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安全性委員会 Safety Note

JHSCセーフティノーツ運用指針pdf
(54KB)
| ハンググライダーやパラグライダーまたはそれらの装備品に関する安全情報です|   2024年12月13日更新
[ ハンググライダー ]
JHSC-H1002 耐空性勧告 ハンググライダー用およびパラグライダー用ハーネスと緊急パラシュートの定期リパックの際の注意に関して
JHSC-H1001 セーフティノーツ ハンググライダー Icaro 200 社製Laminar、Relax、Orbiter、MasterR のメインのハングループ取付部部破損に関して
DHV 01-0303-95、 DHV 01-0304-95、DHV 01-0317-97、DHV 01-0333-98、DHV 01-0348-99、DHV 01-0356-99、DHV 01-0378-02、DHV 01-0382-05、DHV 01-0419-06、DHV 01-0443-09、DHV 01-0444-09、DHV 01-0448-09
JHSC-H0901 セーフティノーツ ハンググライダー Atos 式 VQ DHV 01-0422-07 に関して
[ パラグライダー ]
JHSC-P2301 セーフティノーツ
(AirDesign GmbH)
2018年に製造されたグライダー(約300時間の飛行)でのSIV操縦中に、ラインループの破損が発見されました。このグライダーのループのいくつかはエッジに目に見える破損が発生。予防措置として、シリアル番号が P183912A から P184417A の間で終わる 2018 年製造のグライダーを飛行するパイロットに対し、すべてのグライダーの接続ループを注意深く検査するようお願いしています。この目視検査の対象となるのは、Eazy 2、Eazy 2、Superlight、SuSi 3、Vita 2、Vita 2 Superlight、Rise 3、および Volt 3です。
写真に示されているのと同様の損傷を見つけた場合は、直ちにグライダーの飛行を中止し、グライダーのシリアル番号推定飛行時間数を明記し、グライダーの飛行を直ちに中止し購入元スクールまたは、ディーラーに連絡してください。数年前に既に同様の問題は発生しておりディーラー側からのご連絡等はされていたようです。今回は再び11月9日にAir Design 社より発表されたため、JHFとして注意喚起を発信します。
JHSC-P1701 セーフティノーツ SkywalkパラグライダーMescal 5 のブレークプーリーとライザーとの接合部分について Skywalk Mescal 5 M DHV GS-01-2266-16, Skywalk Mescal 5 S DHV GS-01-2267-16, Skywalk Mescal 5 L DHV GS-01-2268-16
JHSC-P1002 セーフティノーツ パラグライダー UP Trango3、UP Summit XC、UP Pico のダイニーマラインに関して
DHV GS-01-1603-07、 DHV GS-01-1632-07、DHV GS-01-1633-07、DHV GS-01-1634-07、DHV GS-01-1733-08、DHV GS-01-1734-08、DHV GS-01-1735-08、DHV GS-01-1736-08、DHV GS-01-1737-08、DHV GS-01-1743-08、DHV GS-01-1744-08、DHV GS-01-1761-08
JHSC-P1001 セーフティノーツ パラグライダーUP Kantegaおよび UP AscentのKing Snap 社製カラビナに関して
DHV GS-01-1827-09、GS-01-1828-09、GS-01-1829-09、 GS-01-1830-09、GS-01-1837-09、GS-01-1838-09、GS-01-1839-09、GS-01-1846-09
JHSC-P0902 耐空性勧告 パラグライダー Cargo L、DHV GS-01-0675-99 に関して
JHSC-P0901 セーフティノーツ パラグライダー Gin式 Boomerang Sport M DHV GS-01-1487-06、 Gin式 Boomerang Sport S DHV GS-01-1502-06、 Gin式 Boomerang Sport L DHV GS-01-1503-06、Gin式 Boomerang Sport XS DHV GS-01-1528-06、GIN式 Yeti 2008XS DHV GS-01-1694-07、 GIN式 Yeti 2008S DHV GS-01-1695-07、GIN式 Yeti 2008M DHV GS-01-1696-07、GIN式 Yeti 2008L DHV GS-01-1697-07、GIN式 Yeti 2008XL DHV GS-01-1698-07 に関して

[ 装備品 ]
JHSC-E2408 セーフティノーツ
DHV Safety Notice
Finsterwalder Paralock3

Finsterwalder & Charly
Safety note Pararock3!

Finsterwalder & Charly
Instruction Manual Paralock 3
NEW!Finsterwalder & Charly製のパラロック3(クイックアウトカラビナ)
すべてのユーザーは、次のフライトの前に機能チェックを行うよう求められています。これは、誤った操作が原因で、フライト中に意図せずに開いてしまうことが何度かあったためです。トラブルを回避するためには、ユーザーによるチェックが必要です。このパラロック3は、リリースレバーを約45°動かすことで解除することができる仕組みです。パラグライダーと接続する際には、そのレバーを正しい位置へ動かすことにより、自動的にロックされます。今回、該当しているトラブルを回避するためには、取り付けた後に、逆方向の力を加えて、正しくロックされているかを確認してください。この機能チェックはフライト毎に定期的に実施してください。機能チェックに問題がある場合は、パラロック3をメーカーに返却する必要があります。特に、リリースボタンを押して、毎回、テイクオフの前にリリースレバーが確実に固定されていることを確認してください。さらに、パラロック3は、追加のブロック機構が作動している状態でしか飛行できません。これはタンデム使用だけでなく、単独使用にも適用されます。さらに、パイロットは飛行中にカラビナのブロックを解除してはなりません。(緊急パラシュート展開後は除く)
JHSC-E2407 セーフティノーツ
(Skywalk Paraglider
Safety Notice BREEZE2)
SKYWALK社製ハーネス BREESE2
レスキューパラシュートコンテナポケットに利用されている白いループの切断が発生した件について、2024年8月30日にSkaywalk社より発表されてた内容です。もしも切断が起きた場合には、飛行はせずに購入先へお問い合わせください。
JHSC-E2406 セーフティノーツ
(AEROS Ltd.
Safety Bulletin N24
Aeros Viper,
Viper C HG Harness)
ハンググライダー用ハーネス Aeros Viper , Aeros Viper C
ウクライナのメーカー アエロスは、ViperおよびViper andCハーネスの安全に関する通知を発行しました。内容は、上記のハーネスのレスキューハンドルの激しい摩耗/老朽化に関するものです。
JHSC-E2405 セーフティノーツ
(Woody Valley
Safety Note 01-2024 X-R7)
Woody Valley 製パラグライダーハーネス X-Rated 7
飛行中、レスキューパラシュートの偶発的な展開があった。調査の結果、このような偶発的な作動につながる問題がレスキューのロック機構にあることがわかりました。レスキューピンのねじれとゴムバンドの張力が組み合わさることで、レスキューピンが抜ける可能性があったのです。このハーネスの利用者はディーラーに連絡して偶発的な展開を防止するパーツを入手することをお勧めします。
JHSC-E2404 セーフティノーツ
(Finsterwalder & Charly
Safety Note Paralock 3
)
Finsterwalder社製 Paralock パラグライダー用カラビナについてのノーツで、リリースレバーにアクセルラインが巻き付いた状態でアクセルバーを踏むことでリリースレバーがリリース位置まで移動した事例について報告されています。
JHSC-E2403 セーフティノーツ
(ADVANCE
Reserve handle check is
required for PROGRESS 3
& EASINESS 2 harnesses)
この通知は、製造番号1147390以下のPROGRESS 3ハーネスおよび製造番号1147140以下のEASINESS2ハーネスに適用されます。これらのハーネスを使用しているパイロットは、直ちにリザーブハンドルを点検しなければなりません。ハーネスの製造番号は、ハーネス上部のキャリーハンドルの横にあるロゴラベルの裏に記載されています。点検方法はセーフティーノーツのページに記載されています。この点検で問題がある場合、次のフライトまでにリザーブハンドルとリザーブコンテナの交換が必要です。
JHSC-E2402 セーフティノーツ
(PHI
RO7 RISER SAFETY NOTICE)
PHIのR07というライザーのBライザーを滑車を使って接続しているラインが破断した事例 ※適合するユーザー様は購入先にてご確認をお願いいたします。
JHSC-E2401 セーフティノーツ
(SKYWALK Safety notice
TAPA X-ALPS)

(Repair instructions)
Skywalk社レスキューパラシュートのインナーコンテナの一部の生地が、ハトメ等に引っ掛かり、パラシュートが開かなくなる事例  ※このケースはSkywalk社製に限らず、他メーカーでも同様の問題が発生する可能性があります。リパック認定証保持者は、よく理解したうえでリパックを行うようにお願いいたします。
JHSC-E2201 セーフティノーツ Supair社製3種類のダイニーマ製レスキューブライダルに安全縫製が欠如している問題。ソロ用レスキューブライダル商品コードELESOLODINEEMA、タンデム用レスキューブライダルY型商品コードELEBIY、タンデム用レスキューブライダルH型商品コードELEBIH
JHSC-E1703 セーフティノーツ Skywalk社がパラグライダーハーネス Cult4 Lが意図せずに開傘する場合があることについてのセーフティノーツを公開
JHSC-E1702 セーフティノーツ Advance社リバーシブルハーネスEasiness及び Easiness 2に関してhttp://www.advance.ch/en/products/harnesses/easiness/safety-bulletin-easiness-and-easiness-2-harnesses/
JHSC-E1701 セーフティノーツ オゾンのオジウムハーネスのレスキュートグルに関して安全警告が出されまし た。レスキューを引きだす際にピンが破損する恐れがあるとのことです。 全てのオジウムハーネスを使用しているフライヤーは次回フライトする前に、レ スキュートグルを交換してください。 詳しくは、ファルホークインターナショナル(有)の HP (http://www.falhawk.co.jp/news.html#n314) あるいは、オゾンの HP(http://www.flyozone.com/paragliders/jp/infozone/safety-notices /ozium-safety-notice/)をご覧ください。 大変ご迷惑をおかけしますが、ご協力のほどよろしくお願い致します。 ファルホークインターナショナル(有)
JHSC-E1602 セーフティノーツ Sup Air社が以下のハーネスに関してセーフティーノーツを公開しています。
ALTIRANDO 2 RS、 SKYPPER FR、 DELIGHT 2、 PIXAIR、 PARAMOTEUR EVO、 SKYPPER、 VIP 2
SupAir社のセーフティーノーツ http://www.supair.com/en/communique-de-securite-boucle-auto/
JHSC-E1601 セーフティノーツ Finsterwalder社CLICK-LOCKおよびT-LOCKバックルが装備されているハーネスに関するセーフティーノーツ
JHSC-E1403 セーフティノーツ AustriAlpin社製ハンググライダー専用カラビナDELTAのリコール対象製品の拡張
JHSC-E1402 セーフティノーツ AustriAlpin社製ハンググライダー専用カラビナDELTAのリコール
JHSC-E1401 セーフティノーツ オートマチックバックルの端面によりテープが破損する(30mmオートマチックバックルを使用しているSUP'AIR社製ハーネス)
JHSC-E1301 セーフティノーツ SUPAIR社ディライトハーネスのレスキューパラシュートの引き出しについて
(連絡先:ファルホークインターナショナル有限会社 〒154-0021 東京都世田谷区豪徳寺1-53-12 Tel:03-5451-5175 Fax:03-5451-5176 E-mail:info@falhawk.co.jp)
JHSC-E1201 セーフティノーツ EXE社RXのパラシュートトグルに関する不良について
JHSC-E1004 セーフティノーツ free*space式2.0 スピードバーに関して
JHSC-E1003 セーフティノーツ パラグライダー用エマージェンシーパラシュート INCASE2.0 S 100 DHV GS-02-0143-07 のインナーバッグの縫製に関して
JHSC-E1002 セーフティノーツ パラグライダーハーネス VOYAGER DHV GS-03-0372-08 のフロントコンテナからリザーブを引き出す際に要する力に関して
JHSC-E1001 セーフティノーツ パラグライダー用ハーネス wings of changes 式 MG1 DHV GS-03-0250-01 のリザーブ接続ハンドル関して
JHSC-E0907 セーフティノーツ パラグライダー用ハーネス Cross Over CULT DHV GS-03-0326-06 のXSおよびSサイズのリザーブの引き出しに関して
JHSC-E0906 警告 ダイニーマラインを使った、GIN 式 Boomerang5/07 および Boomerang5/08 に関して
JHSC-E0905 警告 タンデムパラグライダーのスプレッダーバー
JHSC-E0904 耐空性勧告 レスキュー・パラシュート用コンテナーがシート下部(底部あるいはチューブタイプのコンテナー)に組み込まれているすべてのパラグライダー・ハーネスに関して
JHSC-E0903 セーフティノーツ Sup’Air 社製パラグライダー用ハーネス SUP’AIR 式 06 DHV GS-03-0327-06、SUP’AIR式 Hybrid EAPR-GZ-7071/08 に関して
JHSC-E0902 セーフティノーツ パラグライダー用ハーネスSUP’AIR 06 DHV GS-03-0327-06 に関して
JHSC-E0901 セーフティノーツ パラグライダー用ハーネス、Peak2 T-LOCK DHV GS-03-0348-07、Peak2 GET-UP DHV GS-03-0349-07 に関して



