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- 第2回
補助動力付パラグライディング日本選手権者
- 萩原光さんに聞く
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- 前回の3位入賞から今回見事、日本一の座に着いた萩原光さんにインタビューしま
- した。
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- ◆補助動力日本一おめでとうございます。まずは率直なご感想をいただけますか。
- ◇本音を言うと「勝てるのではないか」という自信もありました。前回は初日トップ
- だったのに2日目に失敗してしまい、結局3位だったので、今回は狙っていました。
- それに補助動力は競技の歴史も浅いし、まだ競技人口も多くないので、私にもチャ
- ンスがあるのではないかと考えていました。
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- ◆前回と優勝した今大会の違いはどんなことですか。
- ◇計器を持たずにフライトしたこと、これが一番の違いです。前回の失敗は、高度計
- 狂いが原因でした。コンディションの読みは間違っていないはずなのに、高度計の
- 数値を見て飛んだらまったく外れてしまった。それならと、今回は計器無しでフラ
- イトしたのがうまくいきました。
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- ◆タスクでフライト高度が決まっている時などはどうしたのですか。
- ◇他の機体を見て飛びました。計器を見て飛んでいる人は、規定の高度から外れませ
- んから、同じ高度を飛べば良いわけです。それにサーマルコンディションではなか
- ったために、バリオも不要でしたから。
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- ◆日頃、競技のためのトレーニングはするのですか。
- ◇もちろんです。競技会のタスクを理解してそれにあったトレーニングをしています。
- 補助動力もハングやパラと同様に、総合的な状況判断と技術が必要です。スピード
- レースだからと言って、エンジンを吹かしているだけでは、高度ばかり上がってし
- まいます。アクセルやトリムの使い方などコントロールして、最良のフライトをす
- るのです。そういう点ではハングやパラを長い間飛んできた経験が、役に立ってい
- ます。
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- ◆これから大会に参加する人にアドバイスをお願いします。
- ◇タスクを理解し日頃から練習することです。補助動力だけを飛んでいる人は、エン
- ジンカットして飛んだりランディングすることは少ないと思います。でもこれがタ
- スクになるとしたら、普段から練習する必要があります。また私は今まで、ハング、
- パラも含めてたくさんの大会に出てきました。数多くの大会に参加して「大会慣れ」
- することも大切だと思います。
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- ◆最後にこれからの抱負を。
- ◇やはりFLMのタイトルも獲りたいですね。それにパワードのハングのタイトルと、
- 補助動力ハングで計4冠ですか。そんなことができたら夢のようです。これからは
- 補助動力で育った人も、どんどん力をつけてくると思うので楽しみです。実を言う
- と最近パワードハングの練習もしてるんです。私は本気ですよ!
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