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警 告
フックアウト死亡事故発生。
ミスを防止するのはフライヤー自身だ!!

 
 1月23日(日)、茨城県でハンググライダーの死亡事故が発生しました。フックアウト、つまりカラビナのかけ忘れが原因で、パイロットはランチャー台前方の木の根元に頭から突っ込んだと見られます。死因は頸骨の骨折。亡くなったSさんは、神奈川県在住の67歳の男性。ハンググライディング歴7年。1997年夏にXC証も取り、毎週のようにフライトに通っていました。当日は、朝のうちフォローで、11時近くに風向が変わり、テイクオフ可能な条件に。11時を少し過ぎた時、Sさんは3基あるランチャー台のひとつに上がり、「テイクオフします」と声に出すこともなく(周囲にいた人たちはSさんの声を聞いていない)、走り始めました。その足音で振り向いたフライヤーが、カラビナがかかっていないことに初めて気付いたのです。Sさんは、ランチャー台に上がる前にも、誰にもハングチェック(カラビナが正しくかかっているかどうかの点検)を頼んでいません。何故、そんなことになったのか。台に上がってからでも、自分で点検するのはもちろん、近くの人に見てもらうことができたはず。少なくとも「出るよ」と声をかければ、誰かがフックアウトに気付いていた可能性は、かなり高かったはずです。
 ほんの3ヶ月前には、パラグライダーのベテランパイロットが、ハーネスのレッグベルトを締め忘れてテイクオフし、高度約200mから墜落して亡くなっています。フックアウトもレッグベルト締め忘れも、飛行前の点検さえしていれば防ぐことができるだけに、残念でなりません。このようなミスを防止するには、フライヤーひとりひとりがプレフライトチェックの重要さを理解し、習慣にするしかありません。また、うっかりミスをするような時は、自分で点検しておきながら気付かないこともあり、必ず誰かにハングチェックやクロスチェックを頼むことも大切です。自分がカラビナをかけ忘れたりハーネスベルトを締め忘れたらどうなるか、想像してみてください。そして、自分自身の安全を守るために、できるだけのことをしてください。
 事故は、フライヤー個人の問題に止まらず、ハング・パラグライディング、スカイスポーツ全体に大きなダメージを与えます。空の自由は、フライヤー各人の行いにかかっていることを忘れてはなりません。
 
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