報道等によりますと、7月14日にフランス、オートサボア地方ラ シャペルダボンダンスにて、タンデムパイロットとパッセンジャーがタンデムパラグライダーから完全に分離して、200−300メートル落下して、死亡する事故がありました。事故の詳細は調査中ですが、FFVL(フランスの連盟)では、すべてのタンデム飛行を行うパイロットに対して、スプレッダーバーの摩耗や経年変化を確認するよう、また利用が5年あるいは500時間
を超えたスプレッダーバーの交換を推奨しています。
JHF安全性委員会もこの事故を受けてタンデムスプレッダーバーの点検を勧告します。お手持ちの機材の消耗、摩耗、縫製部分の
再確認と交換等の必要な措置をお願いします。
→ FFVLの発表(フランス語)
https://federation.ffvl.fr/actu/communique-ecarteurs-biplace
上記の内容(抄訳)
2020年7月14日、シャペルダボンダンスでタンデムパラグライダーの衝撃的な事故が発生しました。2人乗りパラグライダーで乗客とパイロットが死亡しました。飛行中、スプレッダーバーとライザーの接続部分が壊れ、2人乗りの乗員と翼が完全に分離されました。おそらく、スプレッダーバーの
老朽化が破断の主な原因です。フリーフライトの歴史におけるこの特異な事故の後、FFVLは、タンデムパラグライダーの所有者ならびに利用者は、自分自身または、メーカー/検査専門家によるスプレッダーバーの検査と消耗が認められる場合の交換を推奨します。また、使用が5年もしくは500時間を超えたスプレッダーバーの交換も推奨します。
英文はCross Countryサイトのこちらの記事を参照してください。→ https://xcmag.com/news/tandem-spreaders-warning-after-tragic-double-fatality/
JHF安全性委員会