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 ジャパンリーグ
2012ジャパンリーグ規定
 
 
 ■2012シード係数値
PJL
Name
Nation CVIL ID
CIVL
PJL
3
Andreas Malecki
M
Germany 303
1
3
Jean-marc Caron
M
France 289
2
3
Stephane Drouin
M
France 462
3
3
Julien Wirtz
M
France 10283
4
3
Xevi Bonet Dalmau
M
Spain 298
5
3
Charles Cazaux
M
France 386
6
3
Russell Ogden
M
United Kingdom 347
7
3
Christian Biasi
M
Italy 378
8
3
Raul Penso Henandez
M
Venezuela 670
9
3
呉本圭樹
M
Japan 16917
10
17
3
Stefan Wyss
M
Switzerland 318
11
3
Jacques Fournier
M
France 3339
12
3
Yassen Savov
M
Bulgaria 5241
13
3
Lucas Bernardin
M
France 12009
14
3
Luca Donini
M
Italy 356
15
3
Jeremie Lager
M
France 84
16
3
Alexander Schalber
M
Austria 311
17
3
Jurij Vidic
M
Slovenia 372
18
3
Marc Wensauer
M
Germany 9139
19
3
Yury Mishanin
M
Russia 8913
20
3
Peter Neuenschwander
M
Switzerland 398
21
3
Olivier Michielsen
M
France 3357
22
3
Michael Sigel
M
Switzerland 4443
23
3
Peter Gebhard
M
Italy 5378
24
3
Ulrich Prinz
M
Germany 5428
25
3
Urban Valic
M
Slovenia 583
26
3
Luc Armant
M
France 11268
27
3
Josh Cohn
M
USA 368
28
3
Ludovic Sivignon
M
France 4284
29
3
Thomas Ide
M
Germany 5513
30
3
Igor Todevski
M
F Y Rep. of Macedonia 3374
31
3
Stephan Morgenthaler
M
Switzerland 406
32
3
Jamie Messenger
M
United Kingdom 3805
33
3
Aljaz Valic
M
Slovenia 617
34
3
Honorin Hamard
M
France 16559
35
3
Yann Martail
M
France 37
36
3
Torsten Siegel
M
Germany 299
37
3
Andrey Eliseev
M
Russia 4396
38
3
Nicolas Rieusset
M
France 3334
39
3
Klemen Peljhan
M
Slovenia 622
40
3
Joel Debons
M
Switzerland 2652
41
3
Pawel Barton
M
Poland 12885
42
3
Andre Rainsford-Alberts
M
South Africa 326
43
3
Davide Cassetta
M
Italy 3162
44
3
Biagio alberto Vitale
M
Italy 3437
44
3
Maxime Bellemin
M
France 4289
46
3
Aaron Durogati
M
Italy 8887
47
3
Ronny Geijsen
M
Netherlands 630
48
3
Marco Littame
M
Italy 361
49
3
Dusan Oroz
M
Slovenia 12672
50
2
Florian Haller
M
Italy 5257
51
2
Debu Choudhury
M
India 3392
52
2
Mauro Maggiolo
M
Italy 436
53
2
David Cubel Gallarte
M
Spain 4321
54
2
Alexey Tarakanov
M
Russia 2140
55
2
Neil Roberts
M
United Kingdom 738
56
2
Primoz Podobnik
M
Slovenia 692
57
2
Nicholas Greece
M
USA 4215
58
2
Michal Gierlach
M
Poland 9355
59
2
Frank Brown
M
Brazil 306
60
2
Dominik Frei
M
Switzerland 12396
61
2
Russell Achterberg
M
South Africa 4747
62
2
Manuel Grandi
M
Italy 13327
63
2
Rafal Luckos
M
Poland 1431
64
2
Ronny Helgesen
M
Norway 328
65
2
Seiko Fukuoka
F
France 8644
66
2
Francisco Javier Reina Lagos
M
Spain 13186
67
2
Wojciech Maliszewski
M
Poland 506
67
2
Denis Cortella
M
France 552
69
2
Wim Verhoeve
M
Belgium 278
70
2
Peter Jung
M
Germany 612
71
2
Thomas Brandlehner
M
Austria 985
72
2
Christoph Eder
M
Austria 4387
73
2
Alexandre Jofresa
M
France 9291
74
2
Marko Novak
M
Slovenia 570
75
2
Federico Nevastro
M
Italy 2045
76
2
David Ohlidal
M
Czech Rep. 3237
77
2
Stefan Vyparina
M
Slovakia 3244
78
2
Michael Von Wachter
M
Venezuela 282
79
2
Marcus Malmqvist
M
Denmark 3424
80
2
Jack Brown
M
USA 4597
80
2
Goran Dimiskovski
M
F Y Rep. of Macedonia 2169
82
2
Claudio Virgilio
M
Portugal 2033
83
2
Primoz Susa
M
Slovenia 377
84
2
Adrian Thomas
M
United Kingdom 1284
85
2
Mark Watts
M
United Kingdom 380
86
2
Franck Perring
M
France 3341
87
2
Bjornar Trondsen
M
Norway 9641
88
2
Anders Baerheim
M
Switzerland 4258
89
2
Dmitry Korolev
M
Russia 9993
90
2
Borut Hafner
M
Slovenia 1647
91
2
Suyong Pi
M
Korea 557
92
2
Damien Sevrez
M
France 11267
93
2
Sebastien Bochet
M
France 11999
94
2
William Markt
M
France 2483
95
2
Didier de Saint Etienne
M
France 10290
96
2
Darya Krasnova
F
Russia 11491
97
2
Craig Morgan
M
United Kingdom 2662
98
2
Mate Nagy
M
Hungary 13129
99
2
Mads Syndergaard
M
Denmark 334
100
2
阿知波広和
M
1
2
上山太郎
M
2
2
成山基義
M
3
2
藤木芳猛
M
4
2
竹内俊二
M
5
2
若山朋晴 
M
6
2
多賀純一
M
7
2
加藤 豪
M
8
2
平木啓子
F
9
2
山口 翔
M
10
1
入山朋一
M
11
1
岩崎拓夫
M
12
1
和田浩二
M
13
1
村田好彦
M
14
1
酒井節夫
M
15
1
中川喜昭
M
16
1
森山政男
M
18
1
杉下拓也
M
19
1
内藤 丈
M
20
1
川上賢一
M
21
1
平井直行
M
22
1
高田奈緒
F
23
1
伊藤弥生
F
24
1
庵 明宏
M
25
1
梶 順一郎
M
26
1
張本弘三
M
27
1
中目みどり
F
28
1
武貞伸明
M
29
1
山口裕介
M
30
 

 
 ■2012パラグライダージャパンリーグ規定
印刷用
修正点記載版

・昨年度中盤から、いわゆるオープンクラスのコンペ機が公認大会に参加できなくなったことに合わせ、文章を改定する(オープンクラス、シリアルクラスの区別がなくなる)。
・また、同じモデルに乗る選手が多くなって、選手の特定が困難な状況がでてきているので、ゼッケンの貼り付けを義務化する。

・リスタートに関して、得点計算プログラムであるFSが、リスタートを認めていることから、それに合わせる。
 
1 概要
1.1 FAI スポーティングコード
・ パラグライディングジャパンリーグ(以下PJLと略す)の競技規定は、FAI Sporting Codeの General SectionとSection7を前提として設定されている。参加選手はその双方を良く理解した上で大会に参加すること。
・ PJLルールとFAI Sporting Codeの間で疑義が生じた場合はPJLルールを優先する。
・ FAI General SectionとSection 7の間で疑義が生じた場合はGeneral Sectionを優先する。
1.2 開催期間
PJLの年度は毎年1月1日に始まり、12月31日に終了する。(これは大会の成績の出る日で管理する)。
1.3 PJLランキング
PJL ランキングにはオープンクラスとシリアルクラス(その型式の半数以上のサイズがLTF(1,1-2,2,2-3,A,B.C.D)で登録されているか、AFNOR(STANDARD, PERFORMANCE)で登録されているか、EN(A,B,C,D)で登録されているもので無改造のものを使用している選手とする。機体の登録状況は大会開始時までに判明していなければならない)の2クラスがある。
1.3.1

ランキングはPJL 大会におけるPJL の成立条件を満たして成立したタスクの内、そのデイクオリティが0.6以上のものを、そのタスクトップの点数を1000点にノーマライズし、そのノーマライズ点数を基に1.7項で算出した点数の合計点でつけるランキングである(同点の場合は本人の参加した全てのタスクから算出した1本あたりの平均点の高いものを上位とする)。合計できるタスク本数は、その年度でデイクオリティが0.6以上となったタスク本数により決定される。

 
 
その年度でデイクオリティが0.6以上となったタスクが7本未満・・・・・・
3本計上 
 
その年度でデイクオリティが0.6以上となったタスクが7・8・9本以上・・・・・・
4本計上 
 
その年度でデイクオリティが0.6以上となったタスクが10本以上・・・・・・
5本計上 
                                                           
1.4 参加資格
PJLへの参加資格は次のものとする。
・有効なJHFフライヤー登録証を所持していること。
・JHFパラグライダーパイロット技能証を所持していること(ただし大会によってはXC技能証がないと参加できないことがある)。
・有効なFAIスポーティングライセンスを所持していることが望ましい。
1.5 PJLへの登録方法
PJL参加希望者は、パラグライディング競技委員会ホームページから必要事項を記入し送信した後、パラグライディング競技委員会の指定口座に登録費を振り込む。登録受理された時点以降の大会からポイント有効となる。
1.6 保険加入
・各自の責任で、傷害保険に加入しておくことが望ましい。
1.7 PJLランキングポイント計算式
PJLランキングポイントとして計上できるのは、タスクのデイクオリティが0.6以上となったもののみで、そのタスクトップの得点を1000点にノーマライズしたノーマライズ得点を基に次のよう計算される。
ポイント=(ノーマライズ得点)×(1+S/100) (小数点以下第2位を四捨五入し、第1位まで算出する)
ここでS:シード係数(PJL として成立したタスクに参加したシード選手のシード係数値(注1)の合計値)
(注1)S の算出の基礎となるシード係数値は下記の通りとする。
前年度のPJLランキング(オープンクラス)
1位〜10位
 1名につき 2
 
11位〜30位
 1名につき 1
 
 
当年1月1日時点のCIVLのホームページに掲載されているWPRSランキング 
1位〜50位
51位〜100位
 1名につき 3
 1名につき 2
 
                                                           

1.8 リーグ表彰
PJLの年間ランキングから総合の上位3名、女子の上位3名を表彰する。
1.9 エントリーフィ
PJLエントリーフィーは年間¥2,000とする。
1.10登録番号(ID番号)
前年度PJLランキング1〜30位までの選手はその順位を当該年度におけるPJL大会のID番号とする。それ以外はPJL登録順の番号を当該年度のID番号とする。
1.11使用機体

