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- 2001年(平成13年)
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- 1・2月号
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- ■2000年補助動力付バラゲライデイング日本選手権
- 10月21日・22日の2日間、富山県黒部市の黒部川河川敷芝公園で、4回目の
- JHF補助動力付パラグライディング日本選手権を開催。土・日曜だけの競技だった
- が、コンディションに恵まれ23選手が熱戦を繰り広げた。初日3本、2日目2本、
- 計5本のフライトが成立した。4本目が終わった時点の首位は岩田幸雄。2位の関口
- 伸夫と村田福司に900点の差をつけ、勝利をつかむかに思えたが、最後のデュレー
- ションで逆転を許すことに。みごとな粘りで5本目トップの関口が、元チャンピオン
- の村田をおさえて日本-の座を勝ち取った。
- 関口は、20年以上前にハンググライダーで飛び始め、その後、沖縄でバラグライ
- ディングを楽しむうち、モーターバラに出会った。3年ほど前から大会に参加してい
- る。「日本選手権の前にけっこう練習する機会があったんで勝てたかな。田中栄一に
- 弟子入りして一から練習した、その成果が出た。ハングやってたんで、サーマルを見
- つけるのは得意。最後のデュレーション競技で、いいサーマルを拾って、村田さんが
- 降りたのを見届けてから、ニコニコしながらランディングしたんだ。降りてすぐに突
- 風が吹いて、危なかった!2~3分遅かったら降りられなかったよ。」(敬杵略)
- ●上位成綾
- 1位 関口 伸夫 車京都 15800点
- 2位 村肘 福司 埼玉県 15500点
- 3位 岩田 幸雄 千葉県 14900点
- 4位 瀬戸 和夫 富山県 14100点
- 5位 佐々木克夫 宮城県 13600点
- 6位 川端 隆明 石川県 13200点
- 7位 中根資農夫 茨城県 12900点
- 8位 佐藤 良雄 宮城県 12400点
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- ■委員会の動き/補助動力委員会委員長 山崎勇光
- 10月21日・22日の2日間、富山県黒部扇状地にて行われた補助動力付バラグ
- ライディング日本選手権は、天気にも恵まれ無事タスクをこなし成功することができ
- ました。黒部市、入善町の皆様、大会を支えていただいた関係者の皆様、富山県連盟、
- そしてスタッフの皆様に紙面を借つくお礼申し上げます。
- 当委員会では独自に問題集を作り、学科検定がいつでもどこでもスムーズに行える
- ように考えてきましたが、さらに補助動力付パラグライダーのメンバーの増強を考え、
- 地区ごとに委員を派遣してフライヤーの育成に働きかけるよう準備中です。ご意見を
- 当委員会(JHF事務局)までいただければ大変嬉しく思います。
- 当委員会にもようやく女性委員が登場しました。宇都宮在住の村上優子さんです。
- 明るく元気で、そして厳しい彼女の存任は、少し年老いた委員会のメンバーに新鮮な
- 息吹と頑張りを与えてくれることでしょう。
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- 3月・4月号
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- ■委員会の動き/補助動力委員会委員長 山崎勇光
- 15年ほど前の秋、草刈り機のエンジンを改造し、直径約95センチのプロペラを
- 3000回転ほどまわして茨城県東海村の砂丘を離陸して、千葉県銚子の犬吠埼を目
- 指して飛び立ったころ。那珂湊の漁港上空で、ドーナツ型の雲ができており、真ん中
- を飛び抜けなさい、とばかりに呼んでいる。空の門のようである。雲を抜けると、二
- 層になった雲が海岸線にそってレールのように遥か銚子まで続いている。まさに雲道
- である。大洗の海岸線にはイルカの親子だろうか、5、6頭が幸せそうに戯れていた。
- 私は爽やかな北東の風の中、犬吠埼へ機首を向けた。
- 大空の楽しみ方には様々な方法があります。それを広く上手に伝えるための事業を
- 中心に、これからも活動していきます。
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- 5月・6月号
