JHF ハンググライディング競技委員会

フライトレポート 田中元気

 

日付:2019.4.13
エリア:足尾山
機体:Aeros Combat

気象条件的には上空に寒気が入っており、サーマル予想は2200m程度。 風は弱く南風ベース。福島では西風から北西が吹く。 後半になると南風が強まる。

11:45頃テイクオフ。 すんなり上がって12時ジャストで加波山雲底2300mからスタート。

高峰からの3本尾根の真ん中を選択。 1200mぐらいから上げているとリジット軍団登場!

ここから烏山までは板さんたちと一緒に進む。

烏山からは川の西側の平地を選択。これは俺的には珍しいんですが、何故と言われると、なんとなくとしか言えないなぁ。

でもこれは正解だったようで、一度800mぐらいまで下がるが、それ以外はキープハイで北上。 烏山で板敷の小高さん、馬頭で中旦那、伊王野あたりで郷田さんに出会った。 70km地点ぐらいで、一緒にいたリジット達が西の平野に折り返していく。

一緒に飛ぶにはちょうどいいが、ここらへんで西風が強くなってきてるのを感じているため、西の平野は厳しそうだと思ったので北上を続ける。

が、北上してみたものの、弱いがアゲインストっぽく、更にシンクもきつくどんどん下がる。

テイクオフから75km通過ぐらいでリターンを決意。80km越えてからと考えて進むが、どんどん下がる。

さっきの70km地点まで戻るにはこれ以上進んでは危険と感じて、78km地点でリターン開始! この時点で14時過ぎ頃だったはず。

予定通り70km地点まで戻ってサーマルヒット。800mぐらいから+3サーマルで上げる。 小梶が同高度ぐらいでセンタリング。 俺はここから帰ることを告げるが、小梶は進むとのこと。頑張れ。

2200mで南下。西風が強くなってきているためその影響から少しでも逃げられないかと思って東側の山並みへコースをずらす。 北上してくるグライダーが、かなりいい高度で来るためサーマルは活発なはず。

どんどんやってくるパラ達とすれ違いながら南下してく。ガーグル組んだパラが、ヘルメットの感じから、中目さんかな?って思ってたパラがやっぱりそうだったようだ。

だいたい1200mから2200mぐらいでサーマル乗り継ぎながら南下。烏山まではいいペースで帰ってこれた。

ここからはダミーとなるパラはいないが、那珂川より南側には雲が活きている。あそこに到達出来れば帰れると思っていたので、ようやくここまで来た。

が、ここで南西風が強まってきた。烏山からは森を超えて南下するには高度がほしいが、上がりきらない。

那珂川のドッグレッグを越えた辺りで、雲はあるが上がりきらないサーマルを何度も切り返して上げ直す。2000弱ぐらいまでかな。

テストコースの更に東側の山の中を南下。 風が強くなってきているためサーマルが上げづらくなってきている。プレッシャーもあるかな。16時頃になってるか、まだまだ!

仏頂山まで戻ってきて1000から1600mまで上げ返し、次のガレ場でもう一度上げ返して、残り12km1600mでファイナルグライド!!

板敷峠超えたあたりからシンク帯が続きだして、テイクオフまで戻りきれるかはドキドキだったが、なんとか戻りきれた!

最後、アウトアンドリターンを達成し切るには400mまで近づかなきゃ行けないと思ってて、足尾で必死に上げ直してテイクオフ上空ゲット!!

ブラジル人が飛んでいたので、一緒にソアリングを楽しんでランディング。

フライト時間
5時間22分
フライト距離
156km
最高高度2500m

最高のフライトになりました!

アウトアンドリターン記録では日本一では!?との声もあり、非常に嬉しいです!