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 世界選手権 
 
 10th FAI Paragliding World Championships - Manilla 2007
 
 
日本代表チーム
チームリーダー
OKA YOSHIKI
岡 芳樹
WAKAYAMA TOMOHARU
若山 朋晴
KAMIYAMA TARO
上山 太郎
HIRAKI KEIKO
平木 啓子
サポーター
MIKA KOJIMA
小島美香  

10th FAI Paragliding World Championships - FINAL RESULTS

 
FINAL EVENT OVERALL RESULTS (after 5 Tasks)
Overall Results after Task 1
Overall Results after Task 2
Overall Results after Task 3
Overall Results after Task 4
  
FINAL EVENT Overall Nations Results after 5 Tasks
  
FINAL EVENT Overall Female after 5 Tasks
  
 2/22受付  
 2/23公式練習 
 2/24公式練習、
パレード&開会式 
 
 

2/25

競技Cancel
 2/26競技Cancel
 2/27競技 Task 1 - Tuesday 27th Feb 2007 : 46.6kms
 2/28競技Cancel
 3/1競技Cancel
 3/2競技 Task 2 - Friday 2nd March 2007 : 60.7kms
 3/3競技Cancel
 3/4競技 Task 3 - Sunday 4th March 2007 : 57kms
 3/5競技Cancel
 3/6競技Cancel
 3/7競技Task 4 - Wednesday 7th Feb 2007 : 60.6kms
 3/8競技Cancel
 3/9競技、
閉会式&表彰
Task 5 - Friday 9th March 2007 : 53.6kms
 3/10予備日 
  
2007年02月22日 全員集合
3時間ほど前、真夏のマニラに着きました。シドニー空港で上山選手を2時間ほど待って、市内のレンタカー会社へ。シドニーでは空港でレンタカーを借りると税金の関係(?)でとても割高になるのです。レンタカー会社は今回大会のスポンサーにもなっている、スリフティーです。トヨタのエスティマを借りることになっていましたが、2台あるエスティマが共に3月6日で車検切れなので、それまでにまたこれないかといわれましたが、全く無理なので何とかしてくれと頼み込んだところ、何とかなりました。?ですね。何とか無事7時間をかけてマニラに入りました。ついたとたんに土砂降りの雨。ゴドフリーに、これまで全く雨は降らなかったのに、日本チームが着たらこの有様だと、言われる始末。農場にとっては良かったんじゃないのと言っておいた。とりあえずレジストレーションを終え今回のチーム宿舎になる、町外れの1軒家に戻り、遅い夕食。前半戦サポートに来てくれている、水島君のカレーで明日に向かっての意欲が湧いてきた。飛行機の中でほとんど寝れていないので、おやすみなさい。(by OKA )
2007年02月23日 公式練習日
 朝から快晴。昨日降った雨の影響か、積雲がちょっと多い。モバイルの購入等済ませ、愛車で登頂するもちょっときつめ。 風は西〜南西2〜5mぐらい。ゴドフリーから発表された公式練習日タスクは、北方向は積雲が多く遅めの時間は積乱雲に発達する恐れがあるということで、マニラ周辺を飛ぶ42キロの短めのタスク。13:30にテイクオフ2キロEXITスタートで、アゲインストに西10キロ先にあるChick?をリターンしてボラ山に戻り、フォローでテイクオフから東へ10キロ先のパイロンをとって、最後はアゲインストで南のマニラの町のランディングまで10キロ。 ちょっとテイクオフが遅かったので、13:30にスタートラインで雲底にはつけなかったが、先でがんがん上がってるので、低めでスタートを切って、どんどん進む。雲底は2300ぐらい。アゲインストのパイロンも、条件がいいので楽にクリアし、そこからデカイ雲であげ返しながら20キロのフォローへ。アクセルやトリムを色々ごそごそしながら、いい練習グライドが出来た。 最後の東のパイロンをとった後が予想通り鬼門で、先の集団もスタックしているので、追いつくがこちらもスタック。低くなると結構強めのアゲインストだが、低い尾根沿いに進むと強いバンピーなリフトがあるので集団でえっちらおっちら上げ返しながら進み、ゴール。三人とも確実にゴールした。ちょっと短いが、いい練習タスクだったと思う。アゲインストのグライドが調子よく、本番にむけていい練習になったと思う。(by上山)
2007年02月24日 練習日2日目&セレモニー
 今日は朝からパイロットミーティング等が12時まであり、それから登頂。当然のように快晴。弱い南西。今日は16時には選手はセレモニーに参加しないといけないので、近場でさくさくっとフライトしないといけない。といっても、飛んだらすでに北方向(クロカンのメインルート)は積乱雲が発達してシャワーカーテンが見えており、北方向に飛んでいくことは無理だったけど。。 登頂後、若山さん・平木さん・上山と順々に出ていき、しばらく飛んだ後、マニラの町方向(南)にみんなでグライド。今回の宿の真横がランディングできる牧草地なので、そこにランディングして、短めのフライトを終えた。マニラはフラットランドであまりメリハリのない地形。雲を頼りに飛んでいるが、グライドのコース取りで大きく勝負が分かれる。今日も南下する際に二手にグループがわかれ、数キロのグライドであっという間に大きな高度差がついていた。明日からの本番は、サーマルではしっかりと上げきり、次のサーマルにつくまでのコース取りが大きなポイントになりそう。 夕方からはパレードとセレモニーで、街ぐるみの手厚い歓迎を受けた。明日から本番なので、集中してがんばります。(by上山)