JHSC-E0613
セーフティーノーツ(ハンググライダー)
AEROS式Combat L型 緊急点検のお願い
3月16日にAEROS社製ハンググライダーCombatL12が、飛行中にクロスバーテンションワイヤーが切れる事例が発生しました。ついては、Combatのオーナーパイロットは早急に、次回飛行前までに以下の事項を確認・点検をお願いいたします。

1.点検箇所

下の写真にある赤矢印部分のビニールチューブ・熱収縮チューブの部分がキンクして折れ曲がったり裂けたりしていないか目視で確認してください。
折れ曲がった形跡や裂けているときは中のワイヤーにダメージを受けている場合がありますので、飛行を中止し、販売店または輸入元にて専門の診断を受けてください。

2.動作確認

VGロープを引いた時に、クロスバーテンションワイヤーが滑らかに湾曲して緩んでいるか動作を確認してください。もし、VGを引いてワイヤーが弛んだ時に、特定箇所が折れ曲がったり癖が付いていたりする場合は、中のワイヤーにダメージを受けている場合がありますので、飛行を中止し、販売店または輸入元にて専門の診断を受けてください。

お手数とご不安をおかけして誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解の上ご了承頂き、早急に点検をお願いいたします。




3.ワイヤーポジションの変更

オリジナルのクロスバーテンションワイヤーが通る位置は、キールリブポケットの内側を通っているのですが、VGを引いてワイヤーが弛んだ時により滑らかにワイヤーが弛むようにするために写真のように、キールリブポケットの外側(左外側)を通るように変更してください。
キールリブポケットはベルクロでとめられていますので簡単にはずことが出来ます。
メインのテンションワイヤーだけをリブポケットの外側を通るようにしてください。
VGオフの時にはワイヤーがリブポケットに干渉しますが、リブポケット事態はキールの下を通ってフリーに動きますのでセールテンションに影響することはありません。
不明な点や不安がある場合には飛行を中止し、販売店または輸入元にて専門の診断を受けてください。



輸入元
トップエア 代表 大門浩二
茨城県石岡市柿岡3450-6
TEL & FAX 0299-43-3324

JHSC-E0612
セーフティーノーツ(パラグライダー)
Gradient式 ラピッドリンクに関して
Gradient Bright 26 DHV GS-01-0971-02,
Gradient Bright 28 DHV GS-01-0972-02,
Gradient Bright 30 DHV GS-01-0973-02,
Gradient Bright 24 DHV GS-01-1000-02,
Gradient Aspen 26 DHV GS-01-1070-03,
Gradient Aspen 28 DHV GS-01-1071-03,
Gradient Aspen 24 DHV GS-01-1094-03,
Gradient Aspen 30 DHV GS-01-1154-03,
Gradient Golden 28 DHV GS-01-1155-03,
Gradient Golden 26 DHV GS-01-1163-03,
Gradient Golden 30 DHV GS-01-1164-03,
Gradient Golden 24 DHV GS-01-1169-03,
Gradient Bright Classic 24 DHV GS-01-1203-04,
Gradient Bright Classic 26 DHV GS-01-1204-04,
Gradient Bright Classic 28 DHV GS-01-1205-04,
Gradient Bright Classic 30 DHV GS-01-1206-04,
Gradient Golden 22 DHV GS-01-1232-04,
Gradient Bi-Golden 42 DHV GS-01-1262-04,
Gradient Delite 22 DHV GS-01-1396-05,
Gradient Delite 24 DHV GS-01-1397-05,
Gradient Delite 26 DHV GS-01-1398-05,
Gradient Delite 28 DHV GS-01-1399-05,
Gradient Delite 30 DHV GS-01-1400-05,
Gradient Aspen 2 24 DHV GS-01-1480-06,
Gradient Aspen 2 26 DHV GS-01-1481-06,
Gradient Aspen 2 28 DHV GS-01-1482-06,
Gradient Aspen 2 30 DHV GS-01-1483-06,
Gradient Bright 3 26 DHV GS-01-1484-06,
Gradient Bright 3 28 DHV GS-01-1485-06,
Gradient Bright 3 30 DHV GS-01-1486-06,
Gradient Bright 3 24 DHV GS-01-1543-06,
Gradient Aspen 2 22 DHV GS-01-1544-06,
Gradient Golden 2 26 DHV GS-01-1578-06,
Gradient Golden 2 28 DHV GS-01-1579-06,
Gradient Golden 2 30 DHV GS-01-1580-06,
Gradient Golden 2 24 DHV GS-01-1607-07,
Gradient Golden 2 22 DHV GS-01-1608-07

全てのGradient社製パラグライダーでは、ラインとライザーを接続しているラピッドリンクに、ネジ緩み防止剤あるいはそれに類似したものが使われていない。このため、ラピッドリンクが使用中に、緩んだりはずれたりする可能性がある。
DHVの了解の下、総代理店であるTurnpoint GmbH社は、以下の安全性勧告を発行する:
Gradient社製パラグライダーのラインとライザーを接続している全てのラピッドリンクは、次回フライトする前に、しっかりと締め付けられているか確認しなければならない。緩んでいるラピッドリンクはスパナーあるいはプライヤーを使って手で締め付けられる。

Stephanskirchen, 03.09.2007
turnpoint fastline gmbh
edlinger strasse 68
D-83071 stephanskirchen/baierbach
Fon:+49(0)8036 90 88 261
www.turnpoint.de elisabeth@turnpoint.de
 


JHSC-E0611
セーフティーノーツ(パラグライダー)
PARATECH式 エヴォリューション型のブレークハンドルに関して
Paratech PBi5 M DHV GS-01-1363-05,
Paratech PBi5 S DHV GS-01-1408-05,
Paratech P44 XS DHV GS-01-1490-06,
Paratech P44 SM DHV GS-01-1491-06,
Paratech P44 ML DHV GS-01-1492-06,
Paratech P44 L DHV GS-01-1493-06,
Paratech P27 XS DHV GS-01-1651-07,
Paratech P27 SM DHV GS-01-1652-07,
Paratech P27 ML DHV GS-01-1653-07,
Paratech P27 L DHV GS-01-1654-07
2007年5月1日以降、供給された、写真1に示すPARATECH式 エヴォリューション型のブレークハンドルに関し標記ハンドルのスイヴェルリンクに製造上の欠陥があります:スイヴェルリンクの2つの穴が雑に面取りされ、バリとりが十分ではありません。それに結び付けられている黒いコードおよび色の付いたメインブレークラインがスイヴェルリンクの穴に通されている箇所で損傷し、かなり弱くなりえます。その結果、ブレークハンドルとメインブレークラインの接続が破断することが起こりえます。短期間の使用でさえこの磨耗の兆候が写真2および3に見られるように、スイヴェルの穴を通っている箇所のラインの部分的な毛羽立ちで分かります。


DHVとの了解の下、製造者であるParatech社は以下のような安全対策をとります:
次回のフライトの前に、ブレークハンドルに上記の損傷がないか検査する。
1.ラインの損傷が確認されたときは、次回フライト前に、ハンドル交換しなければならない。
2.損傷が発見されなかったときは、ブレークハンドルあるいはパラグライダーが2007年5月1日以降に購入されているのであれば、交換用ハンドル着くまで使用してもよいが、各フライトの前に点検しなければならない。
ブレークハンドルはパイロット自身で交換することができる。そのために関係するパイロットは、我々に連絡するようにお願いします。:

PARATECH AG
Tel. +41(71)787 30 3108043-1034 E-Mail:info@paratech.ch

Weissbad, 05.09.2007
Thomas Maurer, Geschaftsfuhrer
Uwe Bernholz, Entwicklung
PARATECH AG
 


JHSC-E0610
耐空性勧告
OZONE 式Magnum型パラグライダーDHV GS-01-1471-06 に関して
Ozone式Magnum型パラグライダーのBとCライザーを接続している金属のリングが急激なスパイラルダイブ中に破損した(写真参照)。その後パラグライダーは操縦不能になり、パイロットは緊急パラシュートを投げなければならなかった。

現在、この破損がこのグライダーだけのものなのか、あるいはこの型の外の機体にも同様な傾向がみられるのか調査中である。この接続リングは他のOZONE社製パラグライダーには使用されていない。
スパイラルダイブ時と同じような力が、つぶれあるいは他のマヌーバーでもかかる可能性がある。
そこで、DHVは総代理店Aerosport Internationa GmbHと共同で次のような耐空性勧告を発行した:
1.全てのOZONE式Magnum型パラグライダーは製造者により再点検されなければならない。
2.製造者はその接続リングの安全性が改善されているかどうかを確認し、必要ならばパラグライダーのライザーを交換する。
この点検は、パラグライダーを次回使用する前に行わなければならない。
全てのMagnum型パラグライダーは点検のため以下の住所に送らなければならない:
Aerosport International GmbH,Grafenstrasse 26,83098 Brannenburg
Tel.08043-1034 E-Mail.:info@aerosport.de

Gmund,02.10.07
Klaus Tanzler
DHV-General Manager
 


JHSC-E0609
安全警告
ファルホークインターナショナル社製ハーネス、「FEATHER」
「PRO」に使用されているカーボンシートに関して
ファルホークインターナショナル社製ハーネス、「FEATHER」、「PRO」に使用されているカーボンシートに関して:
ファルホークインターナショナル社製ハーネス、「FEATHER」、「PRO」を製造しているSUP’AIR社から、同ハーネスに使用されているカーボンシートにより、レッグベルトが損傷する事例が発見されたとの連絡が入りました。実際にレッグベルトが切断するような事故は起きてはいないようですが、可能性がゼロではないので、改善勧告が出されました。
したがって、該当するハーネスを使用のパイロットは早急にレッグベルトの損傷程度を確認して、安全対策を実施して下さい。
修理の詳細等につきましては弊社ホームページをご覧頂くか、電話又はメールでお問い合わせください。皆様には大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんが、ご協力をお願いいたします。


〒154-0021 東京都世田谷区豪徳寺1−53−12
ファルホークインターナショナル有限会社 取締役 岡  芳樹
TEL:03-5451-5175 Email:info@falhawk.co.jp http://www.falhawk.co.jp
 


JHSC-E0608
耐空性勧告
パラグライダーNOVA式、Ra M 型DHV GS-01-1571-06に関して
2007年6月16日、DHVにより実施されたNOVA式Ra M型の点検飛行において、このパラグライダーのDHV試験用見本では見られなかった飛行特性の異常が明らかになった。間違ったライン長に起因する間違ったグライダーのトリムがこの挙動の原因であることが結論付けられた。NOVA社によるRa型の製造データーをチェックしたところ、2007年1月から4月の間に製造された、このシリーズのいくつかのグライダーが、DHV試験用見本とは異なったトリム設定で販売されていたことが判明した。該当する製造番号は以下のものである:
35395, 35359, 35406, 35356, 35402, 35290, 35601, 35613, 35240, 35239, 35284, 35355, 35484, 35510, 35297, 35238, 35407, 35232, 35360, 35584, 35233, 35421, 35610, 35596, 35277, 35511,
35545, 35237, 35597, 35514, 35608, 35276, 35361, 35593, 35245, 35590, 35587, 35639, 35282
35423, 35542, 35540, 35422, 35549, 35452, 35242, 35405, 35585, 35358, 35539, 35615, 35546
35673, 35228, 35244, 35353, 35646, 35641, 35614, 35515, 35536, 35583, 35197, 35543, 35553
35279, 35453, 35229, 35541, 35547, 35588, 35289, 35629, 35586, 35605, 35672, 35538, 35420
35404, 35604, 35594, 35235, 35591, 35616, 35805, 35600, 35592, 35548, 35513, 35295, 35357
35230, 35125, 35054, 35140, 35129, 35720, 35122, 35157, 35138
35165, 35053, 35159, 35136, 35123, 35124, 35130
NOVA社は該当するグライダーの購入者に対し、2007年5月2日にトリム修正の必要性の詳細に関して連絡をとった。すべての所有者がトリム修正を行ったかあるいはNOVA社からの連絡を受けているわけではないことが明らかになった。