PJL大会で使用可能な機体は、「パラグライディング公認大会規則」に定められているものに準じる。

【暫定ルール】ただし、2011年12月1日より前に認証を取得しているものに限る。
  暫定ルールについては、第3回FAIパラグライディングアジア選手権(カテゴリー1大会)直後の「スカイグランプリ鳴倉カップ」までは変更しません。(アジア選手権でも同様のルールが設定されています。)
その後の大会については、変更する可能性があります。ただし、ルール変更する際は準備期間が充分に取れるよう配慮します。
 
2 大会開催規定
2.1 大会開催の申請
大会開催にあたって、仮申請を原則として大会の開催される前年の12月1日までに開催場所・日程・連絡先をJHF事務局に提出し、本申請は、所定の申請用紙・ローカルルール・エリア地図(5万分の1で予定されているテイクオフ、ターンポイント、ゴールが記入されているもの)・テイクオフ・ターンポイント・ゴールのコーディネイトの記載されたリストを大会エントリー締め切り2ケ月前までにJHF事務局に提出すること。電子データがある場合は電子データでの提出でもよい。
2.2 セレクション

参加申込者の受理はPJL登録選手を優先(実際のエントリーの合計がエントリー枠を超えなかった場合にのみ、空いた分をPJL未登録者に開放)する(ただしPJLに登録していない外国人選手は除く。またカテゴリー2の大会を除き、そのような外国人選手は別枠と考え、大会のエントリー受け入れ人数に含まれないものとする)。

参加申し込み者のうち、PJLの登録選手の合計が大会のエントリー受け入れ人数を超えた場合は、まず、前年度の最終PJLランキング30位までの選手から選出し、次に20%(小数点以下は切り上げる)を前年度の最終日本代表選抜ランキング(「日本代表チーム選手選考規程」に別に定める)上位から選出し、さらに20%(小数点以下は切り上げる)はPJL大会参加回数の少ないものから優先的に選出(参加回数が同じ選手全て選出すると受け入れ人数をオーバーしてしまう場合は、その参加回数よりひとつ少ない回数までとする。)する。最終的に残った枠を選出されなかったもの全員から抽選により選出する。

2.3 大会期間
大会期間は連続した日とする。
2.4 参加人数
大会の選手受け入れ最小人数は50人とする。また受け入れ人数の10%(少数点以下を切り上げる)は女子の優先枠とする。
2.5 ローカルルール

ローカルルールはJHF競技委員会の承認を得る必要がある。ローカルルールは参加選手に事前に広報される。
ローカルルールに明記しなければならない事項は:
・テイクオフ方法
・テイクオフ方法としてランチオーダーシステムを採用する場合は、ランチオーダーの決定方法。
・リフライトを許可するかどうか。許可する場合は、その方法(例:メインランディングから定時にオフィシャルカーが上がる)
・抗議提出の際に供託金が必要かどうか。また、必要な場合その金額。抗議の受け付け時間。

2.6 応募要綱
各大会主催者が提示する応募要綱に準ずる。
2.7 参加費用
参加費用では次の事柄がまかなわれる。
・幹線道路からの回収(オプションとすることも可。ただし、その場合は別途費用を明確にすること)
・ターンポイントのGPSコーディネートのダウンロード
・GPSチェックイン
・エリアマップとローカルルール
2.8 ゼッケン番号
・PJL参加選手は機体にゼッケン番号を貼らなければならない。ゼッケン番号はPJL登録番号(ID番号)とする。PJL未登録の参加選手は、大会主催者が定める番号をゼッケン番号とする。
2.9 タスクコミッティー
タスクコミッティーは2名の参加選手と大会競技委員長からなる。 タスクコミッティーはタスク内容を、安全面に注意を払いできる限りの情報を集め協議し、その決定事項に関しては、選手全員 の同意を求める必要がある。
2.10 タスクコミッティーの役割
・その日の気象予報に応じた、適切な飛行空域と、テイクオフエリアを決める
・その日のタスクを選び出す
2.11 セーフティーコミッティーとその役割
セーフティーコミッティーは、選手から3名選考される。セーフティコミッティーはテイクオフ周辺を含めて飛行コース上が危 険なコンディションになったとき、あるいはなりそうなときに、大会競技委員長にそれを連絡する。大会競技委員長はその情報を 基にタスクを続行するかどうかを決めなければならない。ただしタスクを含めフライトを続行するかどうかの最終的な判断は飛行 中のパイロット個人が下す。
また、タスクコミッティーにより決められた当日のタスク内容が安全に行えるかどうかを確認する。
2.12 大会競技委員長
大会競技委員長は、エリアに精通した人たちからの情報(空中から、地上から)と意見を組み込み、その日に合ったタスク案を 提示することができる。
大会競技委員長は、飛行中のセーフティーコミッティーに状況の変化の確認をすることができる。
大会競技委員長は選手を兼任することができない。
2.13 ブリーフィング
ブリーフィングにはジェネラルブリーフィングとタスクブリ−フィングがある。
2.13.1 ジェネラルブリーフィング
参加選手は、大会主催者が行うジュネラルブリーフィングに参加しなければならない。その重要なインフォメーションは、公式 掲示板に掲示さわる。
2.13.2 タスクブリーフィング
・タスクブリーフィングは気象情報、エリア地図を加味してテイクオフエリア付近で、参加選手全員に対して行われる。
・競技内容は漏れなくタスクボードに記載される。
・ブリーフィング終了から、ウインドオープンまでは最低15分間の余裕を持たせる。ただし、あらかじめタスク内容が発表されていた場合は最低5分の余裕でかまわない。
2.13.3 参加選手の責任
参加選手全員はブリーフイングの内容、タスクボードの記載事項に関して、正しく理解しなければならない。
2.14 結果の表示
・結果の仮発表は、可能な限り早く掲示する
・コンプレインの申し立てはローカルルールに決められた時間内に行う
・すべてのコンプレイン、抗議(プロテスト)を受け付け、結果訂正後、大会競技委員長の確認を受け結果の正式発表とする
2.15 不服申立て(コンプレイン)
コンプレインは訂正してもらうことが目的であり、抗議(プロテスト)を行うものではない。競技中何かに不満を持った場合、 先ず担当役員にその処置につき援助を依頼する。その処置に不満がある場合、選手は競技委員長又はその指定する役員にコンプレ インを行うことができる。このコンプレインは不満があった場合直ちに行い、迅速に処理しなければならない。
2.16 ペナルティーおよび失格
競技委員長は、競技者が競技規則に違反した場合、違反者にペナルティーを科すことができる。
ペナルティーの程度
a)重大な違反はその日のタスクを0スコアーとする
b)スポーツ精神に反する行為は、大会失格とする
ペナルティーは、当該ペナルティーが科せられた日の結果表に記載される
2.17 抗議(プロテスト)
・2.15、 2.16に関する処置に対して抗議がある場合は、競技開始前に行わなくてはならない
・抗議は、ローカルルールに決められた時間内に書面で大会競技委員長に提出しなければならない
・供託金がある場合は、抗議が認められた場合は返却し、認められなかった場合は没収される
2.18 陪審員
陪審員は、大会競技委員長を除くタスクコミッティーおよび大会に居合わせたPG競技委員からなる。ただし、当該抗議に関わ る人間は外れるものとする。
2.19 抗議の処理
競技委員長は、いかなる抗議も遅延なく陪審員に通知しなければならない。
2.20 審査
陪審はいかなる抗議についても、該当するFAI規則およびPJL競技規則に基づいて、双方の意見を聴取する。
2.20.1処罰と決定事項
競技委員長は、結果および審査の概要を、公表しなければならない。
2.21 表彰
大会での表彰は、総合と女子のそれぞれに対し行う。
2.22 結果の送付
大会の結果は、JHF所定の大会報告書に、大会において提出された正式抗議と、それに対する処置を付記して、大会終了後3日間以内にJHF事務局及びパラグライディング競技委員会WEB事務局に提出する。(大会順位表には実際に大会に参加した選手だけを掲載し、PJLに登録しているもの、していないものの区別がわかるように配慮すること)
 
3 飛行と安全の規則
3.1 航空法
参加選手は航空法に基づき飛行すること。
3.2 運用限界
参加選手は使用機材の運用限界を遵守すること。
3.3 アクシデントとその救助
参加選手は、アクシデントを起こした場合は即座に主催者に連絡しなければならない。連絡がなく救助が出た場合、救助の要請 があった場合を含め、その救助費用は選手又はその家族が負担する。(ヘリコプターの要請費用を含む) なお、アクシデントを目撃したパイロットは可能な限りアクシデントの情報(内容については4.19項参照)を大会主催者に伝えること。
3.4 保護用具の使用
参加選手は、安全なヘルメット、効果のあるレスキューパラシュート、ハーネスからのパイロット脱落防止装置を大会期間中 装備しなければならない。
3.5 健康管理
・心身ともに良好でない場合はフライトしてはならない
・フライトに支障をきたす薬物やアルコールを摂取してのフライトをしてはならない
3.6 衝突回避
・サーマルにはすでに旋回中のフライヤーと同方向に旋回するように入ること
・飛行中、グライダーに構造上の問題が発生した場合すぐに飛行を取りやめること
3.7 雲中飛行
・雲中飛行は禁止とされ、競技役員、他の選手によって監視される
・雲中飛行とは、グライダーの一部又はパイロットが雲により、第三者からの視界から消えたときのことを言う
・多くの選手が雲中飛行をした場合、競技委員長は競技を中止する場合がある
3.8 バラスト
選手は、水又は砂のバラストを使用することが望ましい。バラストの投棄は水に限り認めることとし、他の選手、第三者に迷惑のかからない範囲で行うこと。
3.9 通信機器
飛行中は電波法に基づき、無線機を使用すること。
 