平木さん

馬から逃げる若山さん


パレード風景

パレード風景

昨年お世話になったキャラバンパークのオーナー夫妻も応援してくれました

装甲車も参加

何と、オーストラリア空軍のホーネットもエアーショウで歓迎
2007年02月25日 初日キャンセル
 今日は昨日までと変わって、朝から高層雲が多い。渋そう。テイクオフでのブリーフィングも12:00からとちょっと遅め。 今日まで飯の準備等手伝ってくれた、仁がニュージーランドに旅立つのを見送った後、登頂。11:30ぐらいから徐々に積雲が出来始め、条件もまずまずになってきた。 結局ブリーフィングが12:30から開始され、発表されたタスクは、テイクオフを14:15に2キロシリンダーのExitスタートで、南に約15キロ行ったStegga、そこから北東方向にマニラの街を越えて15キロ、最後は南西に15キロ行ってオーガナイザのゴドフリー邸の庭ゴールの48キロの短めのゴールtoレース。徐々に雲がはってくるので、短めのタスクに設定したとのこと。風は西がやや強めなので、最後のパイロンからゴールまでがヘッドウィンドでポイントになりそう。 テイクオフは十分広いが、初日の今日はワールドポイントランキングの順でのランチオーダ。平木さんは女子3位なのでシードで悠々とテイクオフできるが、若山さんと上山はゲートオープン時にすぐ出れるように早めにゲートイン。気合い十分。グライダーを広げ13:30のゲートオープンを今かと待ちかまえるが、なんと直前にタスクウェイティング、で五分後にキャンセルが発表された。 嵐っぽくなる予兆が見られると言うことで、キャンセルだった。フリーフライトも禁止。キャンセル時にはシャワーの見える大きな雲もまだまだ遠くフリーフライヤーも飛んでいたので、出来るんじゃないかと思っていたが、さすがオーガナイザ。きっちりマニラの街に下山した頃には雨がぱらつき、強風が吹き荒れるようになってきた。 今日までずっと条件がガンガンで飛べまくっていたマニラだけど、本番初日にこんな天気になるのはついてない。 テンション下げないように休養、とりあえず、いまから洗濯。(by上山)
今日は仕事が無かった。
大会初日、何とゲートオープンと同時にタスクキャンセル。
2007年02月26日 キャンセル
 昨日は夕方から台風並の雨・風が吹き荒れた。今朝は高層雲がびっしり。とりあえず街で12:00までウェイティングに。。 そのまま雲が厚く、黒くなってきてキャンセル。明日からは天候回復に向かうと言うことのなので、はやく一本タスクをしたい。 今日のチームリーダブリーフィングで、今回のゴールのタイム計測をゴールラインから一キロ手前のシリンダー地点で計測にすることになった。実際のゴールラインを切れなければ、当然タイム得点はなし。ヨーロッパ選手権で低い高度でアクセルを踏み抜いてトラブルがあったことからの措置らしい。すごくいいルールだと思う。一キロあれば最低100〜200ぐらいの高度マージンは余分にとれるので。 (by上山)
若山さんNewマントラ-R
平木さんNewMercury
上山Magus5
 
