1. |
リハーサル |
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被験者及びカメラのテスト。Aハーネスを使用し、被験者は水着のまま飛び込む。
被験者の安全確保と学習のため。また、水面でロールできる(うつぶせや仰向けになれる)ことを確認。 |
2. |
通常飛行状態の装備でAハーネスを装備しての着水実験 |
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プールサイドから飛び込み、足から着水するがすぐ前に倒れ、顔から体全体が水にはいる。
フライトスーツが体にまとわりつき、犬掻きの状態で呼吸を確保する。
エアロ型フルフェイスの後頭部の突起は、あまり気にならない。ラインがその状態から足に絡んでしまったら、ロールすることも呼吸確保も困難と思われる。 |
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3. |
通常飛行状態の装備でAハーネスを装備、機体をつけての危険回避の実験 |
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強風だったので機体を広げられず、ラインが束になった状態での着水だったため、ラインが後方に伸び、絡むことなく体をロールし、仰向けになることができた。
バックルをはずしハーネスを脱ごうとするがショルダーベルトがはずしにくい。 |
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4. |
通常飛行状態の装備でCハーネスを装着しての着水実験 |
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プールサイドから飛び込み、足から着水するがすぐ前に倒れ、顔から体全体が水にはいる。
完全に頭が沈み、足が水面の上に出る。犬掻きでも、顎を水面からあげることが難しい。
ロールし体を起こそうと試みるが、上体を起こすことが不可能。ハーネスから脱出する際、ショルダーベルトをはずし、バックルを取る。
この方法だと早く脱出できることがわかった。 脱出するときは必ずうつぶせになり、脱出を試みる前に十分に息を吸っておくことが必要。 |
5. |
通常飛行状態の装備でCハーネスを装着、機体をつけての危険回避の実験 |
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3の実験と同様、ラインが足に絡むことはなかった。
また、4の実験と同じく上体を起こすことは不可能。脱出の際、呼吸を整え、うつ伏せで潜り、バックルからはずす。
ショルダーベルトがとれ難く、4の実験より脱出までの時間がかかる。 |
6. |
Cハーネス装着時のライフジャケット2種の有効性の実験 |
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〈エアバッグ式ライフジャケットを使用〉 |
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水面から15cm以上の高さに口が位置し、呼吸も楽にでき、パニックに陥り難い。
上体はうつ伏せだが、ライフジャケットが強制的に首を持ち上げるため、波があっても安心できる。
ただし、首から頭部にかけては固定され動かない。 |
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〈カヌー用ライフジャケットを使用〉 |
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泳いでいないと顔は水中に入る。脱出は、ショルダーベルトを取りバックルをはずす方法を採用。
ライフジャケットが動作を邪魔し、はずし難く感じた。
何も着けていないより、救命具等をつけているという安心感がある。 |
7. |
通常飛行状態の装備でBハーネスを装着しての着水実験 |
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フライトスーツに空気が入り浮力が得られる場合は、仰向けになり安定する。
当然呼吸は十分にできる。うつぶせになりバックルをはずす。
やはりショルダーベルトははずし難い。この後、Tシャツ・Gパンで飛び込むが、仰向けで浮くことができず、今までの実験と同様にうつぶせになる。 |
8. |
通常飛行状態の装備でBハーネスを装着、機体をつけての危険回避の実験 |
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7の実験と同様、仰向けで安定した。ハーネスから脱出する際は、うつ伏せに回転しショルダーベルトからはずす。
ショルダーベルトからはずすことによって、7の実験より早く楽に脱出できた。 |
9. |
通常飛行状態の装備でDハーネスを装着しての着水実験 |
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プールサイドから飛び込み、足から着水するがすぐ前に倒れ、顔から体全体が水に入る。
体をロールさせ仰向きの態勢をとろうと試みるができない。
フロントレスキュータイプのため金具が多く、はずすのに手間取る。
ハーネス自体の浮力はエアバッグタイプ(Cハーネス)と同様に感じられた。
着水時は、水面に浮いた堅い浮き輪の上に落下したような感覚があった。脱出するためには冷静に対処する必要がある。 |
10. |
通常飛行状態の装備でDハーネスを装着、機体をつけての危険回避の実験 |
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9の実験と同様、着水した直後にすぐ前に倒れ、確実に頭が下がるため、着水前にライザーを左右共に握り締め、着水後に前に倒れると同時に体を左右どちらかにひねり、頭上に来る側のライザーとラインを頭からかぶらないように、頭上後方に通過させる。ラインがまとわりつかないようにするのが最優先であり、これは実験したハーネスのすべてに言えた。 |