NOVA社との合意の下で、DHVは以下のセーフティノーツを発行した:
上にリストアップされたパラグライダーは、次回飛ぶ前にトリム修正を実施しなければならない。上記パラグライダーのいくつかは所有者による修正が可能で、その他のものはNOVA社に送り返さなければならない。上記にリストアップされた製造番号のRa型の所有者は直ちに詳細をNOVA社に問い合わせてください。

上記リストアップされたパラグライダーは、トリムが修正されるまで飛行してはならない。

NOVA社から2007年5月2日に発行されたセーフティノーツに記載されている修正が既に実施されているパラグライダーは、今回のセーフティノーツには該当しない。

NOVA社は、このセーフティノーツに関らず、Ra M型の全所有者に対し無償でトリム検査を提供します。

Nova Vertriebs GmbH
Bernd-Hofel-Str.14
A-6020 Innsbruck
Phone:0043-512-361340
Fax:0043-512-361342
www.nova-wings.com
info@nova-wings.com

Gmund,2007年6月17日
Klaus Tanzler
Managing Director,DHV
 


JHSC-E0607
安全勧告
スカイウォーク式 テキーラ型 XS サイズの墜落事故に伴う
パラグライダー生地の緊急点検に関する安全性勧告
先頃、スカイウォーク式 テキーラ型 XS サイズ(21.85 u)がサーマルに伴う乱流によ
りキャノピーが潰れ、潰れを回復出来ぬまま樹上に墜落し、パイロットが重傷を負う事故
が発生しました。樹木より回収した機体を点検した際に白色生地の一部の劣化が著しい事
に気が付いた当該エリアの管理者より同機のエアー漏れについてJHF 事故調査委員会委員
に調査依頼がありました。
JHF 事故調査委員会委員が事故機を調査分析したところ、キャノピー上面の帯状に配置さ
れた白色生地のみに著しい飛行に適さない劣化(エアー漏れ)が確認されました。使用さ
れている生地はポルシェの9017E77A ですが、その品番の問題か、その品番のあるロットの
問題か、特定のカラーの問題かは現在のところ判明していません。そのためポルシェの
9017E77A を使用しているグライダーはエアー漏れチェックを行い生地の劣化状態を把握す
ることが重要であると警告します。(以下のサイトでパラグライダーメーカー各社の機種別
使用クロスを確認することが出来ます。http://www.para2000.org/
この生地のエアー漏れが墜落の起因となったかどうかはJHF 事故調査委員会専門委員で
のテストフライトでは確認されませんでした。今後DHV 及びスカイウォーク社での詳しい
調査の結果を待たなければ判断出来ません。しかしながら、調査結果が出るまでには相当
の時間が掛かると思われます。その間にも日本全国各地でフライトが行われています。パ
ラグライダーのメーカー、機種を問わず古く劣化した機体を使用しているフライヤーも多
く見受けられる事から同じような事故が起きる可能性があります。
パラグライダーの生地の劣化は使用頻度の多少によるばかりではなく、フライトエリア
の諸条件、海岸、草地、泥地等の使用環境条件により大きく違い、耐久性も大きく違って
きます。全てのパラグライダーが素材の劣化による構造及び性能の変化を避けられません。
また、生地の劣化の具合や性能の変化は感覚や見た目、手触り等だけでは判断しにくくエ
アー漏れ測定器(ポロジメータ)で測定すると予想外に劣化している場合が多々あります。
以上のことからJHF 安全性委員会は輸入代理店ゲインインターナショナル社の同意の基に、
今回のこの事故情報を公開し、全国のフライヤーが安全なフライトを継続するために自分
のグライダー及び関連する機材の耐久性変化を管理するのは自分の責任であること、その
ためには輸入販売代理店指定のスクール、販売店等の機関、組織等での定期検査と消耗部
品の交換等が必要であることを勧告します。
ポロジメータによるエアー漏れチェックは、下記で行うことができます。
ゲインインターナショナル、ファルホークインターナショナル、スカイ朝霧、NASA,
風の丘PGS、ラムエッティ、TAK PGS、エアロクルーズ、新治こまちPGS、グランボレPGS、
PG パーク青木、ジェネスPGS、エアパークCoo、 日本ハング・パラグライディング連盟
埼玉県ハング・パラグライディング連盟(事務局 堂平スカイパークPGS)
その他のところでエアー漏れチェックが出来るスクール、販売店がありましたらJHF 事務
局迄ご連絡ください。順次公表致します。
 


JHSC-E0606
セーフティノ−ツ
High Adventure社製パラグライダー・ハーネスSkybum DHV GS-03-0248-01
Skybum Cygnus DHV GS-03-0249-01に関して
Skybumモデルのパラグライダー・ハーネスのレッグ・ストラップが極度の磨耗で、片側が破断し、もう一方が部分的に破断した。(写真1および2参照)

写真1.破損したレッグ・ストラップ 写真2.破断したレッグ・ストラップ

 破損の原因はストラップが通されていた、シートボードの尖った縁によるものである(写真3および4参照)。シートボードの下側で、ストラップはマイヨン・シャックルによりしっかりと固定されている。引っ張られていると、通常のレッグ・ストラップの動きでもシートボードの穴の尖った縁による摩擦で破断するのに十分である。
写真3.レッグ・ストラップ用穴の開いたシートボード 写真4.尖った縁
破損したハーネスは激しく、特に数百時間のグランドハンドリングに使用されていた。レッグ・ストラップの破損以外に、他の縫い目もほつれていた。
DHVと共に製造者である、High Adventure社は、以下の耐空性安全処置をとることに同意した:
すべてのSkybumハーネスは、次回使用する前に、所有者はレッグ・ストラップ及びシートボードが損傷していないか確認しなければならない。可能性のある破損は、シートボードの下部ならびにストラップを固定するシャックルをすっかり確認しない限り発見できない。
破損したハーネス(レッグ・ストラップあるいはシートボードの破損)は破損した部分を修理するか交換しない限り、再度使用してはならない。High Adventure 社は破損したシートボードの交換に同意している。詳細はHigh Adventure社のホームページで確認することができる。


Wiesenbergstrasse 10, CH-6383 Dallenwil, Tel:0041-41-6280130, Fax:0041-41-6280188, Mail:info@skybums.ch
Web:http://www.high-adventure.ch/
Dallenwil, 2007年1月24日
Urs Hari,
Manager
High Adventure AG
Wiesenbergstrasse 10
CH-6383 Dallenwil

 


JHSC-E0605
セーフティノ−ツ
SUP’AIR社製パラグライダー・ハーネス
02 DHV GS-03-0255-02、Randonneuse XC DHV GS-03-0278-03
06 DHV GS-03-0327-06に関して
SUP’AIR社製パラグライダー・ハーネスで,カーボン製シートボードの鋭い角によりハーネスのレッグストラップが破損した

破損したレッグストラップ部

 製造者の代表、DHVならびにAerosport International GmbHは以下のような安全警告を発行した: カーボンシートを装備したSUP’AIR社製ハーネスを次に使用する前に、パイロットはレッグストラップへの損傷を検査しなければならない(写真2および3)。

写真2および3
ストラップへの損傷が認められた場合は、そのハーネスはそれ以上使用してはならない。損傷したハーネスはAerosport International GmbH 社へ修理のため送り返してください。たとえ、損傷が認められなくても、カーボンシートボードに保護用レールを取り付けなければならない。この作業はパイロット、Aerosport販売店(スクール)あるいはAerosport International GmbH社により行われる。Aerosport社はパイロットからの要求に対し、無償で必要な材料と修理説明書を全員に送る。


Aerosport International, Grafenstrasse 26, D-83098 Brannenburg,
Tel+49-8034-1034,
E-Mail:info@aerosport.de
Brannenburg, 17.01.2007
Kurt Vorraber,
General Manager
Aerosport International GmbH
 


JHSC-E0604
セーフティノ−ツ
Pilots Right Stuff製トーサポート
DHV GSWH-0003-00に関して

Aerosport International GmbH製Pilots Right Stuffトーイング・ブライダルがトーイング中に破損した。非対称に荷重がかかった時に、角型のリングの溶接部が破断して開いた。

角型リングの破断した溶接部

 製造者は以下の安全情報を発行した: 次回使用する前に、トーイング・ブライダルの角型リングは角型のねじ式ゲートのシャックル(パラグライダーのラインをライザーに固定するために使用しているような)に交換するか、より新しい強度を増したバージョンのブライダルに交換しなければならない。 Aerosports International GmbHは問題のあるものを交換します。Aerosport International GmbH,Grafenstrasse 26, 83098 Brannenburgに送ってください。


Brannenburg,2006年7月12日
Kurt Vorraber
Manager

Aerosport International GmbH Grafenstrasse 26
83098 Brannenburg
Tel: 080341034 Fax: 080343384
Email: info@aerosport.de
www.aerosport.de

交換は無償でAerosport International GmbHにより行われる。
 

JHSC-E0603
耐空性勧告
パラグライダーハーネス
Skyline Project DHV GS-03-0232-01、
SKYLINE PHASE DHV-GS-03-0253-02 に関して

Skyline社は表記ハーネスのレスキューパラシュート・コンテナーを改造した。改造されたものは、必要なDHVの耐空証明試験をパスした。 2005年9月23日発効の耐空性勧告は以下のように補足された: 表記2つのハーネスに関する耐空性勧告は、それらのハーネスがDHVにより2006年3月27日に発行された改造証明書に準拠して改造されている条件の下に、今後適用されない。
 改造はSkyline社により行われる。

Gmund、2006年7月7日
Klaus Tanzler
General Manager

Skyline Flight Gear GmbH
Weidach 1
D-83236 Ubersee
Tel. 08642-59790, Fax: 08642-597929
Email: info@skyline-flightgear.de
Internet: www.skyline-flightgear.de
 

JHSC-E0602
耐空性勧告
パラグライダー用ハーネス
UP Pamir DHV GS-03-0258-02 および
UP Teton DHV GS-03-0291-04 に関して

 日常の検査において、PamirおよびTetonモデルのハーネスでリザーブパラシュートの引き出し用ハンドルのいくつかに欠陥が確認された。欠陥のあるハンドルではリリース用のピンがハンドルに正しく縫い付けられていない(写 真参照)。ハンドルからリリースピンがはずれるとリザーブの引き出しが妨げられるかあるいは不可能となる。

DHVは製造者UP International GmbH社との合意の下に次のような耐空性安全勧告を発行した:

1. 全てのパラグライダー用ハーネスPamirおよびTetonモデルは次に使用する前に緊急パラシュート引き出し用ハンドルの検査を実施しなければならない。

2. 欠陥のあるハンドルは専門家により修理されなければならない。修理はUP International GmbH,D-82431 Kochel またはUPの認可した修理工場で実施される。

写真1:縫製が不十分なハンドル。次回フライトの前に改善されなければならない!