2007年02月27日 46.6キロ
  今日も朝から曇天。だめっぽい雰囲気。街で11:30まで、またもやウェイティングに。が、徐々に晴れ間が増え、北のテイクオフに上がることになった。上がってみると、渋いながらもダミーが上がっている。風は弱い。 13:15にタスク発表。東に30キロ飛んで、西のマニラの街まで15キロ帰ってくるシンプルなタスク。エラップス(スピードラン)で、デパーチャー・ゴールポイント無し。渋いので、先行してもお得にならないようなタスクになった。スタートの駆け引きがポイントになりそう。ただ、渋そう、雲底低そう。。 13:50にゲートオープンだが、いくつかのチームが狭くてそんなに風の入ってない北テイクオフに早々に見切りを付け、南や西のテイクオフに移動。日本チームは南テイクオフに移動し、14:20ごろテイクオフ。みんながばたばた出た後からテイクオフ上空の条件は好調に。雲底で待つ、待つ、待つ。雲底1700〜1800。たまに小集団がスタートして行くが、大半は待つ。平木さんは15:00ごろに早々に見切りをつけ、スタート。若山さん・上山はさらにステイ。ゴールクローズが18:30なので16:00過ぎた頃からそろそろ行こうと思っていたら、マウラー、バリックら有力選手を含む大集団は、ついにスタート。50機以上はいたと思う。 大集団が東のパイロンに向かう途中残り15キロぐらいの時点で、平木さん見事ゴール。このころはまだサーマルが渋いながらも活発で早めのスタートが大正解だった。集団も東のパイロンに着く手前ぐらいは割に順調に進んだ、が、ここで高層雲が急に張り出し劇的に渋くなる。ゴールクローズの時間も迫るので、先を急ぐ選手が降っていく。若山さん・上山も渋い条件の中最後の距離のばしになり、それぞれゴールから5キロ、8キロ手前に降ってしまう。 成績はまだ出てないのでよくわからないが、スタートが遅すぎた有力選手結構含む大集団は大半が、ゴールできていないみたい。エラップスは後発大集団がお得なことが多いが、スタートが遅すぎた。 気持ちを切り替えて、明日から頑張ります。 (by上山)
ゴールを決める平木選手
スタートを渋る集団
 
