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「2001年事故調査報告 -1-」
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九州地区で起きた4月の事故報告も含め、JHSCとして出来る範囲内で調査を行い、それに基づき分かったことを以下に報告する。 |
【事故機調査】
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No.1 |
事故発生日時 |
2001年4月7日 14時30分 |
場所 |
福岡県 耳納エリア ランディング場 |
事故者 |
39歳男性(重傷) |
操縦者技能証 |
PG−XC |
経験 |
9年11月 |
経過 |
PGによる着地寸前の墜落(高度約5m) |
聞き取り調査 |
(本人)13時頃に正面の風1〜3mのなかテイクオフし,14時30分ころ,ランディング上空,ファイナルターン後の直線飛行で乱気流による右翼端の潰れにより右スピン後,体側面より墜落。 |
事故直後
の処置 |
スパインボードにより,病院へ搬送。(すぐ側に病院あり)傷害の程度 第3,4頚椎骨折、一カ月の重傷(JHSC)飛行速度が遅かったため,ちょっとした気流の乱れによるキャノピーの潰れが生じ,スピンに入りかけた時に横向きに体が接地した。 |
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No.2 |
事故発生日時 |
2001年4月22日 16時30分 |
場所 |
大分県 伐株山 |
技能証 |
双方ともPG−P |
事故の概要 |
PG同士の空中衝突 |
損傷の程度 |
双方とも無傷 |
経過 |
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聞き取り調査 |
(当事者A) |
事故当時、空域はかなり混雑していた。 |
事故発生時刻当時は、北斜面をテイクオフよりも低い高度でリッジソアリングしていた。 |
斜面に近い側を東から西へと直進した後、北斜面西端で右旋回に入り,再び東へと機体が斜面に平行に向き直した直後, |
目前至近距離に向かってくる相手機のキャノピーに気づいたが、衝突回避の操作をする余裕もないまま, |
相手機のセンターよりやや左側(向かって右側)のライン群の中へ,私の体がのめり込む形で正面から衝突した。 |
ほぼ同時に相手機のキャノピーが、私の上半身を覆うように巻き付いたため, |
両手の自由が効かずにブレイクコード操作も何もできなくなり,かつ周囲が何も見えないままに, |
結果としては相手の方をぶら下げた状態で雑木林に軟着陸した。 |
上空から見ていた人の話によると、衝突から軟着陸まで私の機体は翼型を保って前進したとの事ですが, |
この間ほんの数秒だったと思う。 |
(目撃教員) |
お互い接近して飛行していたことに原因がある。後方確認,前方確認が足りない。 |
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【考 察】 |
非常に初歩的なミスによる事故で,旋回に入ろうとする前の前後左右上下の安全確認を行なっていない。 |
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そして後方を飛んでいる人は,前方を飛んでいる人が次にとるであろう動作の予測(エリアの地形を考慮したフライトプラン), |
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その為に今どのように動作すべきかを考える必要がある。エリアに合わせたフライトプランが必要である。 |
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No.3 |
報告3 |
パラグライダー |
事故発生日時 |
5月3日 13時30分 |
場所 |
大分県 玖珠郡玖珠町 伐株エリア |
事故者 |
82歳男性 (死亡) |
操縦者技能証 |
PGパイロット |
経験 |
12年 |
経過 |
大会中の事故。 |
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その日2本目のフライトで、フットベルトを掛け忘れたままテイクオフ。 |
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脇で体を支えているためコントロール不能となり、風に流された。杉山の上空30メートルでキャノピーがつぶれストールに入る。 |
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たまたま林の中の空き地部分であったため木にひっかかることなく、木に接触し地上に落下した。 |
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事故当時は話ができる状態であったが、夜亡くなった。 |
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ハーネスの中で体が下降したためかブレーキコードは1m以上引かれた状態になっており失速原因と推測されている。 |
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No.4 |
報告4 |
パラグライダー |
事故発生日時 |
5月12日 11時 |
場所 |
愛知県 池の平ワンダーランド |
事故者 |
49歳男性 (重傷) |
操縦者技能証 |
B級(ノービスコース) |
経験 |
1年6月 |
経過 |
高度400mからテイクオフし良いサーマルのコンディションのため高度が高いままランディング場に達した。 |
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一年振りのフライト。 |
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無線の指示に従う事ができず山へ引き返し、高度300mの荒れている所でサーマルにはじかれ左翼をつぶされた。 |
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スピンに入り回復動作をすることなく墜落し、木にひっかかり回転しながら地面に衝突、首、右肩などを負傷した。 |
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久しぶりの飛行とサーマルコンディションのため、無線の指示を全く聞く事ができないような精神状態になり、 |
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そのため荒れた空域に入り込み、300mも高度がありながらスピンからの回復動作をすることができなかった模様である。 |
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