Q. ハンググライダーを始めたきっかけは?


■ プロフィール
学生
20代
第1回JHF映像コンテスト
  ショート部門優秀賞受賞
  作品「You Can Fly」

■ ホームエリア
板敷フライトエリア
WINDSPORTS
(茨城県)

私は東京農工大学のハンググライダー部 Flying Chicken に所属して活動しています。ハングを始めた背景には、大学にハンググライダー部があったことが挙げられます。まず、サークルオリエンテーションで部の存在を知り、私を部に勧誘してくれた先輩方の雰囲気に引かれ、見学会という新歓イベントに参加しました。そこで、ハンググライダーがテイクオフするのを間近で見、テイクオフ上空で滑空しながら自分たちに手を振ってくれた先輩方を見て、「自分もあんな風にかっこよく飛びたい。」と思ったのがハンググライダーをやりたいと思った一番のきっかけです。また、大学に入ったら運動系の部やサークルに入りたいと望んでいたこと、新しいスポーツに触れてみたいと思っていたことも理由の一つにあります。
余談ですがハンググライダー部は、主に土日に活動するので平日は勉強やバイトに充てられるのも魅力でした。部の宣伝になりますが、東京農工大学のハンググライダー部は、現在40人程で活動しており、一大学での部員数は日本一の規模を誇ります。OBには世界でも活躍しているハングフライヤーの鈴木由路さんがいらっしゃり、ご指導して頂いたり、一緒に空を飛ばせて頂いたりします。
 新歓:新入生歓迎)

 

Q. よかったことってある?
ハンググライダーをやって良かったことは主に2つあります。
1つ目は、気の合う仲間たちに出会えたこと。空を飛ぶために長い時間一緒に練習した仲間や、指導して下さった先輩方、そして可愛い後輩たちなど、部の運営や活動を通じて、大切な仲間ができたことがよかったことです。また、ハンググライダーのスポーツ性や機体の話、ソアリングの話等で盛り上がれる仲間は他にいませんし、合宿所にて衣食住を共にするのは何より楽しいですし、一生この仲間たちとこのスポーツを楽しめたらなと考えています。
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さらに、私の周りのハンググライダーをする人には、自然環境や動物が好きな人が多く、旅行に行ったときなどに見られる自然を大切にする姿勢に気が合うなと感じます。 2つ目は、一生続けられるスポーツに出会えたこと。私は社会に出る前に、一生続けられる趣味を見つけようと思っていたのですが、ハンググライダーがぴったり当てはまりました。社会人の方でも週末はハンググライダーで飛びに来られますし、ハンググライダーは奥が深いスポーツらしいので、これから社会人になっても続けて、より高みを目指したいと思っています。
 ソアリング:上昇気流に乗って高度を稼ぎながら滑空すること、乗り継げば距離を伸ばすことが出来る)

 

Q. 一番の魅力って?
一番の魅力は、飛ぶことそのものだと私は感じています。真夏にテイクオフで暑さと戦いながら機体を組む大変さや、飛んだ後に汗をかきながら機体を解体する面倒な手間はありますが、どうしてもまた空を飛びたいと思う程の魅力が飛ぶことにはあります。もちろん、部員とツアーで各地へ遠征し、たくさんの思い出を作れることも楽しいですし、それをビデオにまとめるのも私の楽しみの1つです。 fv_05_03
さらに、私はまだ未経験ですが、大会に出場して仲間と飛行技術を競い合い、入賞することも魅力だとは思います。でも、私はまだソアリングも上手く出来なくて、一本のフライトはせいぜい数十分でしかありませんが、飛ぶことが一番魅力的だと思います。夏に飛んだときは、ブロッコリーのようなもこもこした木々に自分の機体の影が映っているのを見、青々した田んぼを一望できました。朝早くに飛んだときは、荒れていない静かな空気の中を滑るように飛べ、機体と自分がひとつになったような感覚を覚えました。曇った日の夕方に飛べば、地平線が靄でオレンジ色に照らされて、とても幻想的で、自分が見ている景色や感じている風を独り占めにしている気分になれます。先日新潟の弥彦エリアに行って、海の上を飛んだときは、海水浴している人々を上から見たり、道路を歩く知人を見つけたり、海と空の境界線が見えて、とても楽しかったです。
テイクオフし、ランチャー台から足が離れたとき、気分が高揚します。暫く飛び、上下左右を見ると、自分を支えているものや邪魔するものはなにもなく、自分と機体だけで飛んでいるのだと感じることができます (無線誘導のおかげもありますが) 。空中を楽しみ、ランディングするときは気を引き締め、うまくランディングできたときは嬉しいですし、やっぱりハンググライダーは最高のスポーツだと思います。

 

Q. 今の目標は?
今の目標は、2つあります。私はまだ上手くソアリングが出来ないので、来年春までには*1トップアウトできる実力をつけて、来年春に新入生に向かって上空から手を振りたいと思っています。これが一つ目の目標です。もう一つはライセンスのC級を取得することです (いつかは*2P証も取得したいです!) 。もっとたくさんの本数・時間を飛び、状況に合わせて考え、一本一本のフライトを反省し、よりよいフライトが出来る様、気を引き締めていきます。 そして、いつも安全なフライトができるよう、ルールを守り、エリアの自然保全なども考慮し、グッドフライヤーになれるように努めていきたいと思っています。
 (1: 飛び立った後に高度を稼いで峰の頂上上空に到達すること)
 (2:パイロット技能証)

 

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