2007年02月28日 多分キャンセル→やっぱりキャンセル
  朝から真っ黒な雲でピカゴロ、雨も降り出しており、無理っぽい感じ。早く本来のマニラの天気が戻ってきて欲しい。 昨日の結果が仮発表中。 どうやら、最後にスタートを切った大集団は誰もゴール出来ていない。大波乱のタスクになっている。最強スイスチームが全滅!!!イタリア等の有力選手も集団にいたので、ゴールできていない。 そんな中、平木さんは30番ぐらいで、いいスタートを切った。 若山さん・上山は、集団に惑わされて、条件の読みとスタートの判断がしっかり出来なかったのが大きなミスだった 昨日のタスク発表でフィニッシュラインクローズ(ゴールタイム得点がもらえる終わりの時間)とランディングクローズ(距離得点が加算される終わりの時間)が、まとめて1つの時間(18:30)で発表されていた。その理解が各チームバラバラで、時間までに距離をギリギリ伸ばそうする選手と、その時間はフィニッシュラインのクローズで距離得点はまだ稼げると考え、時間が過ぎても上げ続ける選手に分かれた。で、結果は18:30の時点でタイム得点も距離得点も終了(その後距離を伸ばしても加算されない)となっている。時間終了後に上げ続けていたチームからの抗議で今日のチームリーダブリーフィングは長くなりそう。。 ↓ 太陽のパワーが凄いもんで、一時は晴れて12:30までウェイティングになるが、結局キャンセル。今14:00でやっぱり雲が発達して、雨が降り出した。 昨日の晩は相当雷が光ってて、夜中に強風&豪雨が降ったみたい。どうやらサンダーストームのフロントの横幅が230キロ!?ぐらいある記録的なパワーを持った雲だったらしい。テレビではどっかの街に雪だか雹だかが降って半袖で除雪してる映像が流れてたし、やっぱり異常気象っぽい。 (by上山)
2007年03月1日 ・・・・・キャンセル
 今日も朝から曇り。昨日の晩に再び雷雨が降って、湿度が更に上がっているように感じる。12:30までウェイティングになるが、その間に雨が降り出しキャンセル。 5日間で成立1本のみ。成立したタスクも本来のマニラのポテンシャルからすると、かなり物足りないもの。今まで海外の大会で、こんなに飛べなかった事がないので、ぶすぶすと不燃状態。 明日から遂に条件が好転するとのオーガナイザからの予報もあったので、期待したい。 全然飛べず、ブログネタもないので、今回参加150名の実際に参加しているグライダーを調べてみた。

グライダー数トップ5  
1.Gin Boomerang5 ×24  
2.Advance Omega(Proto&7) ×16  
2.Axis Mercury ×16  
4.Mac MAGUS5 ×11  
5.Airwave FR3 ×9

やっぱりBoomerangが多い。チェコのメーカもかなり増えてきている。Mercuryはバージョンが分からないので、古いバージョンも含まれてるかも。

夕焼け空が明日の好天を暗示する?

ライブバンドとBBQパーティーで飛べないうっぷんを晴らして、明日に期待。
 
参考までにメーカ別ではこんな感じ。
Gin ×40  
 Boomerang5 ×24  
 Boomerang4 ×8  
 BoomerangSport ×6  
 Zoomrace ×2
Gin ×40  
 Boomerang5 ×24  
 Boomerang4 ×8  
 BoomerangSport ×6  
 Zoomrace ×2

Axis ×18  
 Mercury ×16  
 Venus ×2

Advance ×17  
 Omega ×16  
 Sigma6 ×1

Airwave ×15  
 FR3 ×9  
 FR2 ×1  
 Magic4 ×5

MAC ×13  
 MAGUS5 ×11  
 MAGUS4 ×2
 Gradient ×13  
 AVAX SR-7 ×6  
 AVAX RSF ×6  
 AVAX XC ×1
UP ×8  
 Targa3 ×7  
 Targa2 ×1

Niviuk Icepeak ×5

Sol Tracer ×5

AirCross U3 ×4

Ozone Mantra-R ×3

Swing Stratus ×3

Nova
 Tycoon ×1  
 TatooC ×1

Sky Eris3 ×1
2007年3月2日 60.7キロ
久々に雲一つない朝。ついにタスクができそう。しかし、雲も力がなさそうで、昨日まで降り続いた雨の影響で渋いのかも。

12:00にテイクオフでウェザーブリーフィング。テイクオフ近辺に逆転層があり、トリッキーかつ渋そうとのこと。またか。。。西のテイクオフに集合したものの、風はなく、むしろフォロー。