4 大会競技規定
4.1 使用機体の変更
使用機体を大会開始後に変更することはできない。万が一使用機体が破損した場合は、大会競技委員長の許可を得て変更するこ とができる。
4.2 ゲートオープン時刻とゲートクローズ時刻
ゲートの開いている時間帯は物理的に参加選手全員がテイクオフできるだけの長さで設定する。目安として(参加人数× 1分)程度。
4.3 再テイクオフ
テイクオフ直後に、ラインの絡み、その他飛行に支障をきたすことが起きた場合は、競技委員長の許可を得て再テイクオフができる。
4.4 リスタート
タスクがエラプスタイムレース(タスクの種類は4.13に後述)の場合、一度スタートラインをクロスした後も、再度スタートラインをクロスし直してリスタートすることができる。
4.5 リフライト
リフライトを許可する場合には、最後のフライトが得点対象となる。
4.6 テイクオフ方法
テイクオフ方法には次のものがある。
フリーテイクオフ: フリーテイクオフ:選手の好きな時にテイクオフゾーンに入りテイクオフする(テイクオフゾーンの大きさが狭い場合で基本的に早い者勝ち、押しの強い者勝ち)か、選手の好きな時にテイクオフする(テイクオフゾーンが広く全選手がグライダーのセットアップを同時に行える場合)もの。
ランチオーダーシステム: テイクオフゾーンの前に優先ゾーンを設け、優先ゾーンに入る際に予め決められた優先順位に従って入るシステム(後述の補則説明を参照)。
その他:  
4.7 スタート方法
GPSでのスタートは、鉛直方向のシリンダー(円)で作られるラインをクロスすることで確認される。地上での目視物は利用しない。
以下の方法が用いられる
a) 選手個々に空中からスタートラインをクロスする。
この場合指定されたスタートラインを最初にクロスした時刻が計測される。この場合スタートラインはあるターンポイントを中心とする決められた半径のシリンダーで、最初にラインをクロスしてシリンダーに入った時点から計測が始まる(ENTERスタート)か、あるいは最初にラインをクロスしてシリンダーから出た時から始まる(EXITスタート)。
b) 決められたスタート時刻に時間計測が始まり、パイロットはそれ以降にスタートラインをクロスしていかなければならない。スタートラインはa)の場合と同様とする。
c) 決められたスタート時刻から時間計測が始まり、パイロットはそれ以降にテイクオフしていく。スタートの方法は、タスクブリーフィングで細かく発表される。
4.8.ターンポイント
ターンポイントは、主催者から提供されるGPSコーディネート(座標)を中心とした鉛直方向のシリンダー(円)とし、シリンダーの大きさ(半径)はタスクを決定するときに決められる。ターンポイントリストは大会前に主催者のコンピューターから各選手にダウンロードされる。主催者がターンポイントを大会期間中に加算あるいは変更する場合は、タスクブリーフィングで告知される。ターンポイントは基本的には地上にある、目標物を目安として決められる。使用するマップデイタムはWGS84が採用される。
4.9 ゴールおよびランディングエリア
・ゴール近辺に安全に降ろせるランディングゾーンを設ける。
・ランディングゾーンの近辺にパッキングゾーンを設ける。
4..9.1 ゴールラインとフィニッシュライン
ゴールにはゴールラインとフィニッシュラインの二種類があり、タスクを決定するときに決められる。
ゴールラインの定義: 最終ターンポイントとゴールポイントを結ぶ直線と直角に交わるゴールポイントを中心にした50〜400mの直線(GPS上の仮想の直線)、またはゴールポイントを中心とするシリンダーを用いる(直線の長さ、シリンダーの大きさはタスクを決定するときに決められる)。
フィニッシュラインの定義: 地上に引かれた目視できるラインとする。フィニッシュラインを引く場合は、限りなくゴールライン(GPS上の仮想の直線)に近く引かなければならない。
4.9.2 ゴールの手順
選手はGPS 上のゴールラインをクロスしなければならない。タイム計測はGPS で記録されたデータを採用する。ただしフィニッシュラインが設けられたときは、フィニッシュラインをクロスするか少なくともその上に着地しなければならない。その場合タイム計測は、RACE TO GOAL の場合のみトップ10 人だけをゴールマーシヤルが計測し、それ以降はGPS で判定する。
また、ゴールライン/フィニッシュライン以前に、タイム計測のみを終了するスピードセクションが別に設けられる場合がある(主に安全上の理由から)。その場合においても、ゴールライン/フィニッシュラインをクロスしなければ、ゴールとはならない。
4.10 タスククローズ時刻
タスクを計測する最終時刻は、タスクブリーフィングで発表され、タスクボードに掲示される。タスククローズ時刻までのフラ イトが得点対象となる。
4.11 ランディング報告時刻
ランディング報告時刻は、安全上の理由からタスククローズ時刻より後に設けられる。参加選手は、ランディング後、可能な限 り早く、安全に関する報告をしなければならない。報告には携帯電話などを用い、主催者が必要性の無い捜索を行わないように配 慮しなければならない。
4.12 帰着申告
帰着申告は、大会参加の意思を示した選手全員が本人自ら行わなければならない。
4.13 タスクの種類
4.13.1 RACE TO GOAL(ゴールレース)
決められたコースを、決められた時刻以後にスタートを切り、最初にゴールすることを競う。スタート時刻は全ての選手に対して同一であり、スタート方法は地上又は空中からの一斉スタートを用いる。
4.13.2 ELAPSE TIME RACE TO GOAL(エラップスタイムゴールレース)

決められたコースを、早くスタートを切り、最短時間で飛行しゴールすることを競う。スタート時刻は、選手が最初にスタートラインをクロスしたときとなり、個々の選手により異なる。

4.14 ペナルティー
・雲中飛行を行った選手は、そのタスク0スコアーとする
・ランディング報告義務違反は、そのタスク0スコアーとする
・帰着申告義務違反は、そのタスク0スコアーとする
・旋回方向義務違反は、警告を与える。警告に従はない場合はそのタスク0スコアーとする
4.15 アクシデントの救助
アクシデントの救助に協力した選手に与えられるボーナスポイントは、大会競技委員長が算定する。
4.16 ペナルティーとボーナスポイント
ペナルティーポイントやボーナスポイントは、上記以外のものを含め大会の成績に加減される。
4.17 大会、タスクの成立条件
4.17.1 タスク距離
タスク距離の最小値は20kmとする。
4.17.2 ミニマムディスタンス
ミニマムディスタンスは、5kmとする。
4.17.3 タスクの成立条件
PJL大会におけるタスクの成立条件は、次の項目が共に達成されたときである。
・物理的に参加選手全員がテイクオフするだけの時間(例、フライト参加人数×1分)ゲートが開いているか、参加選手全員(途中棄権を除く)がテイクオフした。
・デイクオリティがゼロを超えた。
4.17.4 大会の成立条件
タスクが1本成立した時点で大会は成立する。
4.18 タスクキャンセルとタスクストップ

競技開始後に、天候が急変した場合に、大会競技委員長はタスクをキャンセルすることができる。ただし、タスクがRACE TO GOALの場合はタスクストップとする。競技委員長はタスクストップとした時刻を記帳し、その時刻から10分遡った時刻までのフライトでタスクの成立を判断する。

4.19 パイロットの救助
選手は、ランディングしたならばすぐにグライダーを絞らなければならない。グライダーを開いたままにしておくということは、 ”救助の要請”を意味する。
アクシデントを確認した選手は、次に挙げる要領で、無線を使ってできるだけ早く大会本部に報告しなければならない。
・自分のパイロットナンバー
・アクシデントの発生場所 ・位置の特定(GPSコーディネートを用いて)
・アクシデントを起こした選手の名前、パイロットナンバー
・アクシデントを起こしたパラグライダーの色、種類など
救助を行ったパイロットには、その救助の内容を大会競技委員長が判断し、ボーナスポイントがその選手に与えられる。
4.20 スコアーリング
・計算式は、GAP2008(リーディングポイント、アライバルポジションポイントを使用)を使用し、スコアリングおよびフライトログの判定にはFSを使用する。
・GAP2008のパラメーター(ノミナル距離、ノミナル時間、ノミナルゴール)は各エリアにより、競技開始前に決定しなければならず、同一大会中は同じパラメーターを利用する。
・大会の総合得点が0点の選手には順位をつけない。


4.21 タスクボードへの記載事項
a) 一般 : 日付、大会名
b)タスク内容: タスクの種類、タスクディスタンス、ミニマムディスタンス、ゲートオープン時刻、ゲートクローズ時刻、 一斉スタート時刻、タスククローズ時刻、ランディング報告時刻、帰着申告時刻
c)安全に関する情報: ランディング報告用電話番号、大会本部の電話番号、指定地域におけるサーマルの旋回方向
4.22 スコアーリングと計測方法
4.22.1 距離の測定

a)

GPSのトラックログを用いた距離測定は、スコアリングプログラムによる。
b) アウトランディングが認められている場合およびアウトランディングが認められていない場合で緊急ランディングに降ろすことが許されている場合は選手の飛行距離は、ベストポジション又は、ランディングした地点で計測される。ベストポジションがランディングポジションより有利な場合はベストポジションによって飛行距離が計測される。
c) アウトランディングが認められていない場合で緊急ランディングあるいはメインランディングに降りなかった場合はペナルティとしてタスク得点を10%減点する。
4.22.2 所要時間の測定

a

原則として、時間はGPS時刻をもとに秒単位で計測する
b) ゴール時刻を計測するゴールマーシャルがいる場合はマーシャルの測定した時刻を優先する。
4.23 得点計算式(PJLフォーミュラー)

フライトの得点の計算式はGAP2008とする。小数点以下第1位を四捨五入し整数で表す。
デイクオリティをかける前の、タスクのウイナーが1000点になるように各選手の得点をノーマライズする。また、スピードセクションのエンドポイントに到達してもゴールできなかった選手には時間ポイントはつかないものとする。


4.24 タスクの証明
・飛行の証明は全てGPSのトラックログで判定する
・参加選手は少なくともひとつのGPSを装備すること(使用できる機種は主催者の指定しているもの)
・参加選手は、GPSを正しいパラメーターにセットすること
・参加選手は、帰着申告の際その日の飛行のトラックログをGPSからダウンロードすること
4.24.1 原則
 タスク証明のデータソースは各選手が使用した一つのGPSのトラックログに限られる。二つ以上のGPSログを繋げてひとつとす ることはできない。
ファイルや、外部からGPSにダウンロードしたもの、その他のデータソースはタスク証明のデータソースとしては使用されない。 指定メーカーのデータロガーのデータもタスク証明のデータソースとして使用されるが、デー夕ロガーのデータソースの有効性 を確認するために、そのデータロガ一に接続していたGPSのトラックログを求めることがある。
4.24.2 有効なGPSデータ
有効なトラックログとは
・トラックログは少なくとも2分間、5ポイント以上の連続したものをターンポイントのシリンダーの前後に残さなければならない。
・トラックログは少なくとも2分間、5ポイント以上の連続したものをスタートラインの前後に残さなければならない。
・トラックログは時間のデーターが残っている有効なものでなければならない。
・連続したトラックログは20秒以下の間隔の連続したものが望ましい。
4.25 GPS判定の基準
・MARKされたポジションは証明には使わない
・RACE TO GOALのタスクの場合スタート時刻には5秒の誤差を認める
4.26 トラックログの義務
飛行空域に制限がある場合は、GPSのトラックログでその空域への侵入を判断する。その場合はその日の飛行全体を連続された トラックログで記録する義務がある。
4.27 GPSの操作方法の習得義務
・パイロットは前のタスクのデータを成績が確定するまで消去してはならない。
・GPSが正しく作動しなかった場合はパイロットの責任である。
・トラックログが取れなかった場合はパイロットの責任である。
・提出したトラックログで正しく判定されなかった場合は、別のトラックログを提出することができる。ただし、そのトラックログを記録したGPSやデータロガーの製造シリアル番号は事前に大会主催者に届け出たものでなければならない。
4.28 不正確なGPSトラックログのペナルティー

