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2005年度 JHF役員立候補者
  茨城県ハング・パラグライディング連盟推薦
   

北野 正浩
 学生時代にハング・パラで飛び始めてはや十数年。私にとってJHFは空気のような存在でした。第三者賠償保険を引き受け、技能証を発行し、大会を公認し、時々会報を送ってくる機関。大会に出場せず、フリーフライトを楽しむだけの私としては、特にその存在を意識することもなく、不満もありませんでした。
 しかし最近、この「空気」が段々と薄まりもしかしたら無くなってしまうのではないかと思うようになりました。きっかけは、2002年と2004年のハンググライダー世界選手権(クラスI女子&II&V)でした。2002年のアメリカ大会では回収ドライバーとして、2004年のオーストリア大会ではチームリーダーとして参加し、各国連盟のチームに対する手厚いサポートと、それとは対照的な日本選手の自己負担の重さを痛感しました。参加費用を連盟が負担し専属ドクターまで連れてくる国がある一方で、日本選手は1人あたり約60万円の費用をほぼ全額負担し私は選手に実費を頂いたものの当然無給でした。規模の大きさでは他国に引けをとらない日本の連盟がこの有様では、予算が有効に配分されているのか疑問に思いました。
 また、この10年間で機材の安全性や扱いやすさが飛躍的に向上しているにもかかわらず反比例するように飛ぶ人が減っています。原因はエリア・スクールの経営努力や不況だけではなく、ハング・パラの楽しさや奥深さが社会に知られていないことも大きいと思います。
 事故ばかりが報道され、未だに危険なイメージが払拭できない現在、このままではフリーフライトの環境を空気のように享受することはできなくなるという危機感を覚えます。予算を有効に活用して、ハング・パラを社会的に認められるスポーツに変え、空を飛ぶ仲間を増やし、自由に飛べる環境を守るため、私はJHFの理事に立候補します。
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