13:00に発表されたタスクは、テイクオフ3キロEXITで、北に14キロぐらいのターポリー。南に20キロぐらいのChickの南。マニラの街を通過して東に行ったNAMOIパーク。でマニラゴールの60.7キロタスク。スタートは14:15、14:45、15:15の三回からスタート時間を選べるクロックタイム。テイクオフはメインの風はないので、東西南北どこでも選んでくれということらしい。。。どこも渋そうで迷う。

日本チーム含む半分ぐらいの選手は一応アゲインスト微風が入っている東テイクオフに移動。しかし、一回目のスタート時間を過ぎても誰も上がらない。激渋。今日はこのまま終わってしまうのかと思われた14:45のスタートタイムの前ぐらいにダミーがやっと「やや」上がりだし、どたどたと選手テイクオフ。でもほとんど上がらない。集団は東ランディングに降りそうなぐらいに低くなるが、若山さんがヒットしたサーマルで大復活。このころ15:00前ぐらい。ついに軽くサーマルブレーク。このころ西のテイクからもばたばたと出て、15:15の三回目スタート時には1900の雲底についた選手がスタート。しかし、一本目好スタートを切った平木さんがサーマルブレークまで耐えられず、韓国のジンなどと一緒に痛恨のボムアウト。。。結局リフライトも激渋な中での単独フライトでは、距離を伸ばせなかった。

上山はブレークサーマルに乗りおくれて、ちょっと遅れて追走。でも、雲のないブルーホールの代名詞ターポリーでいきなりスタックしているので、楽に追いつく。ファーストパイロンをとったあと、先頭集団で進むが、渋いので先に進むとどうしても低くなり、後続に上から被せられるので、ちょい高めで後ろから被せていく作戦に。ペースは遅い。 テイクオフ山系の南端で上げきって、南のパイロンに。完全にブルー。先頭集団はパイロンをとって、マニラの街で上げ返しにかかっている。そのサーマルに後から入るが渋い。だましだましで、最終パイロン5キロ手前ぐらいまで行くがここで大スタック。ここで上げているときにトップが折り返してゴールしていった。 ちょっと低いが、最終パイロンにつっこみ折り返してゴールまでの上げ返しにかかる。本当にとても驚くほど渋い。ゴールまであと6キロ。200mぐらい上げ返し、目線でゴールまでなんとなく届きそうな気がする。そのころ、後続集団が追い上げてきたのに、思うように上がらず焦り出す。後続集団の高い選手がパイロンをとって、折り返してきた。イタリアのパオロ、ビアッジ達の集団が、上山が回しているサーマルを同高度でスルーしてゴールに突っ込んでいく。ここが勝負所と、L/Dは10弱だが先行するグライダーもプカプカしている感じなので、ファイナルグライドに突っ込む。 が、これが大失敗。全員1〜2キロ手前で降りてしまう。同じサーマルをもう少し我慢していれば届いたかも。。。判断ミスだった。上を通過していくグライダーを見送るのは本当に切ない。 その後、サーマル切れでファイナルグライドに入った若山さんも1キロ手前で降ってしまう。

今日は我慢に我慢して高度を保って最後まで駒を進めたが、最後の詰めが甘すぎた。明日からも天気はいいらしいので、本来のマニラのコンディションでガンガンのレースができることを期待したい。
2007年3月3日 キャンセル
朝から快晴も、北風が強い。
昼にキャンセル発表
7日で2本・・・・残り6日。
一昨日までの大雨時に道が川に
2007年3月4日 57キロ
いつもとは違い、今日はガンガンにいけそうな空。期待が高まる。 テイクオフに上がると、風は北っぽいのでマニラのメイン北方向へのクロカンタスクはなさそう。しかも積雲ができず、渋そう。

12:30に発表されたタスクは、やはり渋め予想で、テイクオフ14:30に3キロEXITスタートのゴールレース。南東へ行ってマニラの街の東のはずれのパイロンをとって、ほぼストレートでタムワースの街にゴールの57キロタスク。間に2個ほどパイロンがあるが、タムワースの航空管制を避けるためのパイロン。今日も短め。