スタートポイントのミス

0スコアー
連続したトラックログが要求されていて トラックログが連続していない場合 ベストポジションを取り、距離得点が与えられる
ターンポイントのミス ベストポジションを取り、距離得点が与えられる
ランディング後にGPSのトラックログを記録 しつづけて移動するなどの行為によりベスト ポジションの検出が不可能となった場合 ランディング直前のターンポイントまでの距離が フライト距離となる
 

補則:ランチオーダーシステム:Launch Order System (テイクオフ優先順位システム)
1.
ランチオーダーシステムはテイクオフエリアの広さに制約があり、フリーテイクオフとすると混乱が予想される場合に、混乱を緩和することを目的とする。
2.
各パイロットはそれぞれ優先順位を示す番号を持ち、この番号が小さいほど優先順位が高い。複数のパイロットが同時にテイクオフを希望した場合、優先順位の高いパイロットが先にテイクオフゾーンへ進入できる。テイクオフの方式は基本的にフリーテイクオフであり、テイクオフを希望するパイロットが多数現れ、混雑した場合の優先順位を設けるものである。
3.
パイロットは当日の受付時に優先順位を書いたステッカーを受け取り、これをヘルメットの正面近辺に貼り付ける。
4.
大会初日の優先順位は、下記のいずれかの方法で決める。いずれの方法を採用するかは、大会毎のローカルルールで規定する。
(1)

前年の最終PJLランキング1〜30位までの順位を優先順位とする。PJLランキング1〜30位までの順位を持たないパイロットは、1〜30位までの順位のあるパイロットの下位に位置し、これらのパイロット同士の間では、参加申し込みの早い者を上位とする。

(2) 前年の最終PJLランキング1〜30位までの順位を優先順位とする。PJLランキング1〜30位までの順位を持たないパイロットは、1〜30位までの順位のあるパイロットの下位に位置し、これらのパイロット同士の間では、くじ引きとする。
(3) 上記(1)(2)の優先順位に、日本代表選抜ランキング(「日本代表チーム選手選考規程」に別に定める)上位者に優先順位を与えることを加味することもできる。(上位者の幅は、大会主催者が定めることとし、事前にローカルルールで明示する)
   
5.
2日目以降の優先順位は、前日までの大会順位を優先順位とする。
6.
テイクオフエリアは次の3つの領域(ゾーン)に区別する。各領域はパイロットが明確に識別できるよう、線やロープなどで仕切ることが望ましい。
1.待機ゾーン パイロットが機材を置き、テイクオフを希望するときまで待機している場所。
2.優先ゾーン テイクオフゾーンに入るために行列をつくる場所。優先ゾーンは順序が明確に判るよう、パイロットが一列に並ぶ形状に整備する。優先ゾーンは、待機ゾーンからテイクオフゾーンに至る「通路」と位置づけられる。テイクオフする意志のあるパイロットのみ、優先ゾーンに入ることができる。
3.テイクオフゾーン パラグライダーを広げてテイクオフを行うゾーン。優先ゾーンの先頭から順にテイクオフゾーンへ入る。
7.
ランチオーダーシステムの運用方法。
1. テイクオフ開始時間までは、全てのパイロットは待機ゾーンに居る。待機ゾーンでは、パイロットは好みの場所に居ることができる。待機ゾーン内の移動も自由である。優先ゾーンの入り口は明示され、大会スタッフにより管理されている。
2. テイクオフを希望するパイロットは、大会スタッフの許可を得て優先ゾーンに入ることができる。複数のパイロットが同時に希望した場合、優先順位の高い(番号の小さい)パイロットが優先的に優先ゾーンに入ることができる。優先ゾーンに入るパイロットは、パラグライダーを広げるだけでテイクオフできるように準備を完了していなければならない。
3. パイロットの人数が優先ゾーンの許容人数に達したとき、優先ゾーンの入り口は一旦閉じられる。入り口が閉じられているときは、優先順位の高いパイロットであっても優先ゾーンに入ることはできない。パイロットが順次テイクオフを行い、優先ゾーンの人数が少なくなったとき、優先ゾーンの入り口が再び開かれ、希望するパイロットが入ることができる。優先ゾーン入り口の開閉は、待機ゾーンのパイロットに明確に知らされるように配慮する。
4. この方式は待機ゾーン、特に優先ゾーン入り口近辺の混乱を避けるように考慮したものである。優先ゾーン入り口近辺で待機することは自由であるが、優先ゾーンへの進入は優先順位に従って行われるので、入り口近辺で待機することによるメリットは、ほとんど無いことを理解してほしい。
5. 優先ゾーンに入ることは、テイクオフの意志を明示したことを意味する。優先ゾーンに入ったパイロットは、テイクオフ可能なフライトコンディションである限り、原則としてテイクオフしなければならない。
6. 優先ゾーンに一旦入ったパイロットが、テイクオフの失敗、テイクオフディレクターの指示、または本人の希望により待機ゾーンに戻った場合、優先順位は消滅する。すなわち、優先順位を行使できるのは1つのタスクに1回限りということである。リフライトのパイロットも優先順位は無い。優先順位が無いということは、優先順位が最も低いことを意味する。優先順位が無いパイロット同士は、先着順で優先ゾーンへ入ることができる。
7. 優先ゾーンにパイロットが居るとき、テイクオフゾーンに入ったパイロットは準備が整った後、30秒以内にテイクオフしなければならない。テイクオフの取り止めは2回まで認める。3回目に失敗したパイロットは、一旦待機ゾーンに戻らなければならない。ただし何らかの理由(テイクオフ準備に時間が掛かる等)で、テイクオフディレクターが指示した場合は、回数にかかわらず待機ゾーンに戻らなければならない。
8. 優先ゾーンにパイロットが1人も居ない場合は、テイクオフゾーンのパイロットは自由に待機することができる。但し、その後1人でも優先ゾーンにパイロットが入った場合は、30秒以内のテイクオフを求められる。
8.
この規定に記述のない事項は、大会毎のローカルルールまたは競技委員長の判断により運用する。
 

 
 ■パラグライディング公認大会規則

・JHFの住所が変更になった。
・昨年の8月に、CIVLの勧告を受けて、オープンクラスのグライダーの参加を見合わせる措置に合わせた文言を追加する。

  この規則の基本的主旨は大会の安全の確保にある。規則は施設に関するものと大会運営に関する ものに大別される。大会の公認を希望する主催者はJHF所定の大会公認申請用紙に必要事項を 記入し必要書類(大会要項、競技規則、エリア地図)を大会開始2ケ月(ジャパンリーグ、J2リーグおよびアキュラシージャパンリーグ対象大会はエントリー受付締切日の2ケ月)前までにJHF事務局に提出のこと。

(A)JHFパラグライダー公認大会の申請手続き

大会の公認を希望する主催者はJHFパラグライディング公認大会申請用紙に必要事項を記入し必要書類(大会要項、競技規則、エリア地図)と公認大会申請料2万円をJHF事務局まで提出すること。 電子データがある場合は電子データでの提出でもよい。

  1. 受付期限
      ジャパンリーグ:エントリー受付締め切り日の2ケ月前まで
      その他の大会:大会開始2ケ月前まで
  2. 公認大会申請用紙と必要書類の送付先
     公益社団法人 日本ハング・パラグライディング連盟事務局
     〒114-0015東京都北区中里1-1-1-301 Phone: 03-5834-2889 
      info@jhf.hangpara.or.jp
  3. 公認大会申請料の送り先
      銀行振込または郵便振替に限ります。現金は受け付けませんので、ご注意ください。
       銀行振込 三井住友銀行小石川支店(普)3488605 日本ハング・パラグライディング連盟
       郵便振替 00180-8-650201 日本ハング・パラグライディング連盟
  4. 大会の公認は提出された書類を審査の上特に問題がなければ公認大会として認定いたします。問題点がある場合には問題箇所の訂正をした後に公認大会として認定いたします。


(B)施設に関する規則

  1. テイクオフエリアはキャノピーの開傘を確認してからテイクオフ出来る程度に十分広いこと。
  2. テイクオフエリアは特別なテクニックを必要とせずテイクオフ出来る様に整備されているこ と。
  3. ランディングエリアは最小でも直径50mの円がかける、ほぼ平面であること。
  4. ランディングエリアは参加選手の技量に応じたサイズのものとする。
  5. ランディングエリアは危険となるような穴、切り株、立木等の障害物がないこと。
  6. フライトコース内に安全に降ろせる緊急ランディング場が確保されていること。
  7. テイクオフおよびランディングエリアには最低1本以上の吹き流し(風見)を設置すること。
  8. テイクオフエリアに風速計を設置すること。
  9. フライト場所の使用許可を得ていること。
  10. フライトコース内の諸行政(役所、警察、消防署等)に対して、当該大会の告知をしておく こと。
  11. 緊急医療設備が近くにあること。
  12. 応急処置に必要な備品をそなえること。

(C)競技内容に関する規則

  1. 参加者は有効なフライヤー会員登録をしていること。
  2. フライトは全て選手個人の責任において行うこと。
  3. 使用機材の安全性は選手個人により確保されていること。
  4. フライトは使用機材の運用限界内で行うこと。
  5. 適切な防護ヘルメットを着用すること。
  6. 使用機材が損傷した場合には遅延なく主催者に知らせ、適切な処置(パーツ交換・修理)を すること。処置後の機材は損傷を受ける以前と同様の耐空性を持っていなければならない。
  7. 選手は心身共に競技が出来る健全な状態でなければ競技をしてはならない。
  8. 電線、建造物、人込み等の上空は50m以上の高度を保って飛行すること。
  9. 危険となる物品を投下してはならない。
  10. 航空法を遵守すること。
  11. 雲中飛行は禁止とする。
  12. サーマルには既に旋回中のフライヤーと同方向に旋回するように入ること。
  13. 競技タスクは参加選手の技能に応じたものとする。
  14. 競技規則は大会開始後は安全上の理由以外で変更してはならない。ただしPG競技委員会委員長が特に認めた場合はその限りではない。しかし変更した規則を遡って適用することは出来ない。
  15. 参加選手はフライトしたか、しないかにかかわらず毎日安全確認の報告を決められた時間 迄に行うこと。
  16. 大会規則に違反した選手あるいは役員の指示に従わない選手には警告を与える。2回警告 を受けた選手は大会失格とする。
  17. 重大な危険行為をした選手および不正を働いた選手はその時点で大会失格とする。
  18. 予備日を設定する場合には、その旨と予備日使用のためのルールを開催要項に明記すること。
  19. 大会によってはローカルルールとして、ハーネスからの脱落防止装置が義務づけられる場合がある。

