1993年 (平成 5年) PW委員会の名簿を初記載

 1994年 (平成 6年) 補助動力練習生技能証規定の総会承認

 1995年 (平成 7年) 補助動力機の耐空性基準について [JHF 社団化]

 1996年 (平成 8年) 特集:JHSCの発足(JHTC解消)

 1997年 (平成 9年) 特集:技能証 No.1パイロットに聞く 他。

 1998年 (平成10年) 特集:初心に返ってテイクオフ 他。

 1999年 (平成11年) 特集:事故を考える「MPGを安全に」 他。

 2000年 (平成12年) 98年・99年MPG日本選手権者/萩原光

 2001年 (平成13年) 日本選手権/委員会の動き等

 2002年 (平成14年) AFF補助動力PG大会報告  他。

 2003年 (平成15年) フライトマナー緊急告知  他。

 2004年 (平成16年)

 
2002年(平成14年)
 
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1月・2月号
 
■2000年JHFモーターバラゲライデイング選手権
 モーターハンググライディング選手権プレ大会 報告:塚部省一
【伊勢湾の絶景を眼下にモーターの楽しさを満喫。】
 10月7日(日)三重県伊勢巾朝熊町のこ三重県営サンアリーナでJHFモーター
パラグライディング選手権が開催されました。この会場で前年にスカイダイビング世
界選手権が盛大に行われたのをきっかけに、伊勢市がスカイスポーツに力を人れよう
と決めたのもあって、第1回伊勢神宮杯モーターパラ大会も合同で行われることにな
りました。モーターハンググライデイング選手権のプレ大会も開かれ、モーターパラ
27名、モーターハング6名の選手が参加しました。
 当日朝、風は穏やか‥‥‥しかし予報で強風波浪注意報が出ているために、休む間
もなくタスクをガンガン出してさそうな気配。午前9時開会式。10時競技スタート。
 タスクは、スピードレースとターゲットランディング。3カ所の、シークレットを
含むパイロンの記号を確認後、エンジンカットによるターゲットランディング(モー
ターハングも何じ)。
 フライト中こ見える伊勢湾の美しさは絶景です。このような景色の素晴らしさは、
モーター大会ならではの良さを再認識させてくれます。何人かはシークレットパイロ
ンがすぐに見つからず、タイムロスをしたようだが、ランディングはかなりの選手が
ポイントゲット! 6年前のプレ大会から見ると技術レベルがかなり上がっています。
 ここまでの順位は、パラが宮城県の佐藤選手、2001年ハンガリー世界戦にも出
場した村田選手、そして私の順。櫻井選手は9拉で女子初のひとけた入り。ハングは
京都府の坂本選手に、妹尾選手、大川選手が続いています。
 2本目こそと一同張り切りましたが、昼食前後に風が強くなりだしたので、ウェイ
ティング。3時間待ったのですが、山おろしの強風が収まらず大会終了、閉会式とな
ってしまいました。今回は2つの大会が同時開催なのでトロフィーやらメダル・眉・
賞状など沢山授与されました。
 競技終了後は役員によるバーベキュー+餃子パーティが行われ、参加者同士の交流
を深めました。餃子は、本場・宇都宮餃子が多数用意されましたが、調理が間に合わ
ないはどの大好評。
 大会は盛大でしたが、役員にとってはぎりぎりまで大会会場が決まらずに、今年ほ
ど焦った年は無かったことでしょう。本当にお疲れさまでした。おおっ!しまった!
あまりに忙しかったので伊勢エビと牡蠣を食べて来るのを忘れてしまった!来年以降
の大会も食い物のうまい所にしませんか?
塚部省一(つかべしょういち)
東京都出身。16年前にハンググライディングを始め、現在はスカイスポーツスクール・
スカイトライアルを経営。ハング、パラ、モーターハング、モーターパラで飛ぶとい
う夢を実現した。
 