ゲートオープン後は西からほとんどの選手がテイクオフし、ゲートオープン前には大半の選手が雲底に。テイクオフ周辺は良い条件。 14:30のスタートと同時にレース開始。やっぱりレースのスタートはアドレナリンが出る。ついにガンガンのレースが出来る!っと思ったのはテイクオフ周辺のみ。マニラの街のパイロンをとったあたりで、先行しても後発できても関係なし。みんな一緒に渋いサーマルで雲のないブルー地帯でのたうちまわる。今日もとてもすごく渋い。マニラの街からしばらく動けない。

牛歩戦術で徐々に集団は南に進んで行く。マニラの街を越えてしばらくはいいポジションでレースを進められたが、渋い中でトップグループと徐々に高度差をつけられてしまった。この差が大きかった。35キロぐらいのセカンドパイロンをとるころには、遅れた集団はじり貧に。高く行けた集団は、東よりの山について上げ始めた。結局、このあたりで急激にサーマルが弱くなって、平木さん・上山はこの東の山のサーマルをとらえきれず、41キロ地点でランディング。若山さんは31キロぐらい。ゴール者数は、100mショートしたコルテラ情報では20〜30人ぐらいらしい。。。

今回の3タスクは、前回のブラジル以上に渋い感じがする。でも、上手い選手は渋い中でもいい高度でレースを有利に展開していく。勝負所ではリスクを背負ってもガンガン進んでいく。 反省点は色々あるが、明日からもいい天気は続きそうなので、残り5本全タスク成立してほしい。
2007年3月5日 キャンセル
今回のマニラは二日続けて競技が出来る気がしない。曇天。一応13:30に山に上がるが、タムワースから嵐雲が流れてきて終わり。

9日で渋いタスク3本。残り4日。自然が相手なのでしょうがないが、恨み節の一つも言いたくなる。。

・ペトラ
3本終わってマックパラMAGUSに乗るチェコのペトラがトップ。なんと女性!。選手権史上初では。前回のブラジルでも一回千点とってるし、ただ者じゃない。女性の総合リザルトを見てもらってもわかるように女性では別次元の飛びをしている。ガンガンのスピードレースがなく渋いタスクが三本続いていているからというだけでもないみたいで、かなりガツンとリスク背負って突っ込んでいるよう。昨日も、渋いタスクは集団でこなしていくのがセオリーだが、20人ぐらいの集団が進んだ方向とまったく別の方向にたった一人で突っ込んでいって、ドカンといいリフトをヒットしてトップ集団を呼び寄せて吸収していた。 選手権のちょっと前にあったブライトの大会でも、一緒に出ていた平木さんによると、何か開眼したような突っ込みをかましていて、それが当たりに当たっているとのこと。残り4日どうなるか。。。

・サーマル弱い
マニラといえば北の方向に100キロ200キロと南風に乗って距離を伸ばしていくタスクがメイン。選手権の前にあったクロスカントリー大会でも、200キロとか普通に飛べていたらしい。それが選手権にはいると、渋くて、南風が吹かない。マニラを中心とした三角パイロンでサバイバルレース。北は10キロぐらい行ってリターンしてきただけ。サーマルでサクっと上げて、北にドカンと行って、ガツっとアクセル踏んでというスピードレースが、残り4日でできるかどうか。。。

アクシスデザイナーフランティセック、平木さん、インドのエディ

渋いのでタイミングをはかるPWC総合2位グレッグブロンドーと岡さんの背中

カメラマンに要求されたのか、積乱雲が近づいてくる中、立ち上げる振りをする、1万メートルから生還したエバ

本日キャンセル前に立ち上げする韓国チーム
 
ボラ山南側を東進するストームをバックに集合写真(この写真を撮るためにテイクオフに上がったのではと疑われている)
2007年3月6日 キャンセル
晴れで南東風。強い。12:00ぐらいには5〜7mぐらいで、渋いながらもフリーフライヤーも飛んでいてタスクは出来ると思っていたが、徐々に強くなってきた。 スイスのマウラーが飛び出した後からガスト10mぐらいの風に。しばらく悠々と飛んでいたが、マウラーでさえもトップランもできないぐらい強くなり、下のランディングに降ろしていた。