写真2:縫製が良好で十分なハンドル。
 この耐空性勧告はNotices for hang-paraglider pilots(NfGH)に掲載された時点から適用される。安全対策は装具を再度使用する前に実施しなければならない。

Gmund, 2006年3月31日
Klaus Tanzler
Managing Director
 

JHSC-E0601
セーフティノ−ツ
Finsterwalder GmbH社製
パラグライダー・ハーネス用ピンロック式カラビナに関して

 短い使用期間でピンロック式カラビナのロック機構が働かなくなった。詳細な検査によると、ピンのセンターが製造時の欠陥により内部でロック機構から外れることが判明した。
 製造過程での品質管理を改善することでこの欠陥は取り除かれる。欠陥は2005年6月21日以降に生産されたカラビナのいくつかに起こる可能性がある。欠陥は外から確認することはできない:明確な照査は、Finsterwalder GmbH社でのみ行うことができる。Finsterwalder GmbH社は、検査のために送り返されたすべてのカラビナを無償でこの検査を行う。

  使用時のカラビナの不具合は取扱説明書を注意深く読むことで防ぐことが可能である:ピンセンターを押さずにピンの頭を引いてみてカラビナのピンがカラビナの所定の位 置にしっかりと固定されているかをチェックする。テイクオフ前にこのチェックを必ず実施しなければならない。

Dipl. Ing. Thomas Finsterwalder,
Finsterwalder GmbH,
Pagodenburgstr. 8,
81247 Munchen
 

JHSC-P0601
セーフティノ−ツ
パラグライダーGradient社製Bi-Golden 42 DHV GS-01-1262-04,
Turnpoint Fastline GmbH/Gradient s.r.o.に関して

 Bi-Goldenのライン(メインライン)で破断事故が2件発生した。いずれも、グライダーは使用頻度が高くアクロマヌーバーもしばしば行われていた。幸運にもどちらの事例もパイロットならびに同乗者に怪我はなかった。
 Bi-Goldenはアクロバット用ではない。

  いずれにせよGRADIENT社はDHVの了解の下、より強度の高いメインラインに交換することを決定した。
  すべてのBi-Goldenは、次回の2年ごとの定期検査において強度のより高いメインラインに交換しなければならない。次回の2年ごとの定期点検前でも要求があればTurnpoint社はメインラインの交換に応じる。経験をつんだパイロットであれば自分自身でメインラインを交換することもできる。 メインラインの交換は無料である。

Turnpoint Fastline GmbH社のホームページ:www.turnpoint.de, Tel:+49(0)8036 9088261を参照して下さい。

 

JHSC-E0506
耐空性勧告
パラグライダー用ハーネス 
I.Q. DHV GS-03-0240-01に関して

 最近、このハーネスのチューブコンテナーから緊急パラシュートを引き出す際に問題があることが報告された。たとえ適合試験に合格していても、多くの緊急パラシュートのインナーバッグが適切なパラシュートの引き出しを妨げていることが明らかである。

詳しい情報を以下に記述する:
チューブコンテナーでの引き出しの問題は、次の原因によるものである:

1. チューブコンテナーを採用した緊急パラシュートの適合試験は不適切なものであった。正しい配置をわずかに変更すること(たとえば、引き出し用の取っ手をインナーバッグの異なった取付点に通 す)により引き出しが困難に、あるいは場合によっては不可能になることもありえる。

2. 開傘を速めるためにバッグシュートを採用しているインナーバッグでは、引き出し時に摩擦力が増大することがある。バッグシュート(短めのラインを用いたネットとナイロン生地で構成される)は、インナーバッグの上面 あるいは側面に取り付けられた場合は摩擦による問題を引き起こしその結果、引き出しにより大きな力が必要となる。

どちらの場合も、うまく引き出すことが妨げられたり、特に例えば急激なスパイラルダイブにおいて緊急パラシュートの引き出し方向と反対側へ遠心力が働いたときは不可能となる。このような場合、引き出しに要する力は試験基準の7kgを超える可能性がある。

DHVは次の安全勧告を発行した。
パラグライダー用ハーネス I.Q. DHV GS-03-0240-01(倒産した製造者:Edel GmbH)は今後、チューブコンテナーに緊急パラシュートを納めて使用してはならない。このハーネスでは外付けコンテナーを使用しなければならない。

この耐空性勧告はNews for Paragliders and Hanggliders(NfGH)に掲載された時点から適用される。この予防的安全対策は、装具を再度使用する前に実施しなければならない。

Gmund,2005年10月5日
Klaus Tanzler
Managing Director,DHV
 

JHSC-E0505
耐空性勧告
パラグライダー用ハーネス 
Skyline Project DHV GS-03-0232-01、
Skykine Phase DHV GS-03-0253-02、
Skyiline Project BI DHV GS-03-0254-02 に関して

 Skyline Phase DHV GS-03-0253-02は、緊急パラシュート用チューブコンテナータイプのみに適用、5枚フラップコンテナータイプは除く。
写真1.問題のあるチューブコンテナータイプ
写真2.問題のない5枚フラップタイプ

 最近、このハーネスのチューブコンテナーから緊急パラシュートを引き出す際に問題があることが報告された。たとえ適合試験に合格していても、多くの緊急パラシュートのインナーバッグが適切なパラシュートの引き出しを妨げていることが明らかである。

詳しい情報を以下に記述する:
チューブコンテナーでの引き出しの問題は、次の原因によるものである:

1. チューブコンテナーを採用した緊急パラシュートの適合試験は不適切なものであった。正しい配置をわずかに変更すること(たとえば、引き出し用の取っ手をインナーバッグの異なった取付点に通 す)により引き出しが困難に、あるいは場合によっては不可能になることもありえる。

2. 開傘を速めるためにバッグシュートを採用しているインナーバッグでは、引き出し時に摩擦力が増大することがある。バッグシュート(短めのラインを用いたネットとナイロン生地で構成される)は、インナーバッグの上面 あるいは側面に取り付けられた場合は摩擦による問題を引き起こしその結果、引き出しにより大きな力が必要となる。

どちらの場合も、うまく引き出すことが妨げられたり、特に例えば急激なスパイラルダイブにおいて緊急パラシュートの引き出し方向と反対側へ遠心力が働いたときには不可能となる。このような場合、引き出しに要する力は試験基準の7kgを超える可能性がある。

次に掲載する2000年6月以降に生産されたインナーバッグを使用している緊急パラシュートではこの問題は生じない。これらに使用されているインナーバッグは、上記ハーネスのチューブコンテナーに挿入されることを想定してデザインされており、正しく組み込まれ、適合性が確認されていれば正しい引き出しが保証される。

Skyline Survive 18 GS MPR-Nr. GS-02-0090-03
Skyline Survive 20 GS MPR-Nr. GS-02-0098-03
Skyline Survive 22 GS MPR-Nr. GS-02-0087-02
Skyline Survive 26 GS MPR-Nr. GS-02-0091-03
Skyline Survive 30 GS MPR-Nr. GS-02-0092-03
Skyline Survive GS  GS MPR-Nr. GS-02-0035-92
Skyline Survive GS SDS MPR-Nr. GS-02-0099-03

写真3.緊急パラシュート Skyline Survive

DHVは製造者Skyline社との合意の下に、次の安全勧告を発行した。
上記のハーネスはチューブコンテナー用に設計されたインナーバッグを使用するSkyline Surviveタイプの緊急パラシュートのみを組み込むこと。その他の緊急パラシュートをこれらのハーネスに組み込む場合は、外付けフロントコンテナーに収納しなければならず、チューブコンテナーに収納してはならない。 この耐空性勧告はNews for Paragliders and Hanggliders(NfGH)に掲載された日から適用される。

この予防的安全対策は、装具を再度使用する前に実施しなければならない。

Gmund,2005年9月23日
Klaus Tanzler
Managing Director,DHV


製造者であるSkyline Flight Gear GmbH社からのコメント

Skyline Flight Gear GmbH社, Weidach 1, D-83236 Ubersee, Tel:0049-8642-59790, Fax:0049-8642-597929は、上記ハーネスの所有者にSkyline Phase5枚フラップタイプのハーネスへの特別交換販売を提供しています。適合性のない緊急パラシュートをSkyline Surviveモデルへの交換も可能です。詳しくは連絡して下さい。
メールアドレス:info@skyline-flightgear.de ホームページ:www.skyline-flightgear.de

Wolfgang Genghammer
Managing Director
Skyline Flight Gear GmbH
 

JHSC-E0504
耐空性勧告
パラグライダー用ハーネス 
Excalibur DHV GS-03-0233-01に関して

 最近、このハーネスのチューブコンテナーから緊急パラシュートを引き出す際に問題があることが報告された。たとえ適合試験に合格していても、多くの緊急パラシュートのインナーバッグが適切なパラシュートの引き出しを妨げていることが明らかである。

詳しい情報を以下に記述する:

チューブコンテナーでの引き出しの問題は、次の原因によるものである:

1. チューブコンテナーを採用した緊急パラシュートの適合試験は不適切なものであった。正しい配置をわずかに変更すること(たとえば、引き出し用の取っ手をインナーバッグの異なった取付点に通 す)により引き出しが困難に、あるいは場合によっては不可能になることもありえる。

2. 開傘を速めるためにバッグシュートを採用しているインナーバッグでは、引き出し時に摩擦力が増大することがある。バッグシュート(短めのラインを用いたネットとナイロン生地で構成される)は、インナーバッグの上面 あるいは側面に取り付けられた場合は摩擦による問題を引き起こしその結果、引き出しにより大きな力が必要となる。

どちらの場合も、うまく引き出すことが妨げられたり、特に例えば急激なスパイラルダイブにおいて緊急パラシュートの引き出し方向と反対側へ遠心力が働いたときは不可能となる。このような場合、引き出しに要する力は試験基準の7kgを超える可能性がある。。


DHVはFirebird International AG社のの合意の下に、次の安全勧告を発行した。

パラグライダー用ハーネス Excalibur DHV GS-03-0233-01は今後、チューブコンテナーに緊急パラシュートを納めて使用してはならない。このハーネスでは外付けコンテナーを使用しなければならない。

この耐空性勧告はNews for Paragliders and Hanggliders(NfGH)に掲載された時点から適用される。
この予防的安全対策は、装具を再度使用する前に実施しなければならない。

Gmund,2005年9月23日
Klaus Tanzler
Managing Director,DHV

Firebird International AG社からのコメント

Firebird International AG社, Kientalstrasse 230, CH-3722 Scharnachtal, TEL:0041-33-6760106; FAX:0041-33-6760603 は上記ハーネスの所有者が交換したいと希望するならば代替ハーネスを特別 価格で提供いたします。詳細は直接Managing DirectorのPeter Schifflechnerへお問い合わせください。
メールアドレス:info@flyfirebird.com ホームページ:www.flyfirebird.com

スイスにある、新しいFirebird International AG社はドイツ、Fussenにあった倒産したFirebird Sky Sport AG社とは何の関係も有りません。しかし、Firebird International AG社はファイアーバードを使用されているパイロットへのサービスとして、上記問題の簡単な解決法を提供したいと考えています。ただし無料でハーネスの交換は出来ないことをどうかご理解ください。

Peter Schifflechner
Managing Director Firebird International AG
 

JHSC-E0503
耐空性勧告
パラグライダー用ハーネス 
Airea Sysytem Tube DHV GS-03-0252-02に関して

 最近、このハーネスのチューブコンテナーから緊急パラシュートを引き出す際に問題があることが報告された。たとえ適合試験に合格していても、多くの緊急パラシュートのインナーバッグが適切なパラシュートの引き出しを妨げていることが明らかである。

詳しい情報を以下に記述する:

チューブコンテナーでの引き出しの問題は、次の原因によるものである:

1. チューブコンテナーを採用した緊急パラシュートの適合試験は不適切なものであった。正しい配置をわずかに変更すること(たとえば、引き出し用の取っ手をインナーバッグの異なった取付点に通 す)により引き出しが困難に、あるいは場合によっては不可能になることもありえる。

2. 開傘を速めるためにバッグシュートを採用しているインナーバッグでは、引き出し時に摩擦力が増大することがある。バッグシュート(短めのラインを用いたネットとナイロン生地で構成される)は、インナーバッグの上面 あるいは側面に取り付けられた場合は摩擦による問題を引き起こしその結果、引き出しにより大きな力が必要となる。

どちらの場合も、ようまく引き出すことが妨げられたり、特に例えば急激なスパイラルダイブにおいて緊急パラシュートの引き出し方向と反対側へ遠心力が働いたときには不可能となる。このような場合、引き出しに要する力は試験基準の7kgを超える可能性がある。


DHVは次の安全勧告を発行した。
パラグライダー用ハーネス Airea System Tube DHV GS-03-0252-02は今後、チューブコンテナーに緊急パラシュートを納めて使用してはならない。このハーネスでは外付けコンテナーを使用しなければならない。

この耐空性勧告はNews for Paragliders and Hanggliders(NfGH)に掲載された時点から適用される。この予防的安全対策は、装具を再度使用する前に実施しなければならない。

