3.気象条件による影響に関する10 問
正 解 (1)
海抜10mと海抜1000mでは空気密度が異なるので助走距離も異なる。海抜の低い方が空気密度が高いので、エンジン・プロペラ・翼の効率は良く助走距離は短くてすむ。。
問題1
海抜10mでの離陸と、海抜1000mでの離陸の場合の助走距離に関し
て、次の中から正しいものを選びなさい。
同じ距離で離陸できる。
海抜の低い方が短い助走距離で良い。
海抜の低い方が長い助走距離が必要である。
正 解 (2)
気温の変化で空気密度が変化するので助走距離も変化する。気温が高いほど空気密度は低くなるので、助走距離は長く必要となる。
問題2
海抜10mでの離陸の場合の助走距離と気温との関係で、次の中から正し
いものを選びなさい。
気温が高いほど助走距離は短くて良い。
気温と助走距離とは関係ない。
気温が高いほど助走距離は長く必要である。
正 解 (3)
湿度が高い方が空気密度は抵いので、エンジン・プロペラ・翼の効率は悪くなる。
問題3
海抜10mでの離陸の場合の助走距離と湿度との関係で、次の中から正し
いものを選びなさい。
湿度と助走距離とは関係ない。
湿度が高いほど助走距離は短くて良い。
湿度が高いほど助走距離は長く必要である。
正 解 (4)
気圧が高くなるということは、より低地にいることと同じで、空気密度は高まり出力は上がる。
問題4
気象条件とエンジン出力の関係について、次の中から誤っているものを選
びなさい。
気圧が高くなると出力は下がる。
温度が低くなると出力は上がる。
湿度が低いと出力は上がる。
正 解 (5)
低地にいるということは、気圧が高くなるという意味で、空気密度は高まり出力は上がる。
問題5
エンジンの馬力に関して、次の中から誤っているものを選びなさい。
海抜の低い場所では減少する。
空気密度や高度の変化により増滅する。
空気の性質条件に大さく左右される。
正 解 (6)
気温の差があると空気密度が異なるため、離陸のための助走距離に影響が出る。エンジンの暖気運転を行なわなければ、多くのトラブルの原因となる。前傾姿勢で助走すると、プロペラの推力でパイロットを下方に押さえ付けるため、翼に発生した揚力を打ち消すこととなり離陸距離に悪影響を与える。
問題6
同じ人が同じ場所で離陸した時、いつもと同じ助走距離で離陸できなかっ
た場合、次の中から正しいのを選びなさい。
朝と昼とでは気混が違うが離陸のための助走距離とは関係ない。
エンジンの暖気運転をする前に離陸したので、出力が安定しなかった。
速く走れば同じように離陸できるので、もっと前傾姿勢で走る。
正 解 (7)
気温、気圧、湿度による空気密度の変化によって、エンジン出力・プロペラ効率・翼の効率・補助動力装置の堆力は変化する。
問題7
補助動力装置の堆力に関して、次の中から正しいものを選びなさい。
プロペラの回転数が定まった回転まで上がっていれば、気湿・気圧・湿度
を気にする必要はない。
プロペラの回転数が−定になれば、点検の必要はない。
夏の暑い日と冬の塞い日とでは差がある。
正 解 (8)
アイシングとはエンジンの気化器において、負圧が起こり外気温度より低温になる現象である。この時に水分が凍結して気化器に付着すると、気化器の性能が抵下してエンジンの停止につながる。気温が+30度Cの場合、凍結の可能性は非常に少ない。気温が−10C度以下の場合、湿度が非常に低いので水分が少なく凍結する可能性が低い。気温が+10C度付近で湿度が高い場合気化器に付着した水分が凍結する可能性がある。
問題8
補助動力付パラグライダーのアイシングに関して、次の中から正しいもの
を選びなさい。
気温が+30度Cの時に起こりやすい。
気温が−10度C以下の時に起こりやすい。
気温が+10度C付近で起こりやすい。
正 解 (9)
気象条件は刻々と変化するので、十分な知識を必要とする。
問題9
補助動力付パラグライダーと気象に関して、次の中から正しいものを選び
なさい。
安定したコンディションでしか飛行できないので、気象は関係ない。
いろいろなコンディションで飛行できるので特に気象の理解が必要である。
天気の良い日だけ飛行するので、気象の変化を知る必要はない。
正 解 (10)
パラグライダーにはそれぞれ運用限界が明記されているので、その限度を越えて飛行してはならない。補助動力付きであっても、パラグライダーは無動力のものとほとんど変わりはない。パラグライダーの持っている速度以上の風速の中では非常に危険である。補助動力には上昇能力に限界があるので、それ以上の下降風の場合高度は維持できない。十分な注意が必要である。寒冷前稼が近づいている時は飛行してはならない。
問題10
補助動力付パラグライダーと気象に関して、次の中から正しいものを遠び
なさい。
エンジンを止めればいつでも着陸できるので、寒冷前線が近づいても安心
である。
エンジンの堆力を出している間は必ず上昇できるので、上昇風も下降風も
気にすることはない。
運用限界を越える風速では飛行しない。