2010年を迎えるにあたって
2009年の日本は、世界的経済危機を引きずって幕をあけ、衆議院選挙で民主党
大量当選による、初の民意に従った政権交代を経験した年になりました。
JHFにおいても、変化は多く、年明けと共にフライヤー登録に伴う第三者賠償
責任保険の保険料の大幅値上げがあり、通常総会では役員交替の選挙とフライヤー
登録の年会費値上げが決まりました。
春からは、レスキューパラシュートリパック認定証の新設運用も開始されました。
2010年の日本は様々な可能性を抱えて年を明けると思います。JHFでは、
2004年の韓国大会以来の懸案であった第2回PGアジア選手権を四国にし阿波
で開催します。また、秋には第2回アジアビーチゲームズにおいて、オリンピック
競技の正式種目としてパラグライダーがオマーンの空を舞うことになっています。
さて、JHFは日本のハング・パラグライディングスポーツを統括するものとして、
すべてのフライヤーの存在を把握し、法による規制を受けない代わりに個人個人の
社会的責任を代表して、遵法を守り他の機関からのフライヤー活動への関与を受け
止める責任をもっています。
その基本が「フライヤー登録:フライヤー宣言」なのですが、近年会費を納めた
有効登録者数が減り続けています。一度は空を飛ぶ自由を身につけたのに、愛好者
としての各自のアイデンティティー(JHF会員であること)を放棄している人が
いるように思えてなりません。
JHFが組織自らのために、いたずらに会員を増やすということはあってはなりま
せんが、自由に個人が空を飛ぶ環境を維持するために、フライヤーである・フライ
ヤーであったと自負する人たちは、みな会員登録を継続する義務があると感じて
いただきたい。
会長という責務を担って3年目の新年にあたって、強く「この国のハング・パラ
フライヤーの誇りと責任感の自覚」について訴求していく年としたいと、心に誓う
ところです。
新年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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