(D)競技参加に関する規則

  1.  使用する機材の安全性・耐空性は選手自身により管理され、確保されていなければならない。少しでもそれらに問題がある場合はフライトをしてはならない。
  2. 心身ともに良好でない場合はフライトをしてはならない。
  3. フライトに支障をきたす薬物やアルコールを摂取してフライトをしてはならない。
  4. 選手は自分の使用する機材の特性を十分理解し、なおかつその運用限界内で使用しなければならない。
  5. 使用機体は、シリアル機のみとする。シリアル機とは、EN規準あるいはLTF(DHV)規準に適合していると、CIVLあるいはJHFの認めた認証機関が認定証を発行したものおよび認定証を発行された機体と同型機でサイズの違うもので、改造されていないものを言う。
    (a) 大会主催者は、大会期間中いつでも、選手に対して機体の整備状況や安全性について報告を求め、また、機体を検査することができる。また、安全性に問題があると判断された場合は、その問題が解消されるまで、その機体の使用を制限することが出来る。
    (b) 選手は大会参加に際し、自分の乗る機体がシリアル機であり、改造をしていない旨の声明書を提出しなければならない。
  6. たとえ競技が開始されても、気象条件が自分の能力の限界を超えている、あるいは超えそうだと判断したらテイクオフを断念すること。
  7. 競技フライト中、たとえ競技が中止されなくても、気象条件が自分の能力の限界を超えている、あるいは超えそうだと判断したら速やかに競技を中止し、安全に着陸すること。
  8. 決定されたタスクの飛行コースが自分の能力では安全にフライト出来ないと判断したら、テイクオフを断念すること。
  9. 競技フライト中、タスクの飛行コースが自分の能力では安全にフライト出来ないと判断したら、安全なコースに迂回するか速やかに競技を中止し安全に着陸すること。
 

 
 ■FAI カテゴリー2 大会規定
  1. カテゴリー2 大会を主催する主催者およびエリアは、それ以前にJリーグ対象大会を行っていること。
  2. 大会申請には、所定の申請用紙、競技規則、エリア地図(5 万分の一で予定されるパイロン、ゴールが記入されているもの)、日本語ならびに英文で書かれた大会要綱(大会のホームページアドレスならびにコンタクトアドレスを含む)を大会開催4 ヶ月前までにJHF 事務局へ、申請料を添えて提出する。また、英文の競技規則は大会開始1ケ月前までにホームぺージ上にアップする。
  3. 申請は、パラグライダー競技委員会の審査を経て、JHF より日本航空協会に申請さ れる。
  4. 日本航空協会の承認をもって開催することが出来る。
  5. 主催者は大会終了後1 週間以内に英語でのリザルト(エクセルファイル)を添えてJHF に報告する。大会順位にJリーグ登録NO ならびにスポーティングライセンスNO が明記されていること。また、海外の選手については、その国名を明記すること。
  6. 大会はJHF公認の大会であり、FAI にはJHF 事務局より大会申請ならびに大会結 果報告が行われる。
  7. 参加資格のミニマムはJHF P証とし、エリア・気象条件などを考慮し適切なものとす る。また、有効なFAI スポーティングライセンスを所持していること。 外国選手は、有効なFAI スポ−ティングライセンス、適切な技能証(PARA PRO4ないし5)、第三者賠償責任保険(1 億円以上)に加入していること。
  8. ジャパンリーグ大会とすることが望ましい。
  9. ジャパンリーグ大会とするには大会競技規定をジャパンリーグ競技規定に則ったものとする。したがって、ワールドカップのように独自のルールを採用する大会の場合は、ジャパンリーグ大会とはならない。
  10. 国内ポイントはJリーグポイント規定に基づいて計算される。したがって、ジャパンリーグ大会でないカテゴリー2の大会は国際大会への日本選手選考規定の国際大会のポイント計算式によりWPRポイントのみが計上される(NPRポイントの対象とはならない)。
  11. CIVL国際ランキングポイントWPRS(World Pilot Ranking Scheme)は、CIVLホームページにて発表される。
  12. 参加選手選抜方法:外国参加選手枠は総枠の25%以上とする。参加締切日に外国選手枠が余った場合には、残りをジャパンリーグ規定より選考する。ただし、ワールドカップのように独自の選抜方法を採用する場合は、その限りではない。
  13. 競技ブリーフィングは、日本語ならびに英語で行わなければならない。
  14. エントリー締め切りを海外選手に関しては、大会競技開始日前日から数えて15日前の日にち以降としなければならない。締め切ったら直ちに、選考結果を選手に知らせなければならない。(国内選手に関しては、主催者決定)
  15. その他のルールはFAI スポーティングコードに準拠すること。
 

 
 ■日本代表チーム選手選考規定
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修正点記載版

2012年度からワールドカップがこれまでのような大陸ラウンドとしての位置づけが希薄となったため、ヨーロッパラウンドを特別扱いにする文言を削除する。

   
1. 国際大会への日本代表チーム選手選考は日本代表選抜ランキングと主催者の選考基準に合わせて行われる。選考基準が主催者により設定されない場合は、日本代表チーム選手選考は原則として当該国際大会の開催される前年度の日本代表選抜ランキングのポイント100%と前々年度の日本代表選抜ランキングのポイント50%の合計により、その上位から順に選考する。ただし、当該国際大会の開催される前年度PJLランキング1位の者は当該国際大会のチームサイズが2+1以下であった場合は、補欠ランキングの第1位とし、チームサイズが3+1以上であった場合は優先的に選考される。(PJLランキング1位の者が、日本代表選抜ランキングにより選考されている者と重複した場合においても、PJLランキング2位以下を繰り上げて選考することはしない。)
2. 日本代表選抜ランキングは、PJL 大会で成立したタスクのどれか1本のデイクオリティが0.6以上となった大会の総合順位および、次項に定める国際大会の総合順位に対して与えられる点数のうち高いほうから3大会(ただし、少なくとも1大会はPJL 大会とする)の点数を合計してつけるランキング(同点が出た場合は、参加した全ての大会の平均点の高いほうを高順位とする)である。
3. 日本代表選抜ランキングに計上できる国際大会はFAI 公認世界選手権、FAI公認大陸選手権、PWCA 公認ワールドカップ(本大会のみとし、プレあるいはセレクションツアーなどは含まない)およびFAIカテゴリー2以上の国際大会とする。また、海外での大会をポイントに計上したい選手は原則として大会終了後1ヶ月以内にJHFパラグライダー競技委員会までポイント計算に必要な書類(選手全員フルネームと各タスクの成績の記載されたオフィシャルファイナルリザルト)を提出する。
4. 日本代表選抜ランキングの各大会におけるポイントは次の通りとする。
  ポイント=N×(1+S/100)×(1+R×5/100)(小数点以下第2位を四捨五入し、第1位まで算出する)
  ここで N=−α√(本人順位−1)+(50−P)
  ここで α=(49−P)/√[{(成立したタスクにおける参加者数累計)/(成立した本数)}×0.6−1]
  P=30−(成立したタスクにおける参加人数累計)/(成立したタスク本数)とし、この値が負になった場合は0とする
  R=(大会における各タスクのデイクオリティの合計値−1)で最大値は3とする
  S=成立した各タスクに参加したシード選手のシード係数値の合計を、その大会期間中で合算したものを、その大会で成立したタスク本数で割った数値
  同順位が複数出た場合は同順位者を繰り下げた順位までの平均点とする。
5. 国際大会のポイント計算に当たって:
a) 世界選手権、ヨーロッパ選手権、ワールドカップスーパーファイナルの場合は
N=60−(本人の大会順位)
ただし、1位の場合はN=60とする。また、S=100とする。
従ってポイント=2×{60−(本人の大会順位)}×(1+R×5/100)となる。
ここでR=(成立したタスク本数‐1)とし、最大値は3とする
b) その他の国際大会は4項の計算式に準ずる
6. その他の要件:
a) JHFフライヤー登録が有効であること。
b) 理事会の承認を受けること。
 

 
 ■パラグライディング日本選手権規定
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修正点記載版

・昨年答申して、承認された参加資格の1項目、「日本国籍...」を変更した。
・大会をFAIカテゴリー2とすることを義務化し、日本の国および選手のWPRSランキングをアップすることを狙う。

   
1. 日本選手権の開催
  日本選手権を開催しようとするものは、原則として日本選手権開催予定年の前々年の12月までに必要書類(開催要項および地図)を揃えて、その旨をJHF に提出しなければならない。その内容の検討はJHF パラグライダー競技委員会で行い、開催の決定は開催予定年の前年の3月までの理事会において行うものとする。
2. 参加資格
  日本選手権の参加資格は以下の3項目全てを満たすものとする。(オープン参加の外国人は除く)
a) 有効な日本のFAIスポーティングライセンスを所持するもの。
b) 有効なJHF フライヤー登録をしているもの。
c) 次のいずれかに該当するもの。
・シード選手
・正会員代表
・学生枠
・開催地元枠
・女子優先枠
・前年度PJLランキング上位者
・今年度PJL登録者
オープン参加の外国人は日本国内で有効な第三者賠償責任保険に加入(保険金額はJHF フライヤー登録と同額以上とする)しており、なおかつ適切なフライト技術を身につけているものに限る。
3. 使用機体
  使用可能な機体は、「パラグライディング公認大会規則」に定められているものに準じる。
4. 大会の種類
  大会はジャパンリーグ対象大会およびFAI カテゴリー2大会とすること。ゼッケンは日本選手権独自のものが採用される場合がある。
5. シード選手
  シード選手は前年度日本選手権10位までおよび前年度PJLランキング10位までのもの(重複があっても繰り下げはしない)とする。
6. 参加選手選抜方法
  総予定エントリー人数からシード選手(前5項による)、正会員の資格を持った各都道府県1名、学生連盟枠3名、開催地元枠(正会員の資格を持った都道府県の場合に限り最大2名。ただし少なくも1名は女子選手とする)および女子優先枠(総予定エントリー人数の10%。ただしシード選手もこの枠に含めるものとし、日本選手権開催前年度のPJLランキング上位から選出する)を差し引いた人数を日本選手権開催前年度のPJLランキング上位から選出する。それでもエントリー枠に空きがある場合は、当年度PJL登録者に解放する(選抜方法は主催者に任せる)。
7. 大会の準備
  プレ大会とも言うべき日本選手権と同規模の大会を予め開催し、経験を積んでおくこと。
8. 陪審員
  大会開始前に2名以上の公式審判員からなる陪審員を設置すること。陪審員は抗議があった場合はこれを審議し、認否の決定を下す。この陪審員に関わる費用はJHF が負担するものとする。
9. 書類の提出
  申請に必要な書類は、日本選手権開催の三ヶ月前まで、またはFAIカテゴリー2大会規定に定められた期日まで、そのどちらか早い期日までに、JHF パラグライダー競技委員会へ提出すること。
10. 補欠募集
  主催者は予定エントリー人数に達するまで補欠募集をすることができる。その方法は前年度PJLランキング上位者からとする。
11. 成立条件
  日本選手権が成立するためには、開催日程最終日(予備日を含む)まで競技を行った上で、大会で成立したタスクのデイクオリティを合計した値が1.2以上、かつ成立したタスクのどれか1本のデイクオリティが0.6以上となることが必要である。
12. 女子表彰
  実際の女子参加人数が5名以上なおかつ参加選手総数の10%以上であった場合、女子の1位を女子日本選手権者とする。