■アンケート調査の報告
 JHFは連盟事業により幅広い意見を反映するため、2001年秋に正会員(都道
府県連盟)と教員を対象にアンケート調査を行ないました。以下にその結果を報告し
ます。尚、数字は10月24日現在のものです。
【PG補助動力技能証規定の見直しと改定】
現状に合せ、補助動力A・B練習生技能証の発行を廃止し補助動力ノーピスパイロッ
ト技能証課程へ統合することについて。
 回収数:51
 賛 成:37
 反 対:10
 どちらでもない:4
 
■理事会ダイジェスト 【11月14日】
 【審議6.補助動力技能証課程の見直しと改定】
 継続審議とする。
 
■県連ニュース【愛知県フライヤー連盟】
[AFF補助動力PG大会報告]
 去る11月11日(日)午前鶉時30分から愛知県常滑市の「名半エリア」にて、
連盟主催の第2回目の補助動力パラグライダー大会が開催されました。当日は天候に
恵まれ朝から絶好のモーター日和、大会エントリー18名で競技開始、競技種目はタ
ッチアンドGO+夕一ゲット+タスク。優勝は山崎敏充選手、2位は鈴木雅人選手、
3位は加藤勝二郎選手でした。優勝の山崎敏充選手は優勝トロフィー、賞金、賞品、
各選手も豪華賞品を手にし大満足でした。
 午前中に競技は無事終了し、豪華バーベQで全員昼食。午後からは参加者全員でフ
リーフライトや試乗会を楽しみました。また大会開催にあたり、中日パラグライダー
スクール、第一興商、ラ・ムエツティのみなさんにご協力をいただきありがとうござ
いました。大会の詳しい内容は県連ホームページでもご覧いただけます。
                             [記:山口貫太郎]
 
左から3位・加藤勝二郎選手、優勝・山崎敏充選手、2位・鈴木雅人選手。
 
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3月・4月号
 
■委員会の動き/補助動力委員会委員長 山崎勇光
 ハング、パラとは言わず航空スポーツが大衆スポーツとはなりえない所は何だろう
か。危険が伴うためと多くの人は答えるだろうが、はたしてそれだけか。航空イベン
トと名の付く場合は数万の人々がスリルと自分の果たせぬ夢を求めて集まって来るよ
うである。確かに航空スポーツは金も時間もかかるが、ハング、パラは別で、他のス
ポーツとの類似点もある。では、問題は何であろうか。君もあなたも一緒にやりまし
ょうと声をかけづらい、もし誘った人が怪我でもしたら、自分だけの優越感に浸りた
い… 様々だと思う。庶民と一体になれない。見る側もやる側も一緒に楽しくなる所
が無いのである。
 ハングのスラローム競技は大衆動員のひとつだろう。無料体験もまたその一助を担
っている。だが足りないものがある。我々は空を飛ばない人達と一緒に楽しむ方法が
必要だという事に気付かなければならない。野球、サッカー、ゴルフ等一部始終が判
るゲームには観戦する側も楽しく参加できる。MPG/MHGはその可能性を充分に
持っている。MPG/MHGの特性を活かし多くのファンができる大衆型スポーツと
して働きかけて行きます。
 
■理事会ダイジェスト 【12月19日】
 【審議7.補助動力技能証課程の見直しと改定】
 継続審議とする。
 
■理事会ダイジェスト 【1月15日】
 【審議4.補助動力技能証課程の見直しと改定】
 昨年行われたアンケートの結果及び、会員及び教貝の賛成多数の結果を受け、補助
動力技能証課程見直しと改定について決を求め採決の結果、賛成6、反対0、棄権1
で、補助動力技能証課程の見直しと改定をすることに可決した。
 