Gmund,2005年9月23日
Klaus Tanzler
Managing Director,DHV
 

JHSC-E0501
セーフティノーツ
パラグライダー、ハンググライダーハーネス用カラビナに関して

 DHVおよびFinsterwalder社による調査の結果、多くのパラグライダーならびにハンググライダーハーネス用カラビナはゲートが荷重を負担するより小さい疲労強度しかないことが判明した。スチール同様アルミニューム製のカラビナも影響を受ける。
  普通のゲートを持ったカラビナの疲労強度はゲートに荷重がかかる力以上であったり、以下であったりとばらばらの値を示す。ゲートに荷重がかかる力についてカラビナ製造者による調査はこれまで実施されておらず、未知の許容範囲であった。
ゲートに荷重がかかる力の大きさ(Fk)が、最も過酷となるハーネスセッティングであるゲートの開いた状態での疲労強度(Fou)の20%減の値より大きいカラビナが特に危険となる。このようなカラビナではカラビナの内側に疲労強度以上の曲げ荷重が繰り返しかかる。20%の減少は疲労強度が提供されたとして、カラビナの材料ならびに仕上げによるばらつきを考慮した安全率である。金属疲労による破壊の前には変形などのサインが現れないので、そのことを認識できない。
  ゲートに遊びがないカラビナはすぐにゲートに荷重がかかるがゲートに0.2mmから2.5mmの遊びのあるカラビナでは力(Fk)により変形して遊びがゼロになって初めてゲートに荷重がかかる。 ゲートの遊びがゼロになる力(Fk)は大雑把にゲートが簡単に開けらる力を測定することで全てのパイロットが確認することが出来る。
  DHVはカラビナ製造者に2005年3月1日までに正確な疲労強度数値を確認し公表するように求めた。この期限は4月中旬まで延期された。
上述した危険性のあるカラビナは耐空性がない。 従って、Finsterwalder社は次のような予防的安全処置を決定した。
疲労強度の確認されたカラビナのみを使用することを推奨する 。

Munich, 2005年2月
Dipl. Ing., Thomas Finsterwalder
Managing director Finsterwalder GmbH
Finsterwalder GmbH, Pagodenburgstr.8, 81247 M・chen, Tel. ++49 (0)89 811 65 28,
Web http://www.finsterwalder-charly.de/

 


JHSC-E0502
耐空性勧告
パラグライダー用緊急パラシュート
RS2 DHV GS-02-0032-91に関して

 RS2タイプの緊急パラシュート用インナーコンテナーにおいてパラシュートを投げようとして通 常の力をハンドルに掛けたところ、ハンドルを取り付けているテープが破損してしまった。この破損の原因はハンドル取り付けようのテープが縫い目から引きちぎられたことによる。過去にRS2タイプのインナーコンテナーで似たような問題が数回起きている。問題のあるコンテナーは縫い目の裏側に補強用あて布がないものである。 Firebird International社の同意の下、DHVは次のような予防的安全処置を決定した。 RS2タイプのすべての緊急装具のインナーコンテナーは点検されなければならない。裏側に補強用あて布がないインナーコンテナーは交換されなければならない。
ハンドルが取り付けられるテープ
裏側の補強用あて布

この耐空性指示はNFGH(パラグライダーおよびハンググライダーニュース)に掲載され次第、有効となる。予防的安全処置は装具が再度使用される前に実施されなければならない。 交換はFirebird International社、Faltschen, 3713 Reichenbach, Switzer

Gmund 2005年3月9日
Klaus Tanzler,Managing Director
 


JHSC-E0501
耐空性勧告
AustriAlpin製パラグライダーハーネス用カラビナ「パラフライ」に関して

 2003および2004年に使用されたAustriAlpin製パラグライダーハーネス用カラビナ「パラフライ」がいくつか破損したことを受けて、製造者は振動に対する疲労破壊について証明するよう求められた。最終期限は2005年3月1日であったが、今日まだ証明は提出されていない。DHVの要請により執り行われた試験ではAustriAlpin製パラグライダーハーネス用カラビナ「パラフライ」は振動に対する疲労強度が低いことが判明した。飛行中の安全が重大に影響を受けることから、DHVは次のような予防的安全処置を決定した。 AustriAlpin製パラグライダーハーネス用カラビナ「パラフライ」はこれ以上使用してはならない。 この耐空性指示はNFGH(パラグライダーおよびハンググライダーニュース)に掲載され次第、有効となる 。

Gmund 2005年3月9日
Klaus Tanzler,Managing Director
 


JHSC-E0401
警告
フリーX製トーイングレリース、コントロール(DHV06-0027-98)に関して

 フリーX製コントロールのトーイングフックのレリースラインがレリースピンに絡まり、はずせなかったと言う報告が2件来ている。調査した結果 、レリースピンとレリース用ワイヤーの間をカバーしているプラスチックが1mm以上収縮し、そのためレリースラインがその部分で引っかかってしまっていた。


 さらにレリースハンドルのラバープロテクターに取り付けられたバンドも収縮しており、レリースピンが押し出されていた。そのため、トーラインを取り付けるとレリースラインがレリースピンからずれる可能性があり、その結果 レリースラインが破損する。 レリースピンは取り付けられているバンドが伸び切った状態の長さより長くてはならない。レリースラインは、プラスチックカバーではなく直接ピンにかかっていなければならない!損傷しているレリース装置のトーイングフックは次回使用前に修理しなければならない。この問題が最初に指摘された耐空性警告1999-09-16を参照してください。

Gmund 2004年8月31日
Klaus Tanzler
Managing Director 6
 


JHSC-P0405
安全性勧告
ファルホーク製パラグライダー用レスキューパラシュート
EMG34,EMGCT37,EMGCT50に関して

 ファルホークブランドのパラグライダー用レスキューパラシュートEMG34,EMGCT37(コントロール可能タイプ),EMGCT50(タンデムタイプ)にはパラシュート開傘時にインナーコンテナーがなくならない様にパラシュートとインナーコンテナーを結んでいるテープが付いています。このテープによりパラシュートを投げたときにインナーコンテナーがなくなるのを防ぐことが出来るのですが、パラシュートが開傘する際に余分なものがあることは開傘の妨げになる可能性があります(現実には、そのような報告は一つもされてはいませんが)。
  従いまして、次回フライトする前に、このテープをインナーコンテナーから切断して廃棄していただきますようお願いいたします。
  この作業は弊社または弊社商品取り扱いのショップにて行ってください。ご面倒をおかけいたしますが、必ず実施していただきますよう、宜しくお願いいたします。

 




このテープを切断する

 


2004年8月31日

ファルホークインターナショナル有限会社
    取締役 岡  芳樹              
〒154-0021東京都世田谷区豪徳寺1-53-12
TEL:03-5451-5175,FAX:03-5451-5176
Email:info@falhawk.co.jp URL: www.falhawk.co.jp
 


JHSC-P0404
セーフティノーツ
UP Europe社製造の全ての機体に関して

 通常の定期検査および事故に関わった機体の検査において、アッパーのアラミドラインがメインのラインより経年変化による強度低下が著しいことが判明した。

予防的安全対策として、次のことを実施しなければならない: 定期検査において全ての階層のアッパーライン(注:ミドルラインがある場合はミドルラインも含めて)とメインラインについて引っ張り強度試験をする。

次に示す限界が使用される: 最も悪い結果を示したサンプルを使って計算した全AおよびBラインの総合強度が機体の耐空証明を得た最大離陸重量 の8倍未満であってはならない。その他のラインの総合計算強度は、離陸最大重量の6倍未満であってはならない。 さらに、製造者は使用されている全てのライン素材の最低引張り強度を記録しなければならない。

これらの対策は次回の機体の定期検査時に実施しなければならない。


Kochel am See, 2004年5月24日
Christian Roning
UP Europe GmbH, Altjoch 19a, 82431 Kochel am See
Tel: 08851/92 92-0 , E-Mail: info@up-europe.com, Internet: www.up-europe.com
 


JHSC-P0403
警告
パラグライダー・ハーネス用カラビナ、Sup'Air社製
40mm幅テープ用ツイストロックタイプのアルミ製カラビナに関して

 1992年以来、30万個以上のSup'Air社製40mm幅テープ用ツイストロックタイプのアルミ製カラビナが使用されている。 このカラビナの不具合に起因する事故は報告されていない。しかし、アルミ製カラビナには寿命があることは知られた事実である。アルミ製カラビナの寿命がどれくらいか正確に言えるものは誰もいない。Sup'Air社およびAerosport International社は、アルミ製カラビナを5年ごとあるいは飛行500時間ごとに交換するよう勧告している。

Aerosport International社は、交換用として種々のSup'Air社製カラビナあるいは接合部品を提供している。

さらに詳しい情報は、DHV-INFO誌のNeu auf dem Markt (新商品)セクションおよびAerosport 社のホームページに掲載されている。

Aerosport International GmbH, Grafenstr.26 D-83094 Brannenburg, tel +49(0)8034-1034 fax+49(0)8034-3384, email info@aerosport.de, web www.aerosport.de


Brannenburg, 2004年5月7日
Hans Bausenwein,
General Manager
Aerosport Internayional GmbH r
 


JHSC-P0402
セーフティノーツ
ADVANCE社 Gin Gliders 社 OZONE Gliders 社
Paratech 社 Flugsportservice Skyward社
Sol Sports 社 Swing Flugsportgerate 社 XIX 社
製造の全ての機体に関して

 通常の定期検査および事故に関わった機体の検査において、アッパーのアラミドラインがメインのラインより経年変化による強度低下が著しいことが判明した。

予防的安全対策として、次のことを実施しなければならない:
定期検査において全ての階層のアッパーライン(注:ミドルラインがある場合はミドルラインも含めて)とメインラインについて引っ張り強度試験をする。

次に示す限界が使用される:
最も悪い結果を示したサンプルを使って計算した全AおよびBラインの総合強度が機体の耐空証明を得た最大離陸重量 の8倍未満であってはならない。その他のラインの総合計算強度は、離陸最大重量の6倍未満であってはならない。
さらに、製造者は使用されている全てのライン素材の最低引張り強度を記録しなければならない。

これらの対策は次回の機体の定期検査時に実施しなければならない。


ADVANCE 社、Rolf Zeltner
Gin Gliders 社、Gin Seok Song
OZONE Gliders 社、David Dagault
Paratech 社、Uwe Bernholz
Flugsportservice Skyward 社、Eugen Stiebritz
Sol Sports 社、Ary Pradi
Swing Flugsportgerate 社、Guenther Woerl
XIX 社、Michi Kobler
 

JHSC-H0403
セーフティノーツ
ハンググライダー
Atos C DHV 01-0380-02、Atos CS DHV 01-0394-03に関して

 この注意は、フロントワイヤーの無いシルバー(注:ジュラパイプ)またはブラックカーボン製Aフレームを装着している全てのATOSに適用される。(これらのグライダーには翼の中をぐるっと回っているサイドワイヤーが取り付けられている。このサーキュレーションワイヤはコントロールバーの前方の張線ならびに横方向の操縦索としての機能を併せ持つ。)


A-I-R社での2年ごとの定期検査で、写真1に見られるようなサーキュレーションワイヤに損傷があるものが数機確認された。
写真1


このワイヤはグライダーが完全に組み立てられる前のセットアップ中に最も簡単に点検することができる。

予防策として、ワイヤにキンクや素線の断線が無いかを目視で点検しなければならない。あるいはワイヤを指のつめでなぞって点検することも可能である。注意:ワイヤは点検のためにはずしてはならない。(写 真2は交換しなければならない損傷したワイヤを示す。)
写真2:損傷したワイヤ


重要:この点検は重要で、次回フライトの前までに実施しなければならない!
素線が1本以上破断していたときはフライトは断念する。(目に見えないところでもっと損傷している可能性がある)。 

そのようなワイヤは交換しなければならない。
新しいワイヤは直接A-I-R社へ注文することができる。

このワイヤは写真3のように間違ったルートを通したときに損傷する。このような状態になると、サイドワイヤの取り付け時に異常に力が必要になりまた、Aフレームの動きにつれ異音が発生するなどの兆候が現れる。 写真3:間違ったルートを通っているワイヤ