 
 ■パラグライダージャパン2リーグ規定.
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修正点記載版

・リーグ登録をいちいちする(エントリー費を振り込む)ことが煩わしいと感じられ、リーグ登録者が伸びないことと、J2リーグ参加選手数を多くして盛り上がる雰囲気作りとしてリーグ登録費を無料とする。
・デュアレーションタスクを一緒にすることはあまり評価を得ていないことと、スコアリングの面(FSと連動出来ない)から、結果を打ち出すまでに時間を要してしまうことからタスクから削除する。
・得点計算ソフトFSが、リスタートを認めているのでそれに合わせてリスタートを認めることとする。

 
1 概要
1.1 FAI スポーティングコード
・ パラグライディングジャパン2リーグ(以下PJ2Lと略す)の競技規定は、FAI Sporting Codeの General SectionとSection7を前提として設定されている。参加選手はその双方を良く理解した上で大会に参加すること。
・ PJ2LルールとFAI Sporting Codeの間で疑義が生じた場合はPJ2Lルールを優先する。
・ FAI General SectionとSection 7の間で疑義が生じた場合はGeneral Sectionを優先する。
1.2 開催期間
PJLの年度は毎年1月1日に始まり、12月31日に終了する。(これは大会の成績の出る日で管理する)。
1.3 PJ2Lランキング
PJ2L ランキングには、個人ランキングとチームランキングがある。
1.3.1
個人ランキングはPJ2L 大会におけるPJ2L の成立条件を満たして成立したタスクの内、上位3本の合計点でつけるランキング(同点の場合は本人の参加した全てのタスクから算出した1本あたりの平均点の高いものを上位とする)である。
1.3.1
チームランキングは、大会でのチーム順位に対してポイントを与え、年間上位3大会での合計ポイントでつけるランキングである。
@)1チームの構成は、4人の選手とする。
A)全てのチーム選手は、J2リーグ規定に則った機体を使用していなければならない。チームの構成は、当該年度不変とする。
B)チームの得点は、タスクにおける上位2選手の合計点とする。ただし、ある大会に参加した選手が1名であったチームは、その選手の得点がチーム得点となる。
C)大会で成立したタスクのチーム得点の合計で大会の順位を決定する。
大会での順位に対し以下のチームポイントを与える。
    1位  6ポイント
    2位  5ポイント
    3位  4ポイント
    4位  3ポイント
    5位  2ポイント
    6位  1ポイント
1.4 参加資格
PJ2Lへの参加資格は次のものとする。
・有効なJHFフライヤー登録証を所持していること。
・JHFパラグライダーパイロット技能証を所持していること(ただし大会によってはXC技能証がないと参加できないことがある)。
1.5 使用機体

・大会で使用可能な機体は、「パラグライディング公認大会規則」に定められているものに準じる。
・PJ2Lランキングの対象となるのは、大会で使用する機体が、以下に詳述する機体登録がされていて、無改造のものとする(ただし、サイズによってクラスが異なる場合は、半数以上のサイズが取得しているクラスを判断基準とする)。
JHSC(プロトおよび機体登録にLTF2−3,EN Dを取得している書類を使用した機体を除く)、LTF(1、1−2、2、A、B、C)、AFNOR(スタンダード)、EN(A、B、C)
・上記以外の機体(ただし、プロト機、オープンクラスのコンペ機を除く)で大会に参加することは可能であるが、PJ2Lランキングの対象とはならない。

1.6 PJ2Lへの登録方法
PJ2Lの大会に参加した、PJ2Lランキングの対象となる機体に乗っている選手は、自動的にリーグ登録される。登録料は無料とする。ただし、予めパラグライディング競技委員会ホームページから必要事項を記入し送信しておくことを推奨する。
1.7 保険加入
・各自の責任で、傷害保険に加入しておくことが望ましい。
1.8.PJ2Lタスクの種類
・ゴールレース
・スピードラン
1.9 PJ2Lランキングポイント計算式

ポイントは次の通りとする(小数点以下第1位を四捨五入し整数で表す)。

計算式は、GAP2008を使用し、スコアリングおよびフライトログの判定には競技委員会が認めたものを使用する(FSを推奨する)。また、GAP2008のパラメーター(ノミナル距離、ノミナル時間、ノミナルゴール)は各エリアにより、競技開始前に決定しなければならない。

1.10 リーグ表彰
年間ランキングから個人総合の上位3名、女子の上位3名、およびチームの上位3チームを表彰する。
1.11 登録番号(ID番号)
前年度ランキング1〜30位までの選手はその順位を当該年度におけるPJ2L大会のID番号とする。それ以外はPJ2L登録順の番号を当該年度のID番号とする。
 
2 大会開催規定
2.1 大会開催の申請
大会開催の仮申請は、大会開催の前年の12月1日までに、開催場所、日程、連絡先をJHF事務局に提出することで行い、本申請には、所定の申請用紙、ローカルルール、エリア地図(5万分の1で予定されているテイクオフ、ターンポイント、ゴールが記入されているもの)、テイクオフ、ターンポイント、ゴールのコーディネイトの記載されたリストを大会エントリー締め切り2ケ月前までJHF事務局に提出すること。電子データがある場合は電子データでの提出でもよい。
2.2 セレクション
参加申込者の受理はPJ2L登録選手を優先(実際のエントリーの合計がエントリー枠を超えなかった場合にのみ、空いた分をPJ2L未登録者に開放)する。(参加申し込み者のうち、PJ2Lの登録選手の合計が大会のエントリー受け入れ人数を超えた場合は、まず、受け入れ人数の30%(小数点以下は切り上げる)を前年度のランキング上位から選出し、さらに30%(小数点以下は切り上げる)はPJ2L大会参加回数の少ないものから優先的に選出(参加回数が同じ選手は30%を超えたとしても全て選出する。ただし、エントリー受け入れ人数を超えない範囲とする)する。最終的に残った枠を選出されなかったもの全員から抽選により選出する。
2.2.1 
メーカーに所属する者およびJリーグ登録選手が、PJ2Lに合致する機体で参加することは歓迎するが、メーカーに所属する者および前年度JリーグWPRランキング30位までの選手は、大会でのランキングは参考成績とする。
2.3 大会期間
大会期間は連続した日とする。
2.4 参加人数
大会の選手受け入れ最小人数は30人とする。また受け入れ人数の10%(少数点以下を切り上げる)は女子の優先枠とする。
2.5 ローカルルール
ローカルルールはJHF競技委員会の承認を得る必要がある。ローカルルールは参加選手に事前に広報される。
ローカルルールに明記しなければならない事項は;
・テイクオフ方法:ランチオーダーを採用する場合には、ランチオーダーの決定方法
・リフライトを許可するかどうか。許可する場合は、その方法(例:メインランディングから定時にオフィシャルカーが上がる)
・抗議提出の際に供託金が必要かどうか。また、必要な場合その金額。抗議の受け付け時間。
2.6 応募要綱
2.6 応募要綱
各大会主催者が提示する応募要綱に準ずる。
2.7 参加費用
参加費用では次の事柄がまかなわれる。
・幹線道路からの回収(オプションとすることも可。ただし、その場合は別途費用を明確にすること)
・ターンポイントのGPSコーディネートのダウンロード
・GPSチェックイン
・エリアマップとローカルルール
2.8 ゼッケン番号
ゼッケン番号は、大会主催者から指示があった場合に、貼らなければならない。選手のゼッケン番号はID番号と同じとすることが望ましい。
・ゼッケン番号は基本的に黒を用い、一文字縦60cm横30cmの判別し易い文字とする。
・ゼッケンは機体下面の中央、リーディングエッジ近辺に進行方向を上部とし、わかりやすく貼られること。
・大会競技委員長はゼッケンに関する色その他の変更事項に許可を与えることができる。
2.9 タスクコミッティー
タスクコミッティーは2名の参加選手と大会競技委員長からなる。
タスクコミッティーはタスク内容を、安全面に注意を払いできる限りの情報を集め協議し、その決定事項に関しては、選手全員の同意を求める必要がある。
2.10 タスクコミッティーの役割
・その日の気象予報に応じた、適切な飛行空域と、テイクオフエリアを決める。
・その日のタスクを選び出す。
2.11 セーフティーコミッティーとその役割
セーフティーコミッティーは、選手から3名選考される。セーフティーコミッティーはテイクオフ周辺を含めて飛行コース上が危険なコンディションになったとき、あるいはなりそうなときに、大会競技委員長にそれを連絡する。大会競技委員長はその情報を基にタスクを続行するかどうかを決めなければならない。ただしタスクを含めフライトを続行するかどうかの最終的な判断は飛行中のパイロット個人が下す。
また、タスクコミッティーにより決められた当日のタスク内容が安全に行えるかどうかを確認する。
2.12 大会競技委員長
大会競技委員長は、エリアに精通した人たちからの情報(空中から、地上から)と意見を組み込み、その日に合ったタスク案を提示することができる。
大会競技委員長は、飛行中のセーフティーコミッティーに状況の変化の確認をすることができる。
大会競技委員長は選手を兼任することができない。
2.13 ブリーフィング
ブリーフィングにはジェネラルブリーフィングとタスクブリ−フィングがある。
2.13.1 ジェネラルブリーフィング
参加選手は、大会主催者が行うジュネラルブリーフィングに参加しなければならない。その重要なインフォメーションは、公式掲示板に掲示される。
2.13.2 タスクブリーフィング
・タスクブリーフィングは気象情報、エリア地図を加味してテイクオフエリア付近で、参加選手全員に対して行われる。
・競技内容は漏れなくタスクボードに記載される。
・ブリーフィング終了から、ウインドオープンまでは最低20分間の余裕を持たせる。ただし、あらかじめタスク内容が発表されていた場合は最低5分の余裕でかまわない。
2.13.3 参加選手の責任
参加選手全員はブリーフイングの内容、タスクボードの記載事項に関して、正しく理解しなければならない。
2.14 結果の表示
・結果の仮発表は、可能な限り早く掲示する。
・コンプレインの申し立てはローカルルールに決められた時間内に行う。
・すべてのコンプレイン、抗議(プロテスト)を受け付け、結果訂正後、大会競技委員長の確認を受け結果の正式発表とする。
2.15 不服申立て(コンプレイン)
コンプレインは訂正してもらうことが目的であり、抗議(プロテスト)を行うものではない。競技中何かに不満を持った場合、先ず担当役員にその処置につき援助を依頼する。その処置に不満がある場合、選手は競技委員長又はその指定する役員にコンプレインを行うことができる。このコンプレインは不満があった場合直ちに行い、迅速に処理しなければならない。
2.16 ペナルティーおよび失格
競技委員長は、競技者が競技規則に違反した場合、違反者にペナルティーを科すことができる。
ペナルティーの程度
a)重大な違反はその日のタスクを0スコアーとする。
b)スポーツ精神に反する行為は、大会失格とする。
ペナルティーは、当該ペナルティーが科せられた日の結果表に記載される。
2.17 抗議(プロテスト)
・2.15、 2.16に関する処置に対して抗議がある場合は、競技開始前に行わなくてはならない。
・抗議は、ローカルルールに決められた時間内に書面で大会競技委員長に提出しなければならない。
・供託金がある場合は、抗議が認められた場合は返却し、認められなかった場合は没収される。
2.18 陪審員
陪審員は、大会競技委員長を除くタスクコミッティーおよび大会に居合わせたPG競技委員からなる。ただし、当該抗議に関わ る人間は外れるものとする。
2.19 抗議の処理
競技委員長は、いかなる抗議も遅延なく陪審員に通知しなければならない。
2.20 審査
陪審はいかなる抗議についても、該当するFAI規則およびPJ2L競技規則に基づいて、双方の意見を聴取する。
2.20.1処罰と決定事項
競技委員長は、結果および審査の概要を、公表しなければならない。
2.21 表彰