その後10m越える爆風になりキャンセル。
残り三日・・・
 
マウラー
強風の中、風待ちでサッカーに興じる各国選手。望みもむなしく3:30PM、本日もキャンセルに。
2007年3月7日 60.8キロ
60.8キロ 朝からの高層雲も昼ぐらいにとれ、東テイクオフに13:30集合。 ダミーもそこそこ上がっている。積雲はない。どうやら大会が終わるまで渋い条件が続く予報らしい。来週は良さそうらしいが。。。

さくっとタスクが発表された。テイクオフから東に60キロのBAANBAにストレートで行ってこいタスク。通常のマニラなら楽勝タスクだろうが、今日も渋そうで、サバイバルになりそう。クロックタイムのエラップスで、14:45から15:45まで15分おきに5回スタートタイムがある。マニラ周辺の風は南東2〜3mぐらい。

ゲートオープン後さくっと上がり、サーマルトップで待機。最初のスタートはちょっと渋いタイミングにあたり、数機しかスタートしない。上山は15:00の二回目に出て追いあげる作戦だったが、一回目がほとんどいないので、その後のスタートに変更。

15:00のスタートで1700mで若山さん、平木さん含む大集団スタート。渋いながらも1400〜1500レベルで先に進んで行っている模様。対地高度からしたらかなり低く感じる高さ。 上山含む次集団のほとんどは15:15は見送り、15:30でスタート。渋いながら、徐々にサーマルも活発になってきて、2000弱まで上がり出す。このまま先を行く集団を一気に追い上げようとスピードを上げるが、約25キロ地点にあるBOGGABRIギャップという低い南北に伸びる山の手前で、活発になったサーマルがあだとなりオーバーキャスト!ちょっと北は雨が降っている。やっぱり湿気が多いのが原因か、、、一時完全に日射はなくなり、サーマルも枯渇、ばらばらとグライダーが降っていく。0ぐらいのリフトでなんとか粘り、BOGGABRIギャップを越えるが、日射があるゾーンまでは届かず、そのまま無念のランディング。。。。。

若山さんは先頭グループで進んでいたようだが、ゴール前から高層雲が張り出して、とても渋い状態。ゴール手前3キロでランディング。 平木さんは、15:30のスタートながら追いついてきたマウラーと一緒に最後のリフトであげるも、800mショート。。

20人はゴールしている模様。 今日も悔しい思いをしてしまった。残すはたった二日だが、なんとか悔いのないフライトをできるよう集中していきたい。

やっとボラ山上空に、ガーグルが戻ってきて、選手にもやる気が...

今日はすんなり、ファーストサーマルをゲットし、楽にスタート前にサーマルトップに位置した日本選手であったが、惜しくもゴールならず。 平木・若山の2ショット
2007年3月8日 キャンセル
昨日の夜から梅雨のように雨が降り続け、キャンセル。半袖では肌寒いぐらいの気温。あと1日。
2007年3月9日 53キロ
最終日。晴れているが、ボラ山が朝からガスに包まれている。あれだけ雨が降ればしょうがない。

12:00過ぎに早速タスクが発表された。南風なので、北に53キロ行ったGULFCRKGにゴーストレート。短いのは渋いし最終日だしで、しょうがない。クロックタイムのエラップスで、13:00から20分置きに14:00まで四回のスタートタイムを選択できる。