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5月・6月号
 
■PG補助動力技能証規程の改定 【2002年4月1日施行】
 JHFバラグライディング補助動力技能証に関する規程が変わりました。本来、補
助動力技能証はタンデムやクロスカントリー証と同様、パイロット証の付帯証でした
が、今までは平地発進での入門者のために、練習生課程を設置していました。しかし、
これはJHFの技能証体系に著しく整合性を欠くため、慎重な協議の結果、基本的な
形に戻すことになりました。まず、補助動力練習生技能証は廃止されます。ただし平
地からの入門の道を閉ざさないため、補助動力ノービスパイロット技能証は存続しま
す。これまでの練習生技能証課程は、補助動力ノービスパイロット技能証課程に組み
込まれます。さらに整合性を考慮して、同技能証の名称を変更することになりました。
新規程はJHFホームページ、補助動力委員会のページに掲載しています。
●補助動力技能証体系の改定
1.パラグライディング補助動力技能証【継続】
2.パラグライディング補助動力A級練習生技能証【廃止】
3.パラグライディング補助動力B級練習生技能証【廃止】
4.パラグライディング補助動力ノービスパイロット技能証【改定】
●パラグライディング補助動力ノービスパイロット技能証の改定
1.パラグライディング補助動力A級・B級技能証課程の廃止に伴う統合により、同
  技能証規程の一部改定。
2.パラグライディング補助動力ノービスパイロット技能証の名称変更
  新名称:モーターパラグライディングパイロット技能証 (通称:MPG技能証)
 
■理事会ダイジェスト 【3月14日】
 【審議3.MPG技能証規程改定について】
 従来あった補助動力練習生技能証A級・B級を廃止し、補助動力ノービスパイロッ
ト技能証に組み込まれることとなった(2002年1月15日可決)。これに伴い、
技能証規程を改定することとした。内容については補助動力ノービスパイロット証と
殆んど変更はなし。移行措置に関する事項(技能証の再発行等)を付則に盛り込むこ
とで対応していく。採決の結果、賛成7、反対0、棄権0で可決した。
 【審議4.JHF‐MPG選手権規程改定について】
 従来の「JHF補助動力付パラグライディング日本選手権」が「JHFモーターパ
ラグライディング選手権」に変更になった。内容については変更がなく、この名称変
更について、承認を求める。 採決の結果、賛成7、反対0、棄権0で可決した。
 【審議7.2002年度JHF委員選任について】
○補助動力委員会
 担当理事より、星野氏、村上氏は専門委員として活動する表明があったので、2名
を除いた5名一括で信任を求めることに理事の総意を得らえた。採決の結果、賛成7、
反対0、棄権0で以下の5名に可決した。
小松圏悦/鎌村実/高橋正造/須藤彰/山崎勇光各氏
 
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7月・8月号
 
■委員会の動き/補助動力委員会委員長 山崎勇光
 新委員となってから一回目の委員会を開催し、技能証の運用をテーマにMPG、M
HG選手権の会期、MHG選手権規程の制定、MHG学科問題の制定、活動スケジュ
ール等について検討しました。
 新委員5名、専門委員2名、担当理事1名で新しく出発します。本年度も「フライ
トルール、フライトモラル」を提唱し、安全で楽しい補助動力を目指し活動していき
ます。皆様のご協力をお願いします。尚補助動力委員会では、全国何処でも検定が容
易に行えるよう、学科問題集を作成しています。検定をお考えの教員の方は事務局へ
一報ください。
 
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9月・10月号
 
■特集:事故報告
 もう「犠牲」は要らない。私たちは十分に学んできたはずだ。
 今年は7月末までに実に8人が動力付きを含むハンググライダー・パラグライダー
のフライト中に死亡している。 以下は、安全性委員会が作成した「事故概要」の死
亡事故を短くまとめたものだ。これらの事故はあなたと無縁ではない。【掲載6例中
2例がモーター】
◆補助動力付きハンググライダー
3月10日(日)14:04頃/茨城県大洗町/晴れ、風速2m/s/39歳、男、
PG-Pw証、飛行歴20年/旋回から回復せず地上の自動車に衝突。胸部大動脈損
傷。/高度150mで飛行中、左舷への傾きを修正したところ右旋回に入り、2.5旋
転して駐車していた車の前部フェンダーで胸部を強打。
◆補助動力付きパラグライダー
 7月21日(日)13:40頃/福岡県周防灘/天候?風速?/41歳、男、PG
-XC証、PG-Pw証、飛行暦?/海上に着水、溺死。/キャノピーを装着したま
ま浮いているのを釣り人により発見された。事故者は常に単独で飛行しており、当日
も同行者はいなかったため、事故に至る詳細は不明。また、機材がJHFの規定する補
助動力機に該当するものかどうかも不詳。
 