大会での表彰は、J2クラス個人(総合6位までと女子3位まで)、チーム3位まで、オープンクラス3位までのそれぞれに対して行う。

2.21 結果の送付
大会の結果は、JHF所定の大会報告書に、大会において提出された正式抗議と、それに対する処置を付記して、大会終了後3日間以内にJHF事務局及びパラグライディング競技委員会WEB事務局に提出する。(大会順位表には実際に大会にエントリー費を払った選手だけを掲載すること)
 
3 飛行と安全の規則
3.1 航空法
参加選手は航空法に基づき飛行すること。
3.2 運用限界
参加選手は使用機材の運用限界を遵守すること。
3.3 アクシデントとその救助
 参加選手は、アクシデントを起こした場合は即座に主催者に連絡しなければならない。連絡がなく救助が出た場合、救助の要請 があった場合を含め、その救助費用は選手又はその家族が負担する。(ヘリコプターの要請費用を含む)
なお、アクシデントを目撃したパイロットは可能な限りアクシデントの情報(内容については4.17項参照)を大会主催者に伝え ること。また、アクシデントの救助に協力したパイロットにはボーナスポイントが与えられる。
3.4 保護用具の使用
参加選手は、安全なヘルメット、効果のあるレスキューパラシュート、ハーネスからのパイロット脱落防止装置を大会期間中 装備しなければならない。
3.5 健康管理
・心身ともに良好でない場合はフライトしてはならない
・フライトに支障をきたす薬物やアルコールを摂取してのフライトをしてはならない
3.6 衝突回避
・サーマルにはすでに旋回中のフライヤーと同方向に旋回するように入ること
・飛行中、グライダーに構造上の問題が発生した場合すぐに飛行を取りやめること
3.7 雲中飛行
・雲中飛行は禁止とされ、競技役員、他の選手によって監視される
・雲中飛行とは、グライダーの一部又はパイロットが雲により、第三者からの視界から消えたときのことを言う
・多くの選手が雲中飛行をした場合、競技委員長は競技を中止する場合がある
3.8 バラスト
選手は、水又は砂のバラストを使用することが望ましい。バラストの投棄は水に限り認めることとし、他の選手、第三者に迷惑のかからない範囲で行うこと。
3.9 通信機器
飛行中は電波法に基づき、無線機を使用すること。
 
4 大会競技規定
4.1 使用機体の変更
使用機体の変更
使用機体を大会開始後に変更することはできない。万が一使用機体が破損した場合は、大会競技委員長の許可を得て変更することができる。ただし、PJ2Lの対象機体から、それ以外の機体に変更することは出来ない。
4.2 ゲートオープン時刻とゲートクローズ時刻
4.2 ゲートオープン時刻とゲートクローズ時刻
ゲートの開いている時間帯は物理的に参加選手全員がテイクオフできるだけの長さで設定する。目安として(参加人数× 1分)程度。
4.3 再テイクオフ
テイクオフ直後に、ラインの絡み、その他飛行に支障をきたすことが起きた場合は、競技委員長の許可を得て再テイクオフができる。
4.4 リスタート
タスクがエラプスタイムレースの場合、一度スタートラインをクロスした後も、再度スタートラインをクロスし直してリスタートすることができる。
4.5 リフライト
リフライトを許可する場合には、最後のフライトが得点対象となる。
4.6 テイクオフ方法
テイクオフ方法には次のものがある。
フリーテイクオフ: フリーテイクオフ:選手の好きな時にテイクオフゾーンに入りテイクオフする(テイクオフゾーンの大きさが狭い場合で基本的に早い者勝ち、押しの強い者勝ち)か、選手の好きな時にテイクオフする(テイクオフゾーンが広く全選手がグライダーのセットアップを同時に行える場合)もの。
ランチオーダーシステム: テイクオフゾーンの前に優先ゾーンを設け、優先ゾーンに入る際に予め決められた優先順位に従って入るシステム(後述の補則説明を参照)。
その他:  
4.7 スタート方法
GPSでのスタートは、鉛直方向のシリンダー(円)で作られるラインをクロスすることで確認される。地上での目視物は利用しない。
以下の方法が用いられる
a) 選手個々に空中からスタートラインをクロスする。
この場合指定されたスタートラインを最初にクロスした時刻が計測される。この場合スタートラインはあるターンポイントを中心とする決められた半径のシリンダーで、最初にラインをクロスしてシリンダー入った時点から計測が始まる(ENTERスタート)か、あるいは最初にラインをクロスしてシリンダーから出た時から始まる(EXITスタート)。
b) 決められたスタート時刻に時間計測が始まり、パイロットはそれ以降にスタートラインをクロスしていかなければならない。スタートラインはa)の場合と同様とする。
c) 決められたスタート時刻から時間計測が始まり、パイロットはそれ以降にテイクオフしていく。スタートの方法は、タスクブリーフィングで細かく発表される。
4.8 ターンポイント
ターンポイントは、主催者から提供されるGPSコーディネート(座標)を中心とした鉛直方向のシリンダー(円)とし、シリンダーの大きさ(半径)はタスクを決定する時に決められる。ターンポイントリストは大会前に主催者のコンピューターから各選手にダウンロードされる。主催者がターンポイントを大会期間中に加算あるいは変更する場合は、タスクブリーフィングで告知される。ターンポイントは基本的には地上にある、目標物を目安として決められる。使用するマップデイタムはWGS84が採用される。
4.9 ゴールおよびランディングエリア
・ゴール近辺に安全に降ろせるランディングゾーンを設ける。
・ランディングゾーンの近辺にパッキングゾーンを設ける。
4..9.1 ゴールラインとフィニッシュライン
ゴールにはゴールラインとフィニッシュラインの2種類があり、タスクを決定する時に決められる。
ゴールラインの定義: 最終ターンポイントとゴールポイントを結ぶ直線と直角に交わるゴールポイントを中心にした50〜400mの直線(GPS上の仮想の直線)、または、ゴールポイントを中心とするシリンダーとする(直線の長さ、シリンダーの大きさはタスクを決定する時に決められる)。
フィニッシュラインの定義: 地上に引かれた目視できるラインとする。フィニッシュラインを引く場合は、限りなくゴールライン(GPS上の仮想の直線)に近く引かなければならない。
4.9.2 ゴールの手順
選手はGPS上のゴールラインをクロスしなければならない。タイム計測はGPSで記録されたデータを採用する。ただしフィニッシュラインが設けられたときは、フィニッシュラインをクロスするか少なくともその上に着地しなければならない。その場合タイム計測は、ゴールレースの場合のみトップ10人だけをゴールマーシヤルが計測し、それ以降はGPSで判定する。
また、ゴールライン/フィニッシュライン以前に、タイム計測のみを終了するスピードセクションが別に設けられる場合がある(主に安全上の理由から)。その場合においても、ゴールライン/フィニッシュラインをクロスしなければ、ゴールとはならない。
4.9.3 タスククローズ時刻
タスクを計測する最終時刻は、タスクブリーフィングで発表され、タスクボードに掲示される。タスククローズ時刻までのフラ イトが得点対象となる。
4.10 ランディング報告時刻
ランディング報告時刻は、安全上の理由からタスククローズ時刻より後に設けられる。参加選手は、ランディング後、可能な限 り早く、安全に関する報告をしなければならない。報告には携帯電話などを用い、主催者が必要性の無い捜索を行わないように配 慮しなければならない。
4.11 帰着申告
帰着申告は、大会参加の意思を示した選手全員が本人自ら行わなければならない。
4.12 タスクの種類
4.12.1 ゴールレース
目的はゴールを最初にクリアーすること。スタート時刻は全ての選手に対して同一である。スタート方法は地上又は空中からの一斉スタートを用いる。
4.12.2 エラプスタイムレース
決められたコースを、早くスタートを切り、最短時間で飛行してゴールすることを競う。スタート時刻は、選手が最初にスタートラインをクロスしたときとなり、個々の選手により異なる。

4.13 ペナルティー
・雲中飛行を行った選手は、そのタスク0スコアーとする
・ランディング報告義務違反は、そのタスク0スコアーとする
・帰着申告義務違反は、そのタスク0スコアーとする
・旋回方向義務違反は、警告を与える。警告に従はない場合はそのタスク0スコアーとする
4.14 アクシデントの救助