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- ■委員会の動き/補助動力委員会委員長 山崎勇光
- 補助動力委員会は、JHFホームページの委員会のページにトピックス、各種議事
- 録、各種規程、各種名簿を掲載しております。「学科問題にチャレンジ」というタイ
- トルで問題集も掲載しており、内容は航空法規、航空航法、航空工学、動力装置の取
- り扱い、動力装置に伴う飛行技術、緊急時の処置、安全対策、その他航空全般につい
- て掲載しています。補助動力をすでにお持ちの方、これからチャレンジしようと考え
- ている方、ハングやパラで飛んでいる方にも参考になる事を多々掲載しており、一度
- チャレンジしてみてはいかがでしょうか。アレッという疑問とともに、新たな補助動
- 力の楽しみ方を発見できるかも知れません。
- 全問解答された方(先着10名様)には茨城県板敷ハングエリアのランディングカ
- フェで、ホットで美味しいカレーのサービス等計画しています。
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- ■理事活動報告/星野 納
- まず始めに『補助動力技能証規程の見直しと改定』について、進行状況をご報告申
- し上げます。補助動力委員会では、下記の3つの改革案を検討して来ましたが、今般
- の役員選挙延期に伴い、スケジュールは大幅に遅れることになりました。新役員最初
- の4月理事会審議で承認を受ける予定でおりましたが、6月以降にずれ込んだため、
- どのように早くても夏以降の実施になります。
- ●改定1:補助動力A級・B級練習生技能証の廃止
- ●改定2:PG補助動力ノービスパイロット技能証の名称変更
- ●改定3:FLM・PPGクラス1既得者に対し、JHF教員の推薦により補助動力ノ
- ービスパイロット技能証(MPGフライヤー技能証)の申請資格を与える。
- ★申請の条件
- (1)JHF補助動力証を保有するJHF教員の推薦。
- (2)JHF補助動力証学科検定の合格。
- (3)JHFフライヤー会員登録。
- 安全性委員会は全員が電子メールに熟知しており、ほぼ毎週活発な協議を重ねてい
- ます。メール会議の内容は下記の2題が中心になっています。
- (1)全国47連盟における事故調査員(仮称)の設置案。
- (2)セフティーパイロット表彰制度(仮称)の新設。
- 2に関しては制度委員会と合同で内容を検討し、ほぼ全容が成文化されたのですが、
- これもまた、理事会へ上申するのは今夏以降となりました。
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- 7月・8月号
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- ■特集:「空と社会を結ぶ」モーター付PGでゴミ発見
- 秋田県ハング・パラグライディング連盟の会員(秋田県赤十字モーターパラ飛行奉
- 仕団「スカイハート」のメンバー)が、秋田市の港湾施設用地の不法投棄物クリーン
- アップ作戦に参加。約3カ月にわたりモーター付パラグライダーで上空から不法投棄
- 物の調査をし、9月15日にクリーンアップ本番。空から発見し集められた投棄物は収
- 集車の荷台に山積みに。今後も年3回を目標にクリーンアップを続けていく。
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- ■委員会の動き/補助動力委員会委員長 山崎勇光
- 以前は、月に1回は当委員会に苦情が寄せらましたが、最近はほとんど無く平和を
- 感じているこの頃です。当委貝会ではフライトモラルの提唱を継続して行ってきまし
- たが、空を愛するものとして気持ちがひとつになる、そんな時代を迎えつつあると確
- 信しています。
- 人が空を飛ぶときの脳波状態はアルファー波に近く、禅の境地のようなものだと言
- われます。初めてのフライトは緊張感と不安で何がなんだかわからないと表現する人
- がほとんどです。全ての心を無の境地にするアルファー波は全てを忘れさせることで
- もあります。ストレスに振り回される現代、空を飛ぶという行為はストレス解消の手
- 段としては最高のものでしょう。この素晴しい空を皆さんといつまでも守っていきた
- いものです。
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- 9月・10月号
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- ■委員会の動き/補助動力委員会委員長 山崎勇光