注意:ワイヤを間違って通すのはセットアップ中のみである。グライダーが正しくセットアップされた状態では起きない。

注意:取扱説明書に従ったプレフライトチェックをしなければならない。サイドワイヤの全長にわたって点検する。

新しい製品は、上述したワイヤの損傷が起きないように改良されている。しかし、プレフライトチェックは必要である。
写真4:新しく改良されたメインボルトピン


写真5:ワイヤ・プロテクションカバーの無い状態

写真6:ワイヤ・プロテクション改良後の状態

改良点は:
― 4本のメインボルトピンの交換
― 2つのプロテクションカバーをDスパー部にベルクロで装着。
改良キットは、以下の場所から入手できる:
A-I-R GmbH, Borsigstr. 17, D-71277 Rutesheim
Tel: +49(0)7152 351 251, Fax: +49(0)7152 351 252
Email: info@a-i-r.de Internet: www.A-I-R.de

Rutesheim, 2004年5月5日
A-I-R Team, Felix Ruhle
General Manager
 


JHSC-P0401
セーフティノーツ
パラグライダーハーネス 
UP式 K2 DHV GS-03-0259-02 に関して

 テストの結果いくつかの緊急パラシュートはUP式K2タンデムハ−ネスに組み込まれたときに適切に引き出せないことが判明した。このあるいはその他のハーネスの所有者に対し必ず適合試験をするよう勧告する。この試験はあらゆる状況下で緊急パラシュートが問題なく引き出せることを確認するため、緊急パラシュートをハーネスにパッキングするたびに実施しなければならない。

UP式K2ハーネスの場合、パラシュートがアウターコンテナー内に引っかかり引き出せない可能性がある。あなた方のハーネスとレスキューの組み合わせでこの問題が見つかった場合は、そのハーネスが改良されその後の適合試験に合格しない限り使用してはならない。

UP社はK2のオーナーに対し2つのオプションを提供する:
1. K2ハーネスは大部分の緊急パラシュートに対し問題なく引き出せるように新しいアウターコンテナーに改造される。この作業はUP社により行われる。
2. 改良されたコンテナーの付いた新しいK2ハーネス(カラビナおよびプロテクションは除く)。この交換に対する費用は120ユーロ+消費税で、古いハーネスはUP社に送り返されなければならない。

どちらのオプションを選択するかはK2の所有者にゆだねられる。どちらを選択するにせよハーネスは下記住所に送り返されなければならない。


UP Europe GmbH, Altjoch 19a, 82431 Kochel a. See
Tel:08851/9292-0, E-Mail: info@up-europe.com, Internet: www.up-europe.com
Kochel am See, 2004年5月5日
 


JHSC-P0321
耐空性改善通報
パラグライダー 
Mistral 2 22 DHV GS-01-0867-01に関して

 2003年2月26日付耐空性安全通報によるリコールテストが義務付けられて以降もMistral 2 22がディープストールに入るとの報告が来ている。 製造上のパラメーターによれば、Mistral 2 22は使用しても保管していただけでも飛行特性が永久的に劣化する恐れがある(詳細はhttp://www.dhv.de/typo/Safety.21.0.htmlを参照のこと*注)。

この型式のキャノピーは以下の不具合な特性を示す:
● 立上げ、離陸特性が良くない。
● ディープ(パラシュート)ストールに入る。特に両翼端折をしたときに。
● Bストールから回復したあとに通常滑空に戻るのに時間がかかる。
● ブレークレンジが狭い。
Swing Flugsportgerate社と共同で、DHVは次の予防的安全警告を発行する:
1.全てのMistral 2 22 パラグライダーは製造者により再点検を受けなければならない。

2.Mistral 2 22 パラグライダーは再点検が済むまで飛行してはならない。
3.飛行特性の劣化が認められた場合、Swing社はそのグライダーのオーナーに修理又は交換のいずれかを提供する。
4.さらに、Swing社は全てのMistral 2 22のオーナーに対し、顧客管理プログラムの一環として、その再点検の結果に関わらず代替グライダーへのパートエクスチェンジを提供する。
これらの耐空性要求は「ハングおよびパラグライダーパイロットに対する通報(NfGH)」に掲載されたときから有効となる。この安全要求は次の飛行の前に実施しなければならない。

再点検および/あるいはエクスチェンジについての問い合わせは:
Swing社、An der Leiten 4, 82290 Landsberied,
TEL:+49(0)8141 3 27 78 88,
Email: info@swing.de, Internet: www.swing.de

Gmund, 2004年3月31日

Klaus Tanzler
Managing Director

*注 2月26日付の耐空性安全通報で、4つの不具合な特性を示し、パイロットに注意をうながしたもの。
 

JHSC-E0320
耐空性勧告
パラグライダー用緊急パラシュートR32 
DHV GS-02-0032-91に関して

 RS2タイプの緊急パラシュートを通常の力を加えてトグルを引いたときにトグルを取り付けていたテープが引きちぎれる事態が生じた。この破損の原因はトグル取り付け用テープの縫製強度が足りなかったためである


写真参照


ファイアーバード社との合意のもとにDHVは予防対策として以下の安全対策を採ることを決定した。

1. 全てのRS2タイプの緊急パラシュートのインナーコンテナー(白色のもの)は点検を必要とする。

2.問題のあるインナーコンテナーは交換されなければならない。 この耐空性インストラクションは「パラグライダーおよびハンググライダーに関するニュース(NfGH)」に掲載されたときから有効となる。

予防的安全対策は当該装備が次回使用される前に実施しなければならない。

点検と交換はファイアーバード社、Schafflerstr.15,87629 Fussen, Tel:08362/9832-0, Fax:08362/9832-19, E-Mail: firebirdag@gmx.net, Internet: www.flyfirebird.comにより行われれる。


Gmund, 2004年3月31日

Klaus Tanzler
Managing Director
 

JHSC-H0402
耐空性勧告
ハンググライダー
Stealth 12 KPL(DHV01-0325-97)
Stealth 13 KPL(DHV01-0340-98)
Stealth 14 KPL(DHV01-0343-99)
Stealth Combat 14(DHV01-0371-01)
Discus 14(DHV01-0393-03)に関する

 Aeros製ハンググライダーのコントロールフレームとキールを接続しているボルト・ナットが緩んで外れる可能性がある。このようなことが実際起こったがランディングした後に確認された。幸いにもパイロットは何の被害もこうむらなかった。

 この接続はM8ボルトとナットで行われ、リングピンで止められている。ボルトが端部で細くなっているためリングピンが変形するとナットが緩くなる可能性がある



 DHVは、FUL Werner Ulrich社、Am Flugplatz 8,49401 Damme (Stealth
12 KPLの耐空証明責任者)およびSunglide社(Sybille Baeumer-Fischer)、 Schilchernhof,
87463 Dietmannsried(Stealth 12 KPL 以外の全上記グライダーの耐空証明責任者)と共同で次のセーフティノーティスを発行した:
上に記述した全てのAeros製ハンググライダーのコントロールフレームをキールに接続するために使用されていたM8ナットをM8ロックナットに交換すること。リングピンはナットを止めるためこれまで同様使用する。リングピンが僅かでも変形した場合は交換しなければならない。

 これらの作業は相応な者によって、ハンググライダーが次回飛ぶまでになされなければならない。<br>
この耐空性勧告はNfGH(パラ・ハングニュース)誌に掲載されたときから有効になる。
 

JHSC-H0401
セーフティノーツ
ハンググライダー
Stealth 12 KPL(DHV01-0325-97)
Stealth 13 KPL(DHV01-0340-98)
Stealth 14 KPL(DHV01-0343-99)
Stealth Combat 14(DHV01-0371-01)
Discus 14(DHV01-0393-03)

 Aeros社はキールにリアワイヤーを接続するクレビスピンを止めるために使用しているリングピンが容易に外れると言う問題を確認した。 従って安全上の理由から、元から付いているリングピンを2.5回巻きリングピンと交換するように勧告する



Aeros社
Obolonskiy pr. 32-B
UKR 254205 Kie
 

JHSC-P0319
耐空性勧告
パラグライダー
アドバンス式 バイベータ2型

3件のライン破断に関する報告がパイロットから寄せられた。破断は500回を超える使用頻度の高いグライダーで360°の急旋回を行った時に起こったものである。

アドバンス社とLIROS社(ラインメーカー)は現在のバイベータ2のオーナーに対し、交換ラインを無償で直接配布する事を決定した。

詳細は下記を参照のこと

約1000機のバイベータ2を販売した後に、我々は3件のライン破断に関する報告を耳にした。破断箇所は翼端から2番目のカスケードに位 置するラインである。破断は360°の急旋回を行った際に発生した。グライダーは500回を超えるフライトをしており、商業利用のため、それぞれのフライトではエアロバティック操作が行われていた。

我々の内部テスト、LIROS社(ラインメーカー)の調査、DHV代表と外部の専門家を交えた徹底した討論にも関わらず、これらの破断に関する技術的な理由は発見する事ができなかった。我々の見方では材質に問題は無く、むしろ通 常の疲労、あるいはメンテナンス及び点検の不足が考えられる。

問題になっているグライダーはバイベータ2のみである。

明かな理由は未だに不明であるが、アドバンス社は用心のために以下の安全対策を実施する事を決定した。
  1. 全てのバイベータ2オーナーはスイスのアドバンス社(+41 33 225 70 10) 、若しくは地域の輸入業者か販売店にコンタクトを取らなければならない。support@advance.chへのE-MAILによる連絡も受け付けられる。メールの表題には"BI BETA2"と表記のこと。
  2. パイロットは完全な住所とグライダーの製造番号、そして飛行回数と飛行時間を報告しなければならない。
  3. アドバンス社は該当するパイロットに自分で交換してもらう前提で、直ちに交換ライン(32本)を無償で発送する。
ラインは出来る限り速やかに交換すること、また、我々はこれらのラインの交換が済んでいないグライダーでエアロバティック操作をするのは控えることを勧める。特にその機体の使用頻度が高いときはなおさらである。新しいラインはグラダイダーをアップデートする目的のものだと考えてはいけない。フライトを優先させ、整備/検査又は全ラインの交換を後回しにしては成らない。


Thun,2003年9月25日

ADVANCE Thun SA
Rolf Zeltner

 

JHSC-P0318
耐空性勧告
パラグライダー
 ファイアーバード式マトリクスM型 
DHV GS-01-0738-00に関して

ファイアーバード式マトリクスM MZM GS-13-04-300が型式認定試験の時には見られなかった飛行特性を示すことが確認された。これはステーブルストール(ディープストール)に関するものである。

製造者であるファイアーバード・スカイスポーツ社、Schafflerstrasse 15,D-87629 Fussenとの合意のもとにDHVは予防措置として以下の安全対策を決定した。

ファイアーバード式マトリクスMの製造番号MZM GS-13-0X-XXXが13-03-100から13-07-800までのグライダーは次回フライト前にチェックしなければならない。

この耐空性勧告はNfGH(パラ・ハングニュース)誌に掲載されたときから有効になる。安全対策は当該機材による次回フライトまでに実施しなければならない。

このチェックはファイアーバード社、
Schafflerstrasse15,D-87629Fussen,
Tel:049/8362/98320,
Fax:049/8362/98219,
E-Mail:firebirdag@gmx.netにより実施される。


Gmund,2003年9月18日

Klaus Tanzler 会長
 

JHSC-E0317
セーフティノーツ
パラグライダーハーネス
スカイライン「フェーズ(PHASE)」DHV GS-03-02553-02
スカイライン「プロジェクトBI(PROJECT BI)」DHV GS-03-0254-02
PARATECH AG
2003年7月29日

 セーフティトレーニング中、あるパイロットがスカイライン製「フェーズ」ハーネスに内蔵されているチューブ・コンテナーにパッキングされたパラシュートを開傘しようと試みた。数回試みたが成功しなかった。最終的にパラグライダーはコントロール不能になった。パイロットはスパイラルダイブで水面 に墜落し、衝撃でひどい打撲症を負った。

DHVによるハーネスの検査と事故の映像解析からチューブ・コンテナータイプのハーネスに装着されたパラシュートはある特定の方向へ引き出そうとした場合、大変困難あるいは不可能であることが判明した。チューブからインナーコンテナーを引き出す方向が図2のように斜め上・前方であった場合、アウターコンテナーのフラップにはシアー方向の力がかかりアウターコンテナーの完全な開放を妨げる。パラシュートの入ったインナーコンテナーはアウターコンテナーのベルクロ止めされたフラップに引っかかり、パラシュートの開傘はブロックされる。