■委員会の動き/補助動力委員会委員長 山崎勇光
○MPG選手権の開催
 第6回JHFモーターパラグライディング選手権は、9月28日・29日の両日、
茨城県真壁郡関城町で開催する運びになりました。今大会では、一般客に分かりやす
いルール解説書の配付や、フルバンド演奏等のジョイントも企画しています。
○新技能証の運用
 ホームページで既にアナウンスしましたが、MPGパイロット証に引き続き、教員
技能証が制定されました。本年11月から補助動力からの移行申請を受け付けます。
詳しくはホームページの補助動力委員会のお知らせをご覧ください。
○騒音苦情に対する積極的な対応
 今年になってMHGで1名、MPG2名の死亡事故がありました。また、残念なが
ら騒音問題によるクレームもかなりの件数を数えるに至り、選手権以降は集中して騒
音対策に取り組むことになりました。具体的な活動は現在検討中ですが、一例として、
JHF・FLMを含んだ「指導員」の設置などが挙がっています。
 
■理事会ダイジェスト 【6月13日】
【審議1:MPG教員技能証規程の制定について】
 JHF技能証体系および整合性から、モーターパラグライディング教員技能証を創
設する必要があると、制度委員会から意見が出された。文書理事会の結果、賛成10、
反対1、棄権0で原案どおり可決。改めて理事会での審議の結果、賛成6、反対0、
棄権1で原案通り可決した。
 
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11月・12月号
 
■MPG教員技能証を新設【巻頭見出し】
 今春のMPG(モーターパラグライディング)技能証に続き、MPG教員技能証の
新設が決まりました。MPG指導資格を持つ教員は11月1日から12月31日まで
の間に新技能証への移行認定を受けてください。
 
■村田福司選手、MPG選手権二度目の勝利【巻頭見出し】
 9月28日・29日の両日、茨城県真壁郡関城町アクティブフライングクラブ飛行
場で、第6回JHFモーターパラグライディング選手権in関城を開催。ベテラン村田
福司選手が他を大きく引き離して優勝しました。
 
