先日、カラビナにおける変形の報告がありました。この時の利用目的はタンデム飛行であり、ライザーとスプレッダーバーの接続部です。材質はスチールカラビナ。使用期間は約5年。
発見当時はその日の連続飛行の途中で、飛行前のセットアップ中に発見し、使用を中止しました。
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スクリューロックが閉まり切ってない |
スクリューロック式・プッシュ式 |
プッシュ式ロックの確認映像
以下、安全性委員会及び教員・スクール事業委員会からの注意喚起です。
- カラビナは必ず定期交換をすること。
・交換時期はメーカー指示に従うこと。
・タンデムに関しては、メーカー使用期間の半分で交換することを推奨する。
(例)メーカー推奨使用期間3年の場合、タンデムの場合には1年半となる。
・タンデムではタンデムで使用可能なカラビナを選定すること。
- プレフライトチェックを必ず行うこと。
・確実にロックされているかどうかを確認すること。
・回転式ロックの場合、しっかりとロックエンドまで回っているかを確認すること。
・プッシュ式の場合、プッシュ部の可動領域をしっかりと確認すること。
・Wチェックを行うことを推奨します。
- スチールカラビナだといって安心しないこと。
- ユーザー(パイロット)側の定期点検
・カラビナ単体での開閉具合を確認すること。砂浜、転んだ場合の細かな土・砂利等がカラビナロックを行う複雑な機構部内に入り込むと異常を引き起こす原因となります。定期点検時にはエアーガン、潤滑剤等を使用して金属摩耗を防ぐことを推奨します。
・カラビナ表面の、クラック、変色がないか確認すること。特にゲートの対角部分に金属疲労が生じやすいので念入りにチェックすること。
JHF安全性委員会
JHF教員・スクール事業委員会