インナーコンテナーをそのほかの方向へ引き出すことは容易に可能であるが、図1の方向への引き出しが推奨される。

図1 問題なくインナーコンテナーを引き出せる。



図2 インナーコンテナーを斜め上・前方に引き出すとベルクロがコンテナー・フラップの開放をブロックする。



ハーネスの製造メーカーであるスカイラインフライトギア社(Skyline Flight Gear GmbH)はこの事故を受けてセーフティノーツを公表した。

スカイライン「フェーズ(Phase)」および「プロジェクトBI(Project BI)」ハーネスに取り付けられているアウターコンテナーをブロックする原因となっているベルクロは前方の隅からハンドルの取り付け部分まで(約11cm)、接着効果 がなくなるようにしなければならない(図3参照)。これにはベルクロの相方を貼り付けるかベルクロを取り外す方法がある。



ベルクロの相方および取り付け説明書は無償で次の場所から取得できる:
Skyline Flight Gear GmbH
Wolfgang Genghammer
Weidach 1
D-83236 Ubersee
Germany
Tel +49-8642-5979-0
Fax +49-8642-5979-29
www.skyline-flightgear.de
info@skyline-flightgear.com

Ubersee, 2003年8月26日
Wolfgang Genghammer
Fa. Skyline Flight Gera GmbH


JHSC-E0316
セーフティノーツ
パラグライダー用ハーネス
Sup Air Profeel Race DHV GS-03-0143-95
Sup´Air 130 DHV GS-03-0205-99
SUP´AIR Randonneuse DHV GS-03-0244-01
SUP´AIR 02 DHV GS-03-0255-02
SUP` AIR DUO DHV GS-03-0261-02
SUP´AIR Randonneuse XC DHV GS-03-0278-03
PARATECH AG
2003年7月29日

Sup'Air社製ハーネスに装備されているセーフテイTバックルの不意の開錠



Sup'Air社製ハーネスのセーフテイTバックル♂部分に製造上の欠陥があるものが2件認められました。
この欠陥は場合によってチェストベルトが不意に開錠してしまう原因となり得ます。

欠陥の疑いのあるハーネスの製造年月日は2003年4月25日〜6月30日の以下のモデルです。

Sup'Air Profeel Race, DHV GS-03-0143-95
Sup'Air 130, DHV GS-03-0205-99
SuP'Air Randonneuse, DHV GS-03-0244-01
SuP'Air 02, DHV GS-03-0255-02
SuP'Air DUO, DHV GS-03-0261-02
SuP'Air Randonneuse XC, DHV GS-03-0278-03

製造年月日は全てのSup'Air社製ハーネスのハーネス内側のタッグに記されています。(背部にあるバック・プロテクターポケット内)
 
 "Date de Fabrication"

ハーネスのセーフTバックルに欠陥を認めない場合でも、2003年4月25日〜6月30日に製造された全てのSup'Airハーネスは次回フライトの前に必ず部品を交換してください。

セーフテイTバックルを赤いベルトと共にハーネス所有者自身で交換してください。交換用の留め金はAerosport International社もしくは多くのフライトスクールにて無償で入手可能です。


PARATECH AG
Beim Alpenblick
CH - 9057 Weissbad
Tel. +41 (0)71 7873031
e-mail: service@paratech.ch

2003年7月29日 Brannenburgにて
Aerosport International社 社長
Hans Bausenwein

JHSC-E0315
セーフティノーツ
パラグライダー用ハーネス
PARATECH AG
2003年7月29日

PARATECH社製ハーネスに装備されているセーフTバックルの不意の開錠



Sup'Air社製ハーネスのセーフTバックル♂部分に製造上の欠陥があるものが2件認められました。
PARATECH社製ハーネスには現在のところ欠陥は発見されていませんが、当該の留め金と同様の製造過程を経ていることから、例外とは言えません。この欠陥は場合によってチェストベルトが不意に開錠してしまう原因となり得ます。

欠陥の疑いのあるハーネスは製造年月日が2003年4月25日〜6月30日のA6、C2およびM3モデルです。

製造年月日は全てのPARATECH社製ハーネスのハーネス内側のタッグに記されています。(背部にあるバック・プロテクターポケット内)
 
 "Date de Fabrication" 年 − 月 − 日

この欠陥は拡大鏡並びに機械を使用した検査でも発見が難しい。.ハーネスのセーフTバックルに欠陥を認めない場合でも、2003年4月25日〜6月30日に製造された全てのPARATECHハーネスは次回フライトの前に必ず部品を交換してください。

赤いベルトにつながっているセーフTバックルをハーネス所有者自身で交換していください。交換用の留め金はPARATECH社もしくは多くのフライトスクールにて無償で入手可能です。


PARATECH AG
Beim Alpenblick
CH - 9057 Weissbad
Tel. +41 (0)71 7873031
e-mail: service@paratech.ch

2003年7月29日 Schwendeにて
PARATECH株式会社 社長
Migg Lenz

JHSC-P0314
セーフティノーツ
イーデルエクセルのアクセルラインについて


 先頃、イーデルエクセルでアクセル加速時に片側のアクセルラインが破断する事故が有りました。幸いにもパイロットはショートランディングしただけで事なきを得ました。ランディング後、破断しなかったほうのアクセルラインを調べたところ、かなりダメージを受けていました。その後、そのラインの強度を調べたところ85kgであることが分かりました。これは新品の強度のおよそ40%にあたります。素材のラインはテクノーラー芯のポリエステル被覆のものです。このパイロットはこの機体を1年2ヶ月前に新機で購入し、週2、3回のペースで飛んでおり、常にアクセルを少し利かせて飛んでいました。したがって、アクセルラインに対しては平均的フライヤーよりかなり使用状況が過酷であったと言えます。これまでアクセルラインの破断事例は聞いておらず、今回がはじめてのケースとなります。しかしながら同じ事故が起こらないとも限りません。また、状況によっては大事故に繋がりかねません。以上のことから、弊社は注意を喚起するために以下の勧告をいたします。

 プレフライトチェックにはアクセルライン(ライザーに取り付けられているものだけでなく、ハーネス側のラインも含めて)も忘れずに行う習慣をつけてください。その際、ラインの太さが細くなっているところがあったり、芯材が被覆の外に出てきていたり、かなりダメージを受けている兆候が見られた場合にはアクセルの使用を見合わせるか、フライト自身を断念するようにしてください。また、定期点検時にはアクセルラインを交換するように推奨いたします。

2003年6月27日

ファルホークインターナショナル有限会社
    代表取締役  岡  芳樹
TEL:03-5451-5175 FAX:03-5451-5176
Email:info@falhawk.co.jp


JHSC-P0313
耐空性勧告
パラグライダー Stereo DHV GS-01-0648-99
Mission M DHV GS-01-0714-99、Mission L DHV GS-01-0756-00


 2001年8月8日付耐空性勧告並びに2002年10月25日付警告が公布されていたFreeX Airsports社製パラグライダーに使用されていた欠陥ラインEulit 0.9 mmに関し、該当機体の大半の新ラインへの交換が完了した。

 まだ新ラインに交換されていない該当機体の危険性に対しFreeX Airsports社は機種Mission M MZL GS-01-714-99、Misson L MZL GS-01-756-00、Stereo MZL GS-01-648-99の内、製造番号の数字とアルファベット構成がC01〜C13で表示される全機体に対し以下の安全勧告を公布する。

 2002年10月25日付警告で伝えられていた目視可能な欠陥の有無にかかわらず、アッパーラインに出荷当時のEulit 0.9 mm (写真参照)を搭載したままの該当機体での飛行を禁止する。これは2001年8月8日付耐空性勧告に基づきFreeX Airsports社がアッパーラインは交換せず、ラインチェックのみ既に行った機体にも適用される。

ライン交換はFreeX Airsports社にて行われる。2001年8月8日付耐空性勧告は他の該当機体(Sun S、M、L、Oxygen M、L、Pure S、M、L、Flair S、M、L)に関しては引き続き適用される。


2003年6月24日

DfreeX air sports GmbH,
Harmating 2, D-82544 Egling,
Tel. 08176-93020,
Fax 08176-930244,
e-mail: info@freex.com


JHSC-H0312
警告
ハングライダー


 DHVのトーイング部会にSunglide社製(Sybille B?umer-Fischer・住所:Schlichernhof 87463 Dietmannsried)の赤いULトーイングロープの破断事故の多発が報告されている。調査の結果 、顔面を負傷したパイロットの使用したロープ素材の最大破断強度の値は、公表されている最小破断強度の200daNを下回る140daNを示した。鋭角なシャックルと結び目は荷重によりトーイングロープに更に損傷を与え、公表されている最小破断強度を大幅に下回る値での破損の原因となった。(写 真参照)。

 これによりDHVは全ハングライダーパイロットに今後このトーイングロープをトーイングに使用しないように警告を発する。
※ トーイング9回後のロープ破断 * オリジナルSybille B?umer-Fischerロープと金具


2003年6月24日 Gmundにて

DHV専務理事
Klaus Tanzler


JHSC-E0311
耐空性改善通報
パラグライダー・ハーネス用AustriAlpin社製
オートマティックカラビナParafly


 チェコでの材質調査が終了。
結果、素材の欠陥もメーカー側の過失も認められなかった。
ゲート部分がロックされないままの状態に過度の力が加わったことが破損の原因とみられる。

 よって2003年5月21日付、ハーネス用AustriAlpin社製オートマティックカラビナParaflyに関する耐空性改善通 報は解除される。

2003年6月10日 Gmundにて

DHV専務理事
Klaus Tanzler


JHSC-P0310
セーフティノート
オゾン式アトム・パラグライダーのライン交換勧告
オゾン式アトムM DHV GS-01-0844-01
オゾン式アトムL DHV GS-01-0847-01
オゾン式アトムS DHV GS-01-0848-01
オゾン式アトムXS DHV GS-01-0928-01
製造番号 A[サイズ]-D-12-101からA[サイズ]-D-46-126まで


 アトムの年次検査時にスクールで過酷に使用された数機のボトムラインが予想された残存強度より低いものが発見された。これらのラインの強度は危険となるほど低くはなく、飛行中のライン破損が報告されたわけではないがオゾングライダー社は以下のセフティノーツを出すことを決定した。

 製造番号がA[サイズ]-D-12-101からA[サイズ]-D-46-126までのアトムXS、S、MおよびLは最初のフライトから1年あるいは飛行時間100時間になる前にボトムラインを交換しなければならない。

 交換用のラインセットは個人で交換することとして無償で提供される。ディーラーが交換ラインを提供できないときは輸入代理店あるいはオゾン社へ直接コンタクトしてください。各国の輸入代理店全リストはホームページwww.flyozone.comに掲載されています。

2003年5月27日

Ozone Gliders Ltd.
1258 Route de Grasse
F-06620 Le Bar Sur Loup
Tel +33 492 60 44 00
Fax +33 492 60 44 61
Team@flyozone.com
Dr. David Pilkington
Production manager

Aeroport International GmbH
Grafenstrasse 26
D-83098 Brannenburg
Tel +49 8034 1034
Fax +49 8034 3384
Info@aerosport.de
Hans Bausenwein
Geschaftsfuhrer

JHSC−E0309
耐空性改善通報

パラグライダー用カラビナの破断事故



 Austrialpin社によって製造されたアルミニウム製パラグライダー用オートマティックカラビナ Paraflyが、チェコ共和国でテオクオフ時に壊れた。
このカラビナは、パラグライディング飛行に2年間使用されていた。
材質調査は、チェコ共和国で直ちに始められた。
結論は2003年6月の初旬に出る予定。

DHVは次の予防的安全対策を決定した。

『Austrialpin社製の全てのアルミニウム製オートマティックカラビナ Parafly(表面処理にかかわらず)は今後、調査が完了するまでは使用を禁止する。』
この耐空性改善通報はNFGH(パラグライディングおよびハンググライディング・ニュース紙)で公表された時から効力を発する。


Gmund、2003年5月21日

専務理事
クラウス・タンツラー
 

JHSC-P0307
パラグライダー Mono M DHV GS-01-0585-98



 定期検査の際、Mono Mのラインの長さ2本がスカイスポーツ機具認定書の記載と異なっていることが判明した。

同メーカーは2001年より営業を停止しているため、安全策としてDHVが以下の措置を講ずる。
  1. 1998年6月10日付、型式登録認定書 第0版を無効とする。
  2. 2003年4月24日付、型式登録認定書 第1版を即時有効とする。
  3. 全当該機は改訂版の型式登録認定書に基づいてラインの長さを検査すること。
 この飛行整備指示書は「グライダーおよびハングライダーに関するニュース(NfGH)」での発表に伴い実施される。安全対策に関しては、次回使用の前に必ず行っていただきたく。

改訂版 型式登録認定書はDHVにて入手可。
DHV-Technik, Postfach 88, 83701 Gmund am Tegernsee
Fax +49 8022 967599 もしくは Technik@dhv.de.


