審査員 嘉納愛夏
Photographer |
COVID-19の影響がある中、応募していただいた皆様ありがとうございました。緊急事態宣言がちょうど多くの花の咲く時期と重なり、例年であれば色とりどりの華やかな写真を見ることができましたが、今年は叶いませんでした。撮影者の方々も残念だったと思います。そんな中で目立ったのは、空とフライヤー単体という構図と、空中でのセルフポートレートでした。よく言えば原点回帰、悪く言えばバラエティ性に欠け退屈(似たような写真になってしまう)。その退屈にならないようにするためには、他と一線を画す何かが必要で、その良い例は最優秀賞を獲得した江端邦昭さん撮影「夜明けの空」です。背景が秀逸で長時間眺めていても飽きません。優秀賞の Rick Neves さん撮影「UP」のようなユニークで芸術的な視点も参考になると思います。また、ウサギのぬいぐるみをハングライダーの模型にくっつけて撮影したファンシーな写真が印象に残っています。色も良く、被写界深度をうまく利用していました。 個人的には迫力のある圧倒される写真も見たいと思っていますので、また一年後を楽しみにしております。
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審査員 山本直洋
Aerial Photograher
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新型コロナウィルスの影響もあり、例年よりも応募数は少なくなりました。それでもこれだけ多くの作品が集まり嬉しく思います。空を飛ぶことは密にはならないのですが、それでも飛んでいるとコロナ渦で飛ぶなんてけしからん!と言う人も少なからずおり、なかなか飛びに行くことができない日が続きました。それでも少しづつ状況も良くなってきて、久々に飛びに行くとやっぱり空はいいな!と改めて思います。そして今回のフォトコンテストで集まった作品を見て、やっぱり写真で空の魅力を伝えることはできるんだと感じています。来年は今年あまり飛べなかったうっぷんをすかっと晴らすよう楽しい作品が集まることを期待してしております。
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安田英二郎
JHF副会長
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今年は春に始まった新型コロナウィルスの感染拡大防止策として外出自粛が呼びかけられました。その影響が大きく「飛べないから撮れない。」と応募数は百以下でした。しかし、応募作品が少ない中でも今までに見たことのない斬新な構図や絵柄の作品も見られ、すばらしい光とタイミングをつかんだ作品が高い評価を受けて上位に入賞しました。少し残念だったのは子供やペットや人を入れて地上から撮影した楽しそうな写真が少なかったことです。地上での撮影は道具を使ったり演出することも可能ですので楽しそうな写真を工夫していただければと思います。JHF予算の削減が求められる中でいつまでフォトコンテストが続けられるかは分かりませんが、写真は飛ばない人でもすぐに理解できる優れたものですのでスカイスポーツの普及に役立つようにできるだけ続けていきたいものです。
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