JAPAN HANG&PARAGLIDING FEDERATION
フライヤーサポートデスク・連盟からのお知らせ

注意喚起:
ウイルスウイング社ファルコンに関する注意点

ウイルスウイング社のハンググライダー、ファルコンのセットアップ時に注意すべきことがあるため、皆様にお伝えいたします。
同機のコントロールバーの組み立て時、エルボーブラケット穴と、ベースバー穴の位置を合わせて、ボルトを挿入するようになっていますが、これがベースバーを完全にエルボーブラケットへ挿入しないまま、ベースバーの穴を通らない形でボルトを通してしまった事例が、既に国内だけでも数件発生しています。
同件に関しては、完全にヒューマンエラーと言えるものではありますが、同機のオーナーの皆さんには、今一度注意喚起しておく必要があるでしょう。



ベースバーが完全に入っていないままボルトがとめられた状態。

同ミスを犯した場合、テイクオフと同時にベースバーが外れて翼が折れてしまいます。
この組み立てミスの恐ろしいところは、外見がいつもと変わらずに見えること。そして、テイクオフするまでそのミスに気がつかないことです。
ハンググライダーはその構造が単純なため、セットアップミスがあればたいてい機体に変形が生じるため、直ぐに見つけることが出来ますが、しかし、今回の事例については、機体の形がいつもとほとんど変わらないため、そのミスに気がつきにくく、より注意が必要と言えるでしょう。
同ミスを防止する対策として、以下の対策を実際に実施し効果を上げていますので、ここにご紹介しておきます。
下の写真のように、ベースバーにエルボーブラケットに接する形でビニールテープを巻いておきます。
こうしておけば、ベースバーを所定の位置まで挿入したか、その確認が容易となるため、上のセットアップミスも大幅に削減できます。



テープの場所まで挿入すれば、ミスは防ぐことが出来る。

安全性委員会    

 



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