[審査員 嘉納愛夏 Photographer]
前回より応募作品数は倍ほどに増え、大いに期待して審査に臨みました。しかしながら、蓋を開けてみれば平凡な作品が多く、工夫や意外性に富んだ(飛んだ?)作品はあまり見られませんでした。また、毎回あるのですが、同じ被写体を同じ角度・大きさで撮影した連続した写真を、決めきれなかったのか、何枚も送られる方がいます。気持ちはわかりますが双方にとって非常に無駄なんですね。「決める力」というのもカメラマンには求められるので、他人に選択を委ねている時点で「残念」なのです。付け加えて申しますと、そのような作品は選ばれたためしがありません。空撮写真を除いた構図で言えば、自分の目線からパチッと撮ったものが多かったのももったいなかったです。しゃがんだり、少しどこかに上ったり、見上げたり…または地を這う生き物の目線から、というような工夫をしてみるだけで表現の幅が広がることがわかります。空を飛ぶことがチャレンジなように、写真撮影にも果敢にチャレンジしてほしいと思います。入選作品については、ハンググライダー・パラグライダーならではのダイナミックな写真が順当に選ばれました。カレンダーの写真も季節感のあるものを選べて安心しました。ただ、先にも述べた意外性のある写真が一枚は欲しかったところです。
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[審査員 山本直洋 Aerial Photographer]
今回はJHF会員ではない一般の方からの応募も多く、コロナの影響で外出を自粛する方も減ってきているんだなと感じました。パラグライダーやハンググライダーをやっていない方にも興味を持ってもらいたい、というのもフォトコンテストの大きな目的なのでとても嬉しいことです。飛びながら撮影した写真でなくとも、パラグライダーやハンググライダーとわかるものがどこかに映っていれば大丈夫です。今回の最優秀賞もそうですが、やはり綺麗にプリントされた作品は選ばれやすくなります。今回は合成写真も入選しました。合成は写真作品と言えるのか?という意見もありますが、素材自体が写真であれば様々な表現があって良いと思います。常識にとらわれない面白い作品をお待ちしております!
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[JHF会長 安田英二郎]
今回はフライヤーではない方からの応募が目立ちました。応募者の範囲が広がることは普及の観点から望ましいことですし新しい視点から撮影された写真は新鮮でもありました。さてJHFではインスタグラムに見られるように写真や動画を介した普及広報活動に力を入れていきたいと考えています。そこでフォトコンテストに応募するような作品ではなくて、普通の人が見たときに興味を引くような写真や動画(1分以内)を募集したいと思います。詳細が決まりましたらJHFトピックスでお知らせします。よろしくお願いします。
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