非常事態宣言解除後も、新型コロナウィルスの感染拡大を防止するための協力が求められています。
パラグライダーのタンデム飛行においてはパイロットとパッセンジャーとの距離が近く、飛行中は前方から後方に絶えず気流が流れているため、タンデム飛行中にパッセンジャーが咳をする、興奮して叫ぶ、涙が出るなどでパイロットに飛沫感染する可能性があります。
パラグライダーのタンデム飛行時における相互の飛沫感染を防止をするため、原則として、パイロット、パッセンジャーともにマスク着用をお願いします。
しかしながら、最近、パラグライダータンデムフライト中のパッセンジャーが息苦しさを訴え、発汗で濡れて通気性の悪くなったマスが、風圧でパッセンジャーの顔に貼り付いて呼吸を妨げていたとする事例が報告されています。パイロットがパッセンジャーにマスク外すよう指示したため大事には至りませんでした。
テイクオフまでは、マスクの着用は感染予防のために必要ですが、テイクオフ後は進行方向から風を受けているため、パイロットがマスクを着用していれば、パッセンジャーにパイロットから飛沫が飛ぶことは無いと考えられます。
このために、パッセンジャーが息苦しさを感じた場合は、必要に応じてマスクをずらしたり、外してもよい旨の事前説明と共に、飛行中には適宜、パッセンジャーの息苦しさ等がないかの確認をお願いします。
パッセンジャーがマスクを外した場合での飛沫感染を防止するために、タンデムパイロットは必ずマスクを着用し、飛行後のマスクの取り扱い注意と手洗いにも留意ください。
ハンググライダーのタンデム飛行においても距離が非常に近いことは同様ですので、やはりマスク着用をお願いします。
JHF安全性委員会