デイクオリティは0から1の間で変動し、その競技日がパイロットの技術を評価するのにどれだけふさわしかったかを測るものである。これは3つの成立係数(テイクオフバリディティ、距離バリディティおよびタイムバリディティ)を掛け合わせることにより得られる。 |
テイクオフバリディティ (Launch Validity)
|
|
|
※Validity(成立度) |
|
競技に参加したパイロットのうちテイクオフした選手のパーセンテージに依存する係数である。 |
もし全員がテイクオフした場合にはバリディティは1となり、一方20
%の選手しかテイクオフしなかった時には係数は約0.1となる。 |
テイクオフの条件は危険であったり、もしくはあまり好ましくないものかもしれない。もし非常に多くのパイロットが、その日はテイクオフのリスクを冒す価値のない日だと決断した場合、テイクオフしていった勇猛なパイロット達は多くの点数をもらうことはできないであろう。これは安全のためのしくみとなっている。 |
距離バリディティ |
|
|
パイロットのコース上への実際の分布と、基準分布との比率に依存する係数。 |
プラスのエリアは距離バリディティを押し上げ(最大値=1)、一方マイナスのエリアは係数を引き下げる。 |
もしパイロットのコース上への分布が不均一だった場合(例えば多くのパイロットがボムアウトしたり、あるいはタスク上のどこかにリフトがないエリアが存在するような場合)、その日は(コンディションが)不均一な日であり、運が結果を決める重要なファクターとなったと考えられる。この場合にはこの日の競技は減点され、良いパイロットが挽回する可能性を与える。 |
注意: もしあなたが基準距離よりも長いタスクを設定する場合、基準ゴール%よりもゴール数が少ない場合でも、十分な割合のパイロットが十分に長い距離をフライトした場合には、距離バリディティによってその日が減点されることはないであろう。これは曖昧な言い方に聞こえるが、タスクセッターはその日(のコンディション)およびパイロットにふさわしいタスクをセットするよう試みるべきである。もし全員がゴールした場合、あなたはこのタスクがパイロットの技術を評価するのに有効なテストであったか問い直す必要がある(もし最速タイムおよびタスク距離が十分に長かった場合には、その答えはイエスである)。もし全員がゴールに届かず降りてしまった場合、タスクとしては適当でなかったとしてもパイロットの技術の良いテストとなりえたか?あなたはまた、タスクが基準距離よりも短いのに距離バリディティが1となるケースに出会うかもしれない。これは多くの割合のパイロットがコースの殆どを飛ぶ場合だが、しかしこの場合得点に開きが殆どでないため実質的な減点となるだろう。 |
タイムバリディティ(Time Validity) |
|
|
基準タイムと最速フライトタイムに依存する係数 |
もし最速タイムが基準タイムより長い場合には、タイムバリディティは常に1である。 |
もし最速タイムが短い場合には、飛行中にあまり多くの決断がないため、(そのフライト中に)時間のロスを取り戻すことができる可能性が殆どなく、運がスコアを歪める可能性がある。その日はパイロットの技術を上手く測ることができなかったことになる。 |
注意: 良い公平な競技を実施するためには、合理的なパラメータの設定と合理的なタスクの設定が必要である。 |