2003年4月28日 Gmundにて

事務局長
Klaus Tanzler
 

JHSC-P0307
パラグライダー Mistral 2.22 DHV GS-01-0867-01



  上記モデルが特定条件下で失速する危険性が高いという事例がスイング社に寄せられている。弊社宛てに検査のため送付されたグライダーは全て規定の許容範囲内の測定値を満たしていた。また、これらのグライダーがDHVにサンプルとして納入されている機体の示す数値との誤差が全くないことも証明されている。

【結果】

・特定条件(詳細は以下参照: http://www.dhv.de/deutsch/sicherheit/journal.html)において抗力が急激に増大するため、グライダーは概して失速限界に近づく。Mistral 2.22の場合この限界を悪い状態で越えてしまうことが考えられる。新しいキャノピーが透過性に関しても好数値を示していることからも、エアー漏れなど、素材の欠陥が原因となるトラブルでもない。

・その為スイング社では安全策とてして以下の事故防止措置を講じる。

・同グライダーユーザーは平地かつ無風もしくは弱風の練習場での立ち上げを行ない(クロスハンド不可)Mistral 2.22が安定した状態を保てることをご確認いただきたい。
原因解明されていない現在、これを最低5回は行なっていただきたい。

・スタート時での著しい異常もしくはその他の特出した点を認めた場合、同グライダーでのフライトを行わず、すみやかにスイング社にご連絡下さい。フライヤーによるグライダーのチェックは次回フライトの前に必ずいってください。それ以上の調査はスイング社のみが行います。


2003年2月28日Landsberiedにて

スウィング社 社長 Gunter Wohrl
 

ハンググライダー
ATOS(DHV03-0347-99)
ATOS S(DHV01-0361-00)
ATOS C(DHV01-0380-02)のプーリー
DHV  年月日



 A-I-R試験場における検査で、スポイラー・プーリーの許容限度を超えるあそびを発見した。あそびが大きいとプーリー・ロープがプーリーとハウジングの間にはさまって動かなくなる。

 2002年から2003年2月の間に発送された機体についてチェックが必要である

 DHVは、これらの機体を持つ全てのパイロットに対しリブN06プーリーのあそびをチェックするよう要請する。


 プーリーを片方に寄せたときのハウジングとの間の隙間は1mm以下でなければならない。1mm以上のときは特別 なワッシャーを入れる。ワッシャーの詳細についてはA-I-Rから入手できる。 重要:スクリューは強く締めすぎないようにし、LOOCKTIDEで戻り止めをする。

 写真は、1mmのフィラーゲージでプーリーのあそびをチェックしているところ。あそびが1mm以上のときは、特別 な厚さ0,5mmのワッシャーを入れて減らせなければならない。

以上
 2003年3月 日

APCOパラグライダーのラピッドリングによるライン損傷事例について


 2003年2月13日発行のDHVテクニカルノートに、APCO社製パラグライダーにおけるラピッドリングとサスペンションラインの干渉による、ライン損傷事例に関する情報が告知されております。オリジナルの情報は下記をご覧ください。

http://www.dhv.de/english/sicherheit/index.html

 APCO社製パラグライダーに使用されている、ライザーとラインを連結するラピッドリングに規格外の製品が混入しておりました。この部品、「三角形のラピッドリング」は、本来ライザーが掛かる部分に「刻印」が入るべきものですが、刻印が違う場所に入っているものがあります。間違ったラピッドリングが使用されていると、刻印とラインの摩擦が繰り返し行われた場合、ラインのループ部分が切断される可能性があります。
 ただし、ラピッドリングとラインの接続部は「ゴム製Oリング」「三角形のプラスチック製ライン固定部品」により、ラインの位 置が固定されるようになっています。もしも間違ったラピッドリングが使用されていても、ライン固定部品が正しく取り付けられていればラインの異常な損傷は起こりません。


ライン損傷を防止するため、パラグライダーの点検をお願いいたします。

1.対象機種:下記の各機種で、「三角形のラピッドリング」が使われているもの。(D型でマイナスドライバーを使って脱着するタイプのラピッドリングが使われているものは対象外です)

SIERRA / SANTANA / FUTURA / FIESTA / BAGIRA / ALLEGARA / PRIMA2

2.ラピッドリングの刻印の位置を確認する。下の写真のような位 置に刻印がある場合は交換が必要です。刻印が底辺部(ライザーが掛かる部分)にあれば正常です。また底辺部左右の屈曲部に刻印が掛かっている程度では問題はありません。
 交換が必要なラピッドリング。ラインをこする可能性がある場所に、刻印(K 700KGS)が入っています。矢印の部分に刻印が無ければ、正常で問題はありません。

 正しいラピッドリングは、刻印が底辺部に入っています。

 写真のようなラピッドリングが使われているパラグライダーで、かつOリングとライン固定部品が無い場合は、飛行しないで下さい。最悪の場合、ラインの切断に至る可能性があります。

3.刻印が上の写真のような位置に入っている場合、ライン固定部品(Oリングと三角形のプラスチック)が無いと、ラインが擦れて異常な損傷が起こる可能性があります。交換部品をお送りいたしますので、至急弊社までご連絡下さい。


4.部品交換が必要なパラグライダーをお持ちのお客様は、お手数ですが下記の各事項を書き添えて、郵便、FAXまたはemailで弊社までご連絡下さい。折り返し交換部品をお送りいたします。
(1)機種
(2)サイズ
(3)シリアル番号
(4)交換対象のラピッドリングの個数と、それが使われていた位置
(5)お買い上げになった販売店名、またはスクール名
(6)ご氏名
(7)ご住所・電話番号(交換部品の送り先)


5.交換部品は下記の写真を参考にして、正しく取り付けて下さい。 


正しいラピッドリング
底辺部に刻印が入っていて、刻印はライザーで隠れる。
(1)刻印がある部分をライザーにかける。
(2)ラインを正しい順番で取り付け、ゴムのOリングで束ねる
(3)ラピッドリングのネジを、工具を使って締める
(4)三角形のライン固定部品でライン位置を固定する。

Oリングとライン固定部品は必ず使用して下さい。
仮にラピッドリングの刻印位置が違っていても、正しくラインが固定されていれば、ラインの異常な損傷は起こりません
ライザーの構造により、熱収縮チュ−ブで補強する場合があります。

ご不明の点は遠慮無く弊社までお問い合わせ下さい。


<お願い> サスペンションラインは定期的に点検・交換する必要があります。今回の問題に関係が有る無いに関わらず、パラグライダーの安全性を確保するために、正しいメンテナンスを行って下さい。APCO社では、1年または100飛行時間毎にボトムライン(モデルによってはAおよびBボトムライン)交換を勧めています。その他のラインは強度試験や外皮の摩耗状態などを参考にして、必要に応じて交換することとしています。また外皮を被せたラインは徐々に縮むので、定期的にストレッチが必要です。詳しくは取扱説明書を参照するか、弊社までお問い合わせ下さい。

2003年2月28日

緊急警告 Expert Harnessをお使いの方はご注意ください
 レスキューコンテナのセンターループにグリップのテープを取り付けていただき、そのままハーネスのセンター部分を通 してセットしていただければ使用上問題なくピンは抜けますが、写真のようにテープをコンテナフラップの上部を通 して取り付けるとセンターテープが張られピンが抜けにくくなります。

 レスキューコンテナサイドにループを取り付ける際には、フラップサイドから引き出しますが、長さの調整が必要になりますので、センターループをお使いください。
 2枚の写真を見ていただき正しい方法でセットしてください。


  グリップのテープは、ピンからまっすぐにハンドルに向けて伸びる形になります。
正しい方法でセットしないと万が一の際にピンが抜けずにレスキューを引き出すことが出来なくなりますのでご注意ください。
 

シグマ4の安全に関するお知らせ


 
極端な飛行状態でフロントコラップス後の急激な回復時に、翼の中央の数本のアッパーラインが破断した事例が報告されました。アドバンスは交換ラインを無料で供給することにしました。

 過去12ヶ月に、4人のシグマ4パイロットからフィードバックを受け取りました。極端なフライト状況でフロントコラップスが起きた後の素早い回復時に、翼の中程のアッパーラインが数本破断したということです。破断した4機は300本以上のフライトをしており、飛行時間はそのパイロットたちも正確には覚えていないとのことです。このパイロットたちはアクロバティックなフライトをしていたわけではなく、ヨーロッパアルプスの強烈なサーマルコンディションで起こりました。

 我々のテストパイロットによる試験、様々なラインメーカーの調査、DHVの信頼できる外部の専門家との多くの議論による調査にもかかわらず、決定的な説明はまだ見つかっていません。

 関係のあるグライダーは1998年8月から2001年8月の間に生産されたシグマ4です。

 正確な理由は未だ発見されていませんが、アドバンスは該当するラインを強化されたものに取り替えることを決定しました。

 シグマ4にお乗りのパイロットはジェネス、または販売店までご連絡ください。無料の交換ラインをそのパイロットに手配します。交換は自分で行ってください。ラインの入荷は11月15日前後です。周囲のシグマ4パイロットにも知らせてあげてください

アドバンスは、可能な限り早くラインを交換することを推奨します



ジェネスでは10月21日現在、各販売店向けに早急に資料を送付する準備をしていますが、すべての販売店に郵送で資料が届くまでになお数日を要します。この情報をご覧のシグマ4パイロットが販売店に連絡をしたとしても、まだ販売店に情報が届いていない可能性もあります。また、メールで連絡可能な代理店には10月21日夜にこの情報を送りました。
 

緊急警告EDEL CORONA2ハーネスをお使い皆様へ


 このほど、レスキューの引出しシミュレーションを行った際に、引き出す方向(身体の体側に沿って上に引き上げる。図のB方向)によっては引き出しに非常に大きな力を必要とする(最悪、引き出せない)ことが分かりました。
これは特に瞬時にB方向に引き上げた時に顕著です。図のA方向へ引き出すようにすれば、引き出せますが、とっさの場合にどの方向へ引き出そうとするかは分かりません。 従いまして、弊社としては全てのCORONA2ハーネスを引き出し方向に関係無く、スムースにレスキューを引き出せるように改良したいと思います。
大変ご迷惑をお掛け致しますが、早急に弊社修理工場まで着払いでお送り下さい。至急改良してお送り致します。(運賃・改良代は弊社にて負担いたします。)
 対象となるCORONA2ハーネスはレスキューがシート下に収納されるタイプで2001年4月以降販売されたものです。 それ以前に販売されたレスキューがサイドに収納されているCORONAハーネスは問題ありません。
 なお、レスキューの引出しシミュレーションは必ずシミュレーターに釣り下がった状態(飛行中の態勢に近い状態)で行ってください。
アウターコンテナーの止めピンが外れるかだけの確認、あるいはハーネスを装着して立った状態からの引出しの確認は十分ではありません。



送り先:
〒389-2301
長野県下高井郡木島平村穂高2956
(有)ブリーズ
TEL:0269-82-4074

ウイナー・プログレスのレスキューブライダルコードに関するお知らせ


 ウイナー・プログレスのレスキューブライダルの取り回し方法を、レスキューのグリップを装備する側に2本とも通 す様に変更してください。

 ブライダルコードを両側に通したままレスキューを開傘すると、レスキューコンテナ付近のムースプロテクターの角にブライダルが引っかかり、体が傾いた状態で接地するケースが報告されています。
プログレス:
肩ベルトの付け根にあるベルクロを開けて、その中にブライダルコードを通してください。写 真は右側にレスキューグリップを装着する場合です。右側に2本ブライダルを通します。
ウイナー:
プログレスの様な肩の部分にトンネル状のレスキューブライダルを通す部分がありません。このタイプの場合は、上部を通 してレスキューグリップを装着する側にブライダルを装備するようにします。

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