9月13日千葉県野田市利根川においてMPG飛行中に墜落し、女性パイロットによる死亡事故が発生しました。
詳しい原因は調査中ですが、目撃情報からの内容に基づき下記内容の注意喚起を行います。
2)はMPGについての内容になりますが、他はすべて山飛びパラグライダーにも当てはまります。今回の事故は、簡単に防げる可能性があったかもしれません。いつ我が身にもという心構えでの注意喚起です。
1)河川、海岸、湖岸等の水面上を飛行する場合には、必ずフロートを正しく装着してください。古いフロートは劣化で自動膨張しないこと、また小さな破れで膨張しない事例があります。点検は必須です。
2)燃料は50%以上を入れた状態で飛行すること。燃料が少ないと着水時にタンク内の空気が強い浮力となり、フロートを装着していても顔面が水中に入り込み、呼吸ができなくなる可能性が高いです。実証試験もJHFでは行っています。
→ JHFレポート219号「モーターパラグライダー浮力体実験:水辺のフライトにライフジャケット装着は必須」
3)経験不足の方が高性能機を安易に借りて飛行することは大きなリスクを背負います。必ず指導員の指導下で飛行を行うこと。また、潰れ等が発生した時の対処法、低空時のリスクをしっかりと飛行前に学ぶこと。
4)スクール指導員・エリア管理者・クラブ代表の方々は、会員・メンバー・ビジターが各エリアルール(クラブルールなど)にしっかりと従うように管理体制の強化をお願いいたします。
防げる事故は防げる努力を行い、楽しい飛行を続けられるようにご理解とご協力をお願いいたします。
JHF補助動力委員会
JHF安全性委員会