安全なフライトのために不可欠な情報機器
ハンググライダーもパラグライダーも、基本的には一人のパイロットだけが乗り込んで操縦するものです。スクールでの講習もタンデム体験以外は一人でフライトします。そのとき、地上にいるコーチから適切な指導を受けるためには無線機が必要です。また、パイロット証を取得した後も、フライト中にランディング場の風を確認するなど安全なランディングを行うためには無線機を持って飛ぶことが必要です。 JHFでは、ハンググライダーやパラグライダーの飛行中に使用する無線機としてデジタル無線機の使用を推奨しています。現在、飛行中に使用できるデジタル無線機である携帯型デジタル簡易無線登録局(上空利用)は、八重洲無線(バーテックススタンダード)製のものがあります。登録局なので簡単な登録手続きだけで利用可能です。 デジタル無線機は、クリアーな音質で非常に聞き取りやすく、5チャンネルあって混信が少なく、ユーザーコードによるグループ通話の機能もあります。高度秘話通信機能やIP67またはIP57相当の防水・防塵性能を備え、リチウムイオン電池やスピーカーマイクもオプションとして用意されています。新しい機種ではオプションのGPSマイク(発売時期未定)を接続することにより、無線機使用者の位置を把握することが可能になります。アナログ式簡易無線機の一部は平成34年に運用が終了しますが、この無線機はそれ以降も使用することができます。 デジタル無線機はJHFの賛助会員(株式会社ジャパンエニックスおよび三和通信機有限会社)から購入することもできます。 |