いをこめて
野田スポーツ公園(千葉)

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