2019年のJHFの活動における競技会関係では、日本選手権やアキュラシ―などの大会を計画通りに実施したほか、国際航空連盟(FAI)の世界選手権に選手団を派遣するなどしており、その中で、8月に行われた北マケドニアでの「パラグライディング世界選手権」では、日本チームが銅メダルを獲得しました。
また昨年、インドネシアで行われた「アジア競技大会」で、金メダルを獲得した日本男子チームに対して、文部科学省・スポーツ庁から「大臣顕彰・表彰」が行われました。国内では、各正会員などが主催するイベントで、小・中学生らを対象とした体験会を実施するなどしてきましたが、こうした地道な活動とともに、スカイスポーツに対する社会的評価が高まる事柄は、スカイスポーツの普及・発展につながるものと期待されます。
一方で、重大事故も続いており、事故防止などの安全性の向上は、従来から取り組んできた課題で、各種の研修や啓蒙活動を行ってきましたが、なかなか減少しないのが実情です。そのためタンデムフライトについては、数年前から検討を進めてきた新しい制度(上級タンデム技能証制度)を実施することといたしました。
この技能証取得には全国各地で開催される検定会で合格する必要があり、4月から実施されている同検定会には多くの受検者が参加しています。まだ、スタートしたばかりの制度で課題もありますので、今後、関係各位のご意見、ご指摘を拝受しながら、よりよい制度にしていくことになります。
こうした安全性の向上のための活動とともに、前述の体験会などによるスカイスポーツの普及・振興活動は、各委員会や正会員の方々、さらにフライヤー会員の皆さまのご理解とご協力のたまものと深く感謝しています。
新年も引き続き、国から認定を受けた公益社団法人として、JHF設立目的の柱となる「フライトの自由」を守るために各種事業に取り組んでまいります。今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻をお願いいたします。