JAPAN HANG&PARAGLIDING FEDERATION
フライヤーサポートデスク・連盟からのお知らせ

第13回JHFハンググライダー・パラグライダーフォトコンテストにご応募ありがとうございました。
フライヤー以外の一般の方々からもたくさんのご応募をいただきました。
審査員による審査の結果、最優秀作、優秀作各1点、入選作4点が選出されました。最優秀賞作品と優秀賞作品は受賞者によるコメントとともに、JHFレポート255号に掲載しますのでご覧ください。

最優秀賞 優秀賞 入選 審査員総評

最優秀賞 「槍の先にある空」 中島士爵 (北アルプス槍ヶ岳)

 [審査員 嘉納]
一般の人がこの角度の山肌を肉眼で見ることができるのは、飛行機に乗った時ぐらいだろう。JHF写真コンテストの一回目からモーターパラグライダー写真家の山本直洋さんと審査員を務めさせていただいている。その山本さんが「これはすごい」とこの写真を見るなり呟いた。十数年間で数度しか聞いたことがない一言だ。

私はフライヤーではないが、山肌が鮮明に近くに迫っていて、フライヤーである撮影者がそれ以上の高さで飛んでいることでそのすごさを理解できた。 グライダーが大きく写っているということも合わせてコンテストの主旨(テーマ�@�A)を必要十分に満たしているのは重要なポイントだ。

天候も申し分なく画角や配置も良いと思います。グライダーのデザインがシンプルなのも作品の質に貢献しています。実際の肌感覚には到底及ばないまでも、写真を見た人が上空の空気や高揚感を想像・追体験できるすばらしい作品です。飛んでみたい、と思わせてくれました。
 [審査員 山本]
この作品を見たときまず驚いたのは、エンジン付きではなく通常のパラグライダーでこの場所を飛んでいるということです。

ここまで到達するには、高度なパラグライダー技術はもちろん、天候などの条件も整っていなければなりません。そして、たとえ飛行できる条件が揃っていたとしても、相当な勇気がなければこの場所まで飛んでくることはできないでしょう。

そんな、飛ぶだけでもかなりの神経を使う場所で撮影されたにもかかわらず、写真としてのクオリティも高く、本当に素晴らしい作品だと思います。

360°カメラで撮影されたものだと思われるため、後から画角を選ぶことができるのだと思いますが、適当な位置から撮ってもこのような良いアングルにはならないでしょう。パラグライダーとパイロット、ハーネスの位置がバランスよく配置されており、その先に広がる北アルプスの雄大さもしっかりと伝わってきます。

飛行の技術的な難しさと、写真としての構図や完成度、その両方が高い作品です。まさに最優秀賞にふさわしい作品だと思います。

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優秀賞 「ミルフィーユ」 中村正哉 (山口県高照寺山エリア)

 [審査員 嘉納]
一目見てコントラストが面白いと思った。雲のサンドイッチの具のようなグライダーとフライヤー。暗雲に映えるグライダー。そのグラデーションカラーの一部であるブルーが雲間に見える青空とリンクして調和と心地よさを生んでいます。

暗雲と青空と勢いのある白い雲、その下のさざれ石のような雲は「いい時もあれば悪い時も、きらりと光る瞬間もある」あらゆる人の一生のようで、ポエティックでもあります。また、ほぼ水平に配置された写真を構成する要素が潔さを感じさせます。広告としても使いやすい(真ん中に文字が入れられる…)一枚だと思います、というかもし私が広告のデザイナーだったら使いたい!と思いました。
 [審査員 山本]
選考の際、応募作品全体に目を通した中でまず目に留まった印象的な作品でした。写真作品としてのクオリティが高い作品です。 雲の濃淡、パラグライダーとパイロットの位置や大きさ、そして切り取る範囲など、撮影時点から考えて撮られていることが感じられます。

通常このような黒い雨雲の下を飛行するのは危険ですが、この写真はおそらく望遠で撮影されており、見た目の印象よりも雨雲は遠くにあるのではないかと思われます。グライダーにも光が当たっていることから、被写体が飛んでいる上空は晴れていたのでしょう。

さらに、雨雲の奥には白い雲と青空が見えており、光と影のコントラストによって写真に奥行きを感じさせています。

欲を言えば、奥の白い雲の下に見えている山が中途半端な位置で切れているところが少し残念です。山の裾まで入れるか、あるいは思い切って山を画面から外してしまったほうが、よりすっきりとした構図になったかもしれません。

いずれにしても審査員一同高く評価し、優秀賞に選ばせていただきました。

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入選 「Naoki!」 岡田伸弘 (静岡県西富士エリア)
入選 「富士とパラの秋」 中村浩希 (静岡県朝霧エリア)
入選 「大地を駆ける二人/Racing the Ground Together」 Rick Neves (Wanaka, New Zealand)
入選 「月まで」 山田晴之 (静岡県朝霧高原トンボエリア)

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 [審査員 嘉納愛夏 Photographer]
スカイスポーツなので当たり前といえば当たり前なのですが、今年はとくに青い写真が多いなという印象でした。次に秋の写真が多く、めずらしく春の花と一緒に撮ったものが少なかったです。そしてクリスマス時期のサンタクロースなどのコスプレは皆無、ぬい撮りも非常に少ない。規制が少ないゆるめの写真コンテストですが、応募作品が「真面目でまとも」になってきた(なってしまった?!)感じがしました(笑)。

水準の高い写真を複数送ってくれる方も何名かおられ、ありがたかったです。また、ハングライダーの作品が増えたことも喜ばしい。

空をテーマにすると自由さ、雄大さを表現しやすいと思いますが、広いだけに画面が閑散としがちになるのもわかります。撮影者の方々にはいろんな作品を見て参考にしてほしいなと思います。
 [審査員 山本直洋 Aerial Photographer]
今回、108点の応募作品の中から最優秀賞、優秀賞、入賞作品を選考させていただきました。

JHFフォトコンテストが始まった最初の頃と比べると、全体的に作品のクオリティが大きく向上していると感じました。当初は「とりあえず撮ってみた」というような写真も多く見られましたが、最近では「写真作品としてどう見せるか」を意識して撮影された作品が増え、全体的に完成度の高い作品が多くなっています。

360度カメラや小型アクションカムを上手に使いこなす方も増えてきました。 ただ記録として撮影するのではなく、構図や光、被写体の配置などを意識して撮ることで、写真としてのクオリティはさらに高くなります。

すでに安定して作品を撮れるようになった方は、ぜひ次のステップとしてレンズやカメラを変えてみたり、スローシャッターやストロボを使った撮影に挑戦したりするなど、これまでとは違った撮り方にもチャレンジしてみてください。

そして、実は以前よくあった「とりあえず撮ってみた」という写真の中にも奇抜でおもしろいものもありました。

過去にフォトコンに応募してみたけど入賞できずやめてしまったという方も、来年はぜひまたとりあえず撮って応募してみてください!
 [JHF会長 竹村治雄]
yasudakaichoこのたびは、JHFフォトコンテストに多数のご応募をいただき、誠にありがとうございました。会員の皆様はもちろん、会員以外の方々にも広くご参加いただきましたことを、心より御礼申し上げます。

寄せられた作品には、大空を舞う爽快感、仲間と過ごす喜び、そしてハンググライダー、パラグライダーを心から楽しむ姿が生き生きと写し出されていました。どの一枚にも撮影者ならではの感性と物語があり、甲乙つけがたく、審査は大変難しいものとなりました。

これからも、空を飛ぶ楽しさと素晴らしさを多くの方々に伝えていただき、本コンテストを共に盛り上げてくださることを願っております。私自身も、皆様の作品を通して空の魅力に心を動かされました。次回も素晴らしい一枚との出会いを楽しみにしています。

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