2017年のJHFの活動を見ると、競技会関係では、日本選手権やアキュラシ―の大会を予定通り実施したほか、国際航空連盟(FAI)の世界選手権に日本チームを派遣するなどして、フライト技術の向上や普及に成果を上げました。さらに、各地域の自治体や団体が主催するイベントで、小・中学生らを対象とした体験会を実施するなどして、スカイスポーツの普及・啓発に努めるとともに、地域の活性化などに協力しました。
こうした活動は地道なものですが、一般の方々の理解を得るための活動として、さらに進めていく必要がありましょう。
一方で、重大事故も続きました。事故防止などの安全性の向上は、従来から取り組んできた課題ですが、なかなか減少しないのが実情です。そのためJHFでは、事故情報の収集や事故調査の活動をさらに進め、これらのアクシデント・インシデント情報とともに、機材や飛行技術、さらに気象や地形に関する最新の知識を普及し、また安全確保、技能レベルを標準化することなどが重要として対応策を検討しています。
なお、従来から実施している「パイロット安全セミナー」や「MPGパイロット安全セミナー」は、さらに強化して展開していきます。
これらの安全性向上のための活動とともに、体験会などによるスカイスポーツの普及・振興活動の実施は、各委員会や地域の正会員の方々、さらにフライヤー会員の皆さまのご理解とご協力のたまものと深く感謝しています。
新年も引き続き、国から認定を受けた公益社団法人として、JHF設立目的の柱となる「フライトの自由」を守るために、安全性の向上と普及・啓発などの事業に取り組んでまいります。今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻をお願いいたします。
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