雲底は手が届きそうに低く、当然渋そう。12:40にゲートオープンするも既に大半の選手は13:00スタートは眼中になく、のんびりムード。徐々に雲底は高くなるはずなので、13:40か14:00に大半がスタートする作戦だろう。 13:00前に3人ともテイクオフするが、サーマルはやはり弱い。大集団でのたうちまわる。+200〜300から上がりきらない。 当然テイクオフ前は大混雑で、あちこちで怒声や叫び声が聞こえる。一昨日の4本目のタスクもテイクオフ前で二件空中接触があり、レスキュー開傘があった。渋い条件でサーマルが細く、小さいため、インの取り合いですごくシビア。

13:40に先陣がスタートを切ったが、あまり多くない。大半はまだテイクオフ前に残っている。 14:00の最後のスタートでも多くの選手がまだテイクオフ前で上げあぐねてスタートを切れない中、日本チームの3人は14:00前にスタート地点で絶妙に1500の雲底に着き、30人ぐらいの集団で最高のスタートを切れた。集団もスイスのCox、Aebi、スロベニアのプリモシュ、フランスのシャル、イタリアのパオロ等申し分ない面々。

序盤の穴場ターポリーまで雲沿いに飛ぶ。ターポリーを西に渡った先で40分スタートの選手が雲底につけそうになっている。谷渡り開始するも、雲が多く陰っている。渡った先でちょい上がるも雲底につけれない。嫌な予感。 そのままだらだらと下がりながら集団でフォローに流していく。良いサーマルにまったく当たらない。対地高度も300、200と徐々に下がっていく。やばい。集団で横に開いてサーマルをサーチするも100を切るぐらい。 と、そこでぎりぎりCoxがピッチアップ。全員でそこに突っ込むも、すでに足が着きそうに低い。ちょっと低かった若山さん、平木さん達数名はこのバブルサーマルに入れずランディング。。上山はなんとか入れたものも、上がりは弱い。というか上がらない。みんなで対地高度100m以下で上がらないままフォローに流していく。 このままサーマルが立ち上がるまでフォローに流しながら食らいつこうと思っていたら、フランスのシャルがちょっと低い高度で、サーマルを離脱し茶色い晴れた農場に向かう。低い高度で見事ピッチアップ。そっちの方が上がりが良さそうなので、追いかけて下に入るが、、、上がらない。これで終わってしまった。ランディング。。そのまま集団はフォローに流していった。

40分スタート組は順調にゴールできているよう。後続の集団もターポリを渡った先で上がって高く行っていたので、たくさんゴール出来ているだろう。最高のスタートと思いきや、サーマルのタイミングは最悪だった。Aebiのみゴール。トリッキーなタスクだった。

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来る前は+4〜5のサーマルで100キロ以上を毎日飛べると思っていたが、来てみたら0コンマいくつかのサーマルでへろへろ回す毎日。5本ともとても苦しいタスクの連続だった。 一斉スタートのゴールレースも一回しかできなかった。大会の前の週は最高だったのに、、来週もよさそうなのに、最悪の天気にあたった大会だった。 個人的にも非常に不甲斐ない結果の連続で終わってしまった。悔しい。

ただ、渋い条件だからこそ、ガンガンの条件のときはリカバリー出来ている自分の粗さが浮き彫りになった。1周のソアリング、サーマルのトレースやトランジットの一瞬の判断、コース取り、低くなったときの決断力、、、トップ選手との差はこれらの積み重ねだったように思う。悔しいが、これをバネにパラグライダーが上手くなりたい。

最終タスクのガーグル。見た目は条件が良さそうだが、雲底高度が低く、トリッキーなタスクとなった。

バラバを過ぎたあたりからは、条件が良くなり、多くの選手が最終ゴールを決める。

国別で堂々の優勝。チェコチーム。

総合優勝に喜ぶブルース(イギリス)、2位ジャン・マーク(フランス)、3位トーマス(アメリカ)の各選手。

女子の表彰 : 女子は1位ぺトラ(チェコ)、2位ヴィヴ(オーストラリア)、3位ハーモニー(ニュージーランド)