アクシデントの救助に協力した選手に与えられるボーナスポイントは、大会競技委員長が算定する。

4.15 ペナルティーとボーナスポイント
ペナルティーポイントやボーナスポイントは、上記以外のものを含め大会の成績に加減される。
4.16 大会、タスクの成立条件
4.16.1 タスク距離
タスク距離の最小値は10kmとする。
4.16.2 ミニマムディスタンス
ミニマムディスタンスは、ソアラブルでないときに使用しているメインランディングと、テイクオフとの標高差の10倍とする。ただし最小値は3kmとする。
4.16.3 タスクの成立条件
PJ2Lに計上できるタスクの成立条件は、次の2項目が共に達成されたときである。
・物理的に参加選手全員がテイクオフするだけの時間(例、フライト参加人数×1分)ゲートが開いているか、参加選手全員(途中棄権を除く)がテイクオフした。
・デイクオリティがゼロを超えた。
4.16.4 大会の成立条件
タスクが1本成立した時点で大会は成立する。
4.17 タスクキャンセルとタスクストップ
競技開始後に、天候が急変した場合に、大会競技委員長はタスクをキャンセルすることができる。ただし、タスクがゴールレースの場合はタスクストップとする。競技委員長はタスクストップとした時刻を記帳し、その時刻から10分遡った時刻までのフライトで、4.16.3項に則りタスクの成立を判断する。
4.18 パイロットの救助
選手は、ランディングしたならばすぐにグライダーを絞らなければならない。グライダーを開いたままにしておくということは、"救助の要請"を意味する。アクシデントを確認した選手は、次に挙げる要領で、無線を使ってできるだけ早く大会本部に報告しなければならない。
・自分のパイロットナンバー
・アクシデントの発生場所
・位置の特定(GPSコーディネートを用いて)
・アクシデントを起こした選手の名前、パイロットナンバー
・アクシデントを起こしたパラグライダーの色、種類など
救助を行ったパイロットには、その救助の内容を大会競技委員長が判断し、ボーナスポイントがその選手に与えられる。
4.19 スコアーリング
・タスクのスコアリングは、1,9項による。
・大会の総合得点が0点の選手には順位をつけない
4.20 タスクボードへの記載事項
a) 一般 : 日付、大会名
b)タスク内容: タスクの種類、タスクディスタンス、ミニマムディスタンス、ゲートオープン時刻、ゲートクローズ時刻、一斉スタート時刻、タスククローズ時刻、ランディング報告時刻、帰着申告時刻
c)安全に関する情報: ランディング報告用電話番号、大会本部の電話番号、指定地域におけるサーマルの旋回方向
4.21 計測方法
4.21.1 距離の測定

a

GPSのトラックログを用いた距離測定は、スコアリングプログラムによるものとする。
b) アウトランディングが認められている場合およびアウトランディングが認められていない場合で緊急ランディングに降ろすことが許されている場合は選手の飛行距離は、ベストポジション又は、ランディングした地点で計測される。ベストポジションがランディングポジションより有利な場合はベストポジションによって飛行距離が計測される。
c) アウトランディングが認められていない場合は、最終確認されたパイロン(またはゴール)までを飛行距離とする。
4.21.2 所要時間の測定

a

原則として、時間はGPS時刻をもとに秒単位で計測する
b) テイクオフ時刻を計測するテイクオフマーシャルがいる場合、あるいはゴール時刻を計測するゴールマーシャルがいる場合は 各マーシャルの測定した時刻を優先する。
4.22 タスクの証明
・飛行の証明は全てGPSのトラックログで判定する。
・参加選手は少なくともひとつのGPSを装備すること。(使用できる機種は主催者の指定しているもの)
・参加選手は、GPSを正しいパラメーターにセットすること。
・参加選手は、帰着申告の際その日の飛行のトラックログをGPSからダウンロードすること。
4.22.1 原則
 タスク証明のデータソースは各選手が使用した一つのGPSのトラックログに限られる。二つ以上のGPSログを繋げてひとつとす ることはできない。
ファイルや、外部からGPSにダウンロードしたもの、その他のデータソースはタスク証明のデータソースとしては使用されない。 指定メーカーのデータロガーのデータもタスク証明のデータソースとして使用されるが、デー夕ロガーのデータソースの有効性 を確認するために、そのデータロガ一に接続していたGPSのトラックログを求めることがある。
4.22.2 有効なGPSデータ
有効なトラックログとは
・トラックログは少なくとも2分間、5ポイント以上の連続したものをターンポイントのシリンダーの前後に残さなければならない。
・トラックログは少なくとも2分間、5ポイント以上の連続したものをスタートシリンダーの前後に残さなければならない。
・トラックログは時間のデーターが残っている有効なものでなければならない。
・連続したトラックログは20秒以下の間隔の連続したものが望ましい。
4.23 GPSソフトウエア
GPSのデータのコンピューターへの取りこみは、JHF競技委員会で認められたソフトウェアーで行われる。そのソフトウエアーでは、選手の飛行位置とその時刻を判定する。スタート時刻、ゴール時刻は、その前後の位置にある連続したトラックログから算出される。
このソフトウエアーでは次の事項が判定される
・スタートの時刻
・シリンダーセクターをクロスした時刻
・ランディング地点
・ゴール到着時刻
・飛行中のベストポジションの判断(ランディング地点よりも目的地に近い座標をベストポジションとする)
・決められた時刻の飛行位置の特定(飛行中にタスクストップがかかった場合)
4.24 GPS判定の基準
・MARKされたポジションは証明には使わない
・ゴールレースのタスクの場合スタート時刻には5秒の誤差を認める
4.25 トラックログの義務
飛行空域に制限がある場合は、GPSのトラックログでその空域への侵入を判断する。その場合はその日の飛行全体を連続された トラックログで記録する義務がある。
4.26 GPSの操作方法の習得義務
・パイロットは前のタスクのデータを成績が確定するまで消去してはならない。
・GPSが正しく作動しなかった場合はパイロットの責任である。
・トラックログが取れなかった場合はパイロットの責任である。
・提出したトラックログで正しく判定されなかった場合は、別のトラックログを提出することができる。ただし、そのトラックログを記録したGPSやデータロガーの製造シリアル番号は事前に大会主催者に届け出たものでなければならない。
4.27 不正確なGPSトラックログのペナルティー

スタートポイントのミス

0スコアー
連続したトラックログが要求されていて トラックログが連続していない場合 ベストポジションを取り、距離得点が与えられる
ターンポイントのミス ベストポジションを取り、距離得点が与えられる
ランディング後にGPSのトラックログを記録 しつづけて移動するなどの行為によりベスト ポジションの検出が不可能となった場合 ランディング直前のターンポイントまでの距離が フライト距離となる
 

補則:ランチオーダーシステム:Launch Order System (テイクオフ優先順位システム)
1.
ランチオーダーシステムはテイクオフエリアの広さに制約があり、フリーテイクオフとすると混乱が予想される場合に、混乱を緩和することを目的とする。
2.
各パイロットはそれぞれ優先順位を示す番号を持ち、この番号が小さいほど優先順位が高い。複数のパイロットが同時にテイクオフを希望した場合、優先順位の高いパイロットが先にテイクオフゾーンへ進入できる。テイクオフの方式は基本的にフリーテイクオフであり、テイクオフを希望するパイロットが多数現れ、混雑した場合の優先順位を設けるものである。
3.
パイロットは当日の受付時に優先順位を書いたステッカーを受け取り、これをヘルメットの正面近辺に貼り付ける。
4.
大会初日の優先順位は、下記のいずれかの方法で決める。いずれの方法を採用するかは、大会毎のローカルルールで規定する。
1. 直近のPJ2リーグ順位(その年の初戦は前年の最終ランキングを採用する)を優先順位とする。PJ2リーグ順位を持たないパイロットは、順位のあるパイロットの下位に位置し、これらのパイロット同士の間では、参加申し込みの早い者を上位とする。
2. 直近のPJ2リーグ順位(その年の初戦は前年の最終ランキングを採用する)を優先順位とする。PJ2リーグ順位を持たないパイロットは、順位のあるパイロットの下位に位置し、これらのパイロット同士の間では、くじ引きとする。
3. 全員くじ引き。
5.
2日目以降の優先順位は、前日までの大会順位を優先順位とする。
6.
テイクオフエリアは次の3つの領域(ゾーン)に区別する。各領域はパイロットが明確に識別できるよう、線やロープなどで仕切ることが望ましい。
1.待機ゾーン パイロットが機材を置き、テイクオフを希望するときまで待機している場所。
2.優先ゾーン テイクオフゾーンに入るために行列をつくる場所。優先ゾーンは順序が明確に判るよう、パイロットが一列に並ぶ形状に整備する。優先ゾーンは、待機ゾーンからテイクオフゾーンに至る「通路」と位置づけられる。テイクオフする意志のあるパイロットのみ、優先ゾーンに入ることができる。
3.テイクオフゾーン パラグライダーを広げてテイクオフを行うゾーン。優先ゾーンの先頭から順にテイクオフゾーンへ入る。
7.
ランチオーダーシステムの運用方法。
1. テイクオフ開始時間までは、全てのパイロットは待機ゾーンに居る。待機ゾーンでは、パイロットは好みの場所に居ることができる。待機ゾーン内の移動も自由である。優先ゾーンの入り口は明示され、大会スタッフにより管理されている。
2. テイクオフを希望するパイロットは、大会スタッフの許可を得て優先ゾーンに入ることができる。複数のパイロットが同時に希望した場合、優先順位の高い(番号の小さい)パイロットが優先的に優先ゾーンに入ることができる。優先ゾーンに入るパイロットは、パラグライダーを広げるだけでテイクオフできるように準備を完了していなければならない。
3. パイロットの人数が優先ゾーンの許容人数に達したとき、優先ゾーンの入り口は一旦閉じられる。入り口が閉じられているときは、優先順位の高いパイロットであっても優先ゾーンに入ることはできない。パイロットが順次テイクオフを行い、優先ゾーンの人数が少なくなったとき、優先ゾーンの入り口が再び開かれ、希望するパイロットが入ることができる。優先ゾーン入り口の開閉は、待機ゾーンのパイロットに明確に知らされるように配慮する。
4. この方式は待機ゾーン、特に優先ゾーン入り口近辺の混乱を避けるように考慮したものである。優先ゾーン入り口近辺で待機することは自由であるが、優先ゾーンへの進入は優先順位に従って行われるので、入り口近辺で待機することによるメリットは、ほとんど無いことを理解してほしい。
5. 優先ゾーンに入ることは、テイクオフの意志を明示したことを意味する。優先ゾーンに入ったパイロットは、テイクオフ可能なフライトコンディションである限り、原則としてテイクオフしなければならない。
6. 優先ゾーンに一旦入ったパイロットが、テイクオフの失敗、テイクオフディレクターの指示、または本人の希望により待機ゾーンに戻った場合、優先順位は消滅する。すなわち、優先順位を行使できるのは1つのタスクに1回限りということである。リフライトのパイロットも優先順位は無い。優先順位が無いということは、優先順位が最も低いことを意味する。優先順位が無いパイロット同士は、先着順で優先ゾーンへ入ることができる。
7. 優先ゾーンにパイロットが居るとき、テイクオフゾーンに入ったパイロットは準備が整った後、30秒以内にテイクオフしなければならない。テイクオフの取り止めは2回まで認める。3回目に失敗したパイロットは、一旦待機ゾーンに戻らなければならない。ただし何らかの理由(テイクオフ準備に時間が掛かる等)で、テイクオフディレクターが指示した場合は、回数にかかわらず待機ゾーンに戻らなければならない。
8. 優先ゾーンにパイロットが1人も居ない場合は、テイクオフゾーンのパイロットは自由に待機することができる。但し、その後1人でも優先ゾーンにパイロットが入った場合は、30秒以内のテイクオフを求められる。
8.
この規定に記述のない事項は、大会毎のローカルルールまたは競技委員長の判断により運用する。