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「1999年事故調査報告」

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1999年事故傾向報告

 昨年の特筆すべき点は、パラグライダーハーネスの足ベルトの締め忘れによる重大事故です。また、パラのライズアップ中や着水による重大事故も見逃してはなりません。水辺でフライトする際は、必ず浮力体を装備するべきです。 次の14件の報告を参考にし、このような事故はあくまでも他人事と受け止めず、いつ何時自分自身に起こるかわからないことと考えて、皆さんのフライトに役立ててください。
報告1:ハンググライダー 報告2:パラグライダー 報告3:パラグライダー 報告4:パラグライダー
報告5:パラグライダー 報告6:パラグライダー 報告7:パラグライダー 報告8:パラグライダー
報告9:パラグライダー 報告10:パラグライダー 報告11:パラグライダー 報告12:パラグライダー
報告13:パラグライダー 報告14:モーターパラグライダー    
 
2000年緊急通告

 JHFレポート5・6月号のアクシデントレポートからわかるとおり、今年死亡された方は2名でした。警告の意味をこめ、前号に緊急に差し込みましたが、何と!2000年5月18日現在、トータル5名もの方の大切な命が犠牲になっています。恐ろしく速いペースです。まだ年末まで7ヶ月という時期に。このままで推移していきますと、諸先輩たちの努力により守られていた空の自由が、行政等の介入により、「飛行禁止」という形で奪われるかもしれません。
 今一度、考えてください。事故は他人事ではありません。自分自身に起こることもありえます。
以下の報告から、皆さん自身に安全について考えてもらいたいと思います。
報告1:ハンググライダー 報告2:パラグライダー 報告3:ハンググライダー
報告4:パラグライダー 報告5:ハンググライダー 報告6:パラグライダー
報告7:ハンググライダー 報告8:モーターパラグライダー 報告9:パラグライダー
 以上の報告以外にも、2000年5月6日17時25分頃、鳥取県で川に着水し、意識不明の重体の方もいました。幸い意識が戻り、現在は療養中です。
 その他に、パラグライダーのハーネスのワンタッチ器具をはめそこなったことについても報告がありました。
次号で正規の報告をしますが、バックルは「カチッ」と音がしても、オス側のベルトを引いて、確実にメス側と一体になっているかどうかのチェックを行ってから、フライトにのぞむようにしてください。そして、クロスチェックの導入も各エリア管理者に要求します。
当委員会では事故ゼロに向けて皆さんのご意見をお待ちしています。
  ご連絡はこちらまで >>>
 JHFと日本ハンググライディング安全性委員会(JHSC)は事故調査を行い、フライヤーに報告し警告を発するなど、事故再発を防ぐための努力を続けている。しかし、フライヤーひとりひとりが、事故という災厄が自分にもふりかかってくるものだと認識しない限り、事故件数は減らないだろう。ここに報告を掲載したのは、空を飛ぶことが好きで、この楽しさを失いたくないと思っているあなた自身に、何故このような事故が起きてしまったのか考え、安全への強い意識を持ってもらいたいからだ。
[JHSC委員一同]


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