自主規制で守る自由飛行
ハンググライディングが日本で本格的に始まったとき、JAA(日本航空協会)は、この新しいスポーツの社会的地位を確立するために、当時の運輸省、警察庁、消防庁など諸官庁と話し合いをしました。その結果、法律で細かく規制するのではなく、ハンググライダーは統括団体の自主規制・管理の下で飛行活動を行うという申し合わせができたのです。パイオニアフライヤーたちは、これを受けて会員登録制度と技能認定制度の実施に積極的に協力しました。また、機体のメーカー・輸入業者は、機材の安全性の確認と向上のため、型式登録制度の実施に協力しました。 JHFは、発足とともに統括団体として自主規制推進の任を担いました。後に会員登録と技能認定事業をJAA(日本航空協会)から委譲され、現在に至っています。 今日、気軽にパラグライディングを楽しめるのは、この自主規制のおかげです。会員登録制度と技能認定制度の意味を理解し、ルールにしたがってフライトをしていきましょう。 |
JHFフライヤー会員登録
パラグライディングを始めたら、JHFにフライヤー会員登録をしましょう。この会員登録は、下記の「フライヤー宣言」をすることを意味します。「JHF会員として登録し、その飛行に伴う責任の自覚と正しい知識・技術の向上により、安全性の確立をはかり、もってわが国ハンググライディングスポーツの健全な発展を期することを目的とする。」と規程にあるように、登録することによってフライヤーひとりひとりが安全飛行に対する心構えをするものです。 登録すると、フライヤーナンバー(登録番号)を記したフライヤー会員証が送付され、これからステップアップとともに取得していく技能証の申請資格を得ます。また、万一の事故で第三者に損害を与えてしまった場合に備える賠償保険に自動的に加入できます。フライトに出かける際は、必ずフライヤー会員登録証と技能証を携帯してください。 フライヤー宣言
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