- 「スカイレジャージャパンに参加して」
- 札幌市の北の石狩市でスカイレジャージャパンが開催され、車輪による地上滑走で
- の飛行機が多数占める中、唯一自らの足で離陸する動力付パラグライダー(MPG)、
- 動力付ハンググライダー(MHG)で参加した。
- 石狩川の河口よりおよそ3�上流にある、河川敷を利用した800mの芝生の滑走
- 路が会場。強風のためMPGの演技は中止。MHGのみの演技となった。約2万人の
- 観衆が見つめるなか、滑走路中央から助走開始。みごとなテイクオフである。固定翼
- に補助動力の組み合わせ、滑空比20:1の翼での余剰馬力は大きく、素晴しい上昇
- 率を見せてくれた。石狩平野の緑と雄大な石狩川がバックの演技は、補助動力の素晴
- しさ、楽しさを観衆の皆さんに伝えられたことと思う。
- フライトこそできなかったが、パラグライダー約15名のダンスを思わせるライズ
- アップ演技の美しさ。ハング及びパラの体験。MPG、MHGの展示。…と、JHF
- のめざす空の一体化を眼前で観ることができ、たいへん昂奮した一日でした。
- 暑いなか、ご支援いただいた北海道ハンググライディング連盟の皆様、ありがとう
- ございました。紙面を借りて、お礼申し上げます。
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- ■理事会ダイジェスト:審議5
- ○補助動力技能証規程の見直しと改定…各理事の宿題とする。
- ○専門委員に推薦について
- 星野納氏の補助動力委員会専門委員推薦は、賛成6、反対0、棄権1、で承認された。
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- 11月・12月号
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- ■県連だより(徳島県ハンググライディング連盟補助動力委員会)
- 最近活発になってきました。徳島県には一級河川の吉野川があり、この河川敷を利
- 用しているので広々と飛んでいます。今年の夏には「吉野川フライイン」として災害
- 協力を模擬したゲームフライトや、親睦会を行いました。(FLMの人たちと合同での
- 開催です。)
- また、補助動力で平地から飛べるので、イベント協力としてのデモ飛行などの依頼
- もあります。今年は、美馬町のオートキャンプ場のオープンや、鴨島町の吉野川マラ
- ソンでデモ飛行しました。
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- ■委員会の動き/補助動力委員会委員長 山崎勇光
- 補助動力付パラグライディング日本選手権にかわる大会として、JHFモーターパ
- ラグライディング選手権を、またJHFモーターハンググライディング選手権プレ大
- 会を、10月7日(日)三重県伊勢市にて行いました。大会会場は、昨年パラシュー
- ティング世界選手権が行われた三重県営サンアリーナランディング場。伊勢志摩スカ
- イラインの山並みをバックに、サンアリーナ~朝熊ヶ岳~総合運動場をメインコース
- としてリッジソアリング、サーマルソアリング、補助動力の併用した競技を実施。伊
- 勢志摩の美しいリアス式海岸の絶景を眺めながら素晴らしい大会になりました。
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- ■MPG選手権は佐藤良雄選手が優勝。PG日選は?
- 10月7日(日)三重県伊勢市朝熊町の三重県営サンアリーナにおいて、補助動力
- 付パラグライディング日本選手権にかわる大会として、JHFモーターパラグライデ
- イング選手権を開催。またJHFモーターハンググライディング選手権プレ大会を同
- 時に行いました。
- 当日朝、伊勢神宮に安全祈願のための特別参拝をしてから、伊勢志摩の素晴しい眺
- めが楽しめる会場で競技支開始。会場のサンアリーナは、昨年バラシューティング世
- 界選手権が行われたところ。伊勢志摩スカイラインの山並みをバックに、リッジソア
- リング、サーマルソアリング、補助動力を併用した競技を行いました。
- モーターパラグライディング選手権には25名、モーターハンググライディング選
- 手権プレ大会には6名のパイロットが参加。楽しく技を競い、宮城県の佐藤良雄選手、
- 京都府の坂本美津也選手がそれぞれ優勝しました大会の報告は、JHFレポート次号
- に掲載します。お楽しみに。
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