■MPG教員技能証新設---11月・12月に移行認定
 この4月、JHFパラグライディング補助動力技能証に関する規程が変わり、PG
補助動力A級練習生技能証とPG補助動力B級練習生技能証がなくなりました。また、
PG補助動力ノービスパイロット技能証は改定になり、名称がモーターパラグライデ
ィングパイロット技能証(MPG技能証)になりました。
 これらの変更に続いて、モーターパラグライディング教員技能証(MPG教員技能
証)を新設する案が9月理事会で承認されました。これにより来年1月1日から「P
G補助動力技能証を有するPG教員」は、モーターパラグライディングの指導や技能
証明をする資格がなくなります。今後もMPGの指導をしていきたいとお考えの方は、
11月1日から12月31日までの移行認定期間内に、以下のようにMPG技能証と
MPG教員技能証の申請をしてください。
 移行認定期間を過ぎてからは、PGやHGの教員と同様、研修・検定を経てMPG
教員技能証申請(MPG技能証が必要)をしていただきます。また、MPG教員技能
証の有効期間も他と同じく3年間です。
□フライヤー会員登録の確認。
 JHFフライヤー会員登録が有効かどうか確認する。期限切れの場合は、まず会員
登録を行う。登録用紙がなければ申請書と共に事務局に請求する。
□申請書を2通(同じ用紙を2枚)手に入れる。
 JHF事務局に郵便/FAX/Eメールで申請書の請求をする。その際、氏名・住
所・申請書送付先・連絡先電話番号・JHFフライヤー会員番号PG補助動力技能証
番号・PG教員技能証番号・補助動力会員番号を明記する。
□申請料を払い込む
 移行認定期間に限り「PG補助動力技能証を有するPG教員」のMPG技能証申請
料は免除。MPG教員技能証申請料10,000円のみを銀行振込(三井住友銀行小
石川支店〈普〉3488605(社)日本ハンググライディング連盟)又は郵便振替
(00180-8-650201(社)日本ハンググライディング連盟)で払い込む。
現金書留は不可。
□2通の申請書を送る。
 MPG技能証とMPG教員技能証、申請書1通ずつに必要事項を記入、申請料送金
票のコピー(移行認定期間中はMPG技能証申請料免除なのでMPG教員技能証申請
料のみ)・フライヤー会員登録証のコピー・PG補助動力技能証のコピー・PG教員
技能証のコピーを貼付して、JHF事務局に郵送する。
             *
 JHF技能証ではなく、FLM技量認定証を持つフライヤーも申請できますが、ま
ずJHFフライヤー会員登録を行ってください。以下は移行認定期間中の申請方法で
す。申請書はJHFの教員と同じくJHF事務局に請求してください。
■FLM/PPG技量認定証クラス1フライヤーがMPG技能証の申請をする
 場合
 技量認定証取得後1年以上のフライト経験が必要。申請書に、申請料(5,000
円)送金票のコピー・PPG技量認定証クラス1のコピー・JHFフライヤー会員登
録証、または登録料送金票のコピーを貼付して、JHF事務局に郵送する。
■FLM/PPG技量認定証クラス2フライヤーがMPG技能証の申請をする
 場合
 申請書に、申請料(5,000円)送金票のコピー・PPG技量認定証クラス2の
コピー・JHFフライヤー会員登録証、または登録料送金票のコピーを貼付して、J
HF事務局に郵送する。
■FLM/PPGインストラクター技量認定証フライヤーがMPG教員技能証
 の申請をする場合
 MPG技能証とMPG教員技能証の申請をする。MPG技能証用の申請書に、申請
料(5,000円)送金票のコピー・JHFフライヤー会員登録証のコピーまたは登
録料送金票のコピーを貼付し、MPG教員技能証用の申請書に、申請料(10,00
0円)送金票のコピー・PPGインストラクター技量認定書を貼付したものと一緒に
JHF事務局に郵送する。
(社)日本ハンググライディング連盟 事務局
〒112-0003東京都文京区春日2-24-11春日Shimaビル8階
TEL.03-5840-8311 FAX.03-5840-8312
E-mail:jhf@skysports.or.jp
 
