第1回 補助動力付パラグライディング日本選手権者
村田福司さんに聞く
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 村田さんは1997年11月2日・3日に栃木県塩谷町パラハングウォーク滑空場
で開催された「第1回補助動力付パラグライディング日本選手権」で見事最初の日本
選手権者になりました。
 
◆優勝おめでとうございます。初めてのMPG日選を制したご感想は?
◇第1回ということに大きな意味があり、今後の私にとって一生の思い出になりまし
 た。
 
◆大会前、良い成績が残せそうな予感はありましたか?
◇普通に飛べればそれで良いと思って、いつも大会に参加しています。今までもそれ
 で良い成績も残すことができてましたし、今回も同様に考えていました。「それな
 りで良い」という気持ちからくる平常心がかえって良い結果につながったのだと思
 います。
 
◆競技で−番苦しかった(難しかった)ことはどんなことですか?
◇やはり自然との戦い、それに、くじ運です。フライト中の自然との戦いでは、自分
 の技術で対応していけば良いわけですが、問題はくじ運です。テイクオフの順番が
 抽選で決まるので、どうにもならないコンディションの時にテイクオフしなければ
 ならないこともあり、苦労します。
 
◆大会のために特に練習されたことはありますか?
◇毎回フライトが練習だと思っています。大会の時は、遊びの感覚で楽しむようにし
 ています。
 
◆モーターパラグライダーを始めたきっかけはどんなことですか?
◇39才までは仕事人間でした。何か気晴らしにできる物はないかと思っているとき、
 探し当てたのがモーターパラでした。それまではスカイスポーツの経験は全くあり
 ませんでしたが、すっかりとりこになり今では本業になってしまいました。
 
◆モーターパラグライダーの一番の魅力、楽しいことはどんなことですか?
◇ゆっくりと空の散歩をして、下界を見下ろすこと。まるで仙人になったような気分
 を味わうことです。
 
◆普段良くフライトするエリアを教えてください。
◇まず埼玉県清和の秋ケ瀬公園内の河川敷です。ここで飛んでいる秋ケ瀬モーターク
 ラブでは、防災ボランティアとしての活動体制も整えてあります。また茨城県五霞
 町の河川敷は、たいへん広いので違和感が無く、とても良いところです。
 
◆すでにモーターバラグライダーを楽しんでいる人や、日選も含めた大会へ出場した
 いと思っている人、また、これからモーターパラグライダーを始めたいと思ってい
 る人などにメッセージをお願いします。
◇現在モーターパラを行っている人も、これから行う人も何か目的を持ってグループ
 活動をしていくことが必要だと思います。また、日本選手権では種目にグループま
 たはクラブの県別リレーを加えるというのはいかがでしょうか。4人から6人組が
 10チーム程で競い合えば、仲間意識も高まり参加人数も増やすことができます。
 また、応援のしがいもあるというものです。
 
 村田さんのところには現在、モンゴル政府からナーダム祭のオープニングでフライ
トしてはしいとの要請も届いているとのこと。山飛びとは違うおもしろさや機動力で、
ますますMPGの人気は高まっていきそうです。なお、7月中句に行われるモンゴル
でのデモフライトに参加ご帝望の方、またモンゴルでバラ(山飛び)の指導(ボラン
ティア)に協力してみたいという方は、JHF事務局までお問い合わせください。
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