■第6回JHFモーターパラグライディング選手権in関城 村田福司選手、
 二度目の栄冠            報告:補助動力委員会委員長 山崎勇光
 9月28日・29日、茨城県真壁郡関城町で6回目のJHFモーターパラグライデ
ィング選手権を開催しました。今大会は最初に残念な報告をしなければなりません。
第2競技中事故が発生しました。前回の三重大会でも活躍された選手が何かのきっか
けでスパイラル降下して、高さ90mの高圧線鉄塔中段に衝突。胸部を強打して肋骨
を骨折し、全治3週間のケガを負いました。幸い本人の意識がしっかりしていること
と、送電に影響が無かったことが救いでした。しかし墜落現場が何万ボルトかを送電
中の高圧線に近く、あわや大惨事という事態だったことを考え、これを教訓にして、
今後の競技内容をあらためて検討する方針です。現時点では不明な点が多々あるため、
事故の詳細を申し述べることを差し控えさせていただきます。
 さて、今大会の初日は雨で、開会式後の競技は全て中止になりました。2日目は天
候が回復し、午前午後あわせて3競技を予定していましたが、テイクオフの風向が定
まらず、予想以上にテイクオフのスタートに時間がかかってしまったため、2競技を
成立させた時点で終了となりました。
 優勝は第1回大会の優勝者で、埼玉県のベテラン村田福司選手。第1タスクは同率
2位、第2タスクはトップの堂々たる成績で、2度目の栄冠を勝ち取りました。村田
選手の安全で手堅いフライト技術は、ターゲットを絶対外さないセイフティーランデ
ィングで知られています。万人が見習わなければならない高い技術は称賛に値します。
 準優勝はPPGでもご活躍の岩田幸雄選手で、第1タスク5位、第2タスク3位に
まとめ、やはり手堅いベテランの味を存分に発揮しました。
 第3位は前回の三重大会が初参加だった地元茨城県の栗原清正選手。2回目のチャ
レンジで一気に上位入賞を果たしました。
 第1回JHFモーターハンググライディング選手権の方は、残念ながら出場定員が
満たされず不成立になりました。第1回大会はあらためて来年度開催する予定です。
手前勝手な言い方ですが、今回の大会は初めてのことが次々と経験できて、貴重な財
産を得たような気もします。
 大会を開催するにあたり毎回地元の方々には大変お世話になり、深く感謝していま
す。今回素晴らしい会場を提供していただいた、アクティブフライングクラブ飛行場
オーナー宮崎勇氏には、我々のわがままなお願いを快く引き受けて頂き、JHFを代
表してあらためてお礼を申し上げます。        
■上位成績
1位  村田 福司  埼玉県 7200点
2位  岩田 幸雄  千葉県 6000点
3位  栗原 清正  茨城県 5900点
4位  相羽 輝夫  千葉県 5700点
5位  関口 伸夫  東京都 5300点
6位  佐藤 良雄  宮城県 5000点
7位  今中  正  栃木県 4900点
8位  萩原  光  千葉県 4700点
8位  田村 光穂  茨城県 4700点
10位 堂坂 佳延  埼玉県 4200点
 
■理事会ダイジェスト 【11月14日】
【審議5.モーターパラグライディング教員技能証新設に伴う移行認定事業について】
 モーターパラグライディング教員技能証新設に伴い、移行認定処置を11月~12
月にかけて行う。採決の結果、賛成8、反対0で可決した。
 
■委員会の動き/補助動力委員会
 委員会が新メンバーで構成されてから既に2度の会合を重ね、ようやく堅さもほぐ
れ、今は全員フル回転で委員会活動にあたっています。
 さて、今回のJHFレポートが発行される時には、すでにMPG選手権は終了して
います。過去5回の選手権は毎年10月開催でしたが、今年は茨城県関城町に於て9
月に開催しました。結果は、このJHFレポート、JHFホームページ補助動力委員
会コーナーをご覧ください。
 11月からは「MPG技能証移行認定」の申請を受け付けます。どの位申請が来る
ものか、フタを開けてみないとわかりませんが、なるべく大勢のMPG・PPG愛好
者が結集してくれることを期待しています。
 現在、PG補助動力技能証フライヤーは全国で800名余を数えますが、実際に補
助動力フライト活動を行っているフライヤーは、半数以下と考えられます。過去に2
度、全フライヤーを対象にした往復葉書による、アンケートを実施しましたが、回答
があったのは1/4と1/3程度でした。これは、補助動力技能証フライヤーリスト
と実際の活動フライヤーが一致していないためです。
 これからは、MPGパイロット証による「統一されたフライヤーリスト」ができ上
がることにより、補助動力委員会が提唱する「フライトルール・フライトモラル」が
アナウンスし易くなりました。また、永らく休刊していた「MPGフライト手帳」を
復刊させ配付することにより、さらに全国のパワード愛好者とのコミュニケーション
を深めたいと考えています。                [記:山崎 勇光]
 
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