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大会レポート
1月17日(月)

郷田です
残り3日となった2005年のHG世界選手権ですが、
あっという間に過ぎてしまったという思いと、ぜんぜん本来のヘイの
良い条件で飛べていないという不満な思いをどの選手も隠せません。
タスクにしてもいずれもダウンウインドレグの単純なもの、うち2本は
ゴール者なし、世界選手権らしいレースとはかけ離れたクロスカントリータスクでした。
2000m以上上がることもあまりなく淡々とタスクをこなしているという感じです。

しかし、予報によれば最後3日はすばらしい条件になるということ。
今日はその一日目でやや強めの風ながらも南〜南南西の風予想到達高度1800m
の予報を受けパッドックに集まりました。
ところが10m近い風が吹き荒れ、ガストではもっと強くトーイングストリップも決まらず
オーガナイザーからも何も説明もないまま時間が過ぎていきます。
1時半を過ぎたころようやく風が収まってきたところでストリップ変更、
その後も例によってだらだら時間が過ぎるかと思っていたところ役員が何も言わない
のにスティーブ・モイスが家族で何気なく機体を組み始めると堰を切ったように選手全員
がセットアップを開始。タスクは初日と同じブーリガルを経由してアイバンホーへの182km。
最初のスタートゲートは4時15分と今まででもっとも遅い。いくらオーストラリアでも7時30分を超えての
ゴールはあまり現実的ではないのでスタート後3時間以内の勝負ということである。

日本チームは外村がいつもどおりトップで引かれて行くが、流されるばかりで上がらない。
外村はこの後3本で出発、大門、板垣、野間、は順調に、永光はもうパッドックに戻ってこれない
ような場所に流されながらも何とか上がり出て行った。大沼はリフライトをするために降りてきたが
ガストにあおられリタイア。

雲はまったくできずブルーでガスティーな空気の中集団は1400m前後で風下のゴールを目指し
進んでいく。レース序盤、中盤は良いペースで進んでいくが予想通り時間も迫ってきた140km〜
ゴールに差し掛かったころから難易度が増してきた。この部分を早く通り抜けた選手また集団で
少しでも良いリフトを拾っていけた選手が最終的にゴールすることができました。
最初にゴールに飛び込んだのはレイジンガーその後2分遅れてオレッグ、ゲロルフ
そしてなんとその後に大門選手が!!!ゴールしたほとんどの選手がいたファイナルグライド前の
風上側のサーマルのひとつ手前でしっかり上げきった大門選手はオレッグ、ゲロルフを先行
途中で彼らに抜かれはしたものの、彼の考えていた戦略とファイナルグライドのスパンがぴったりと
はまり最後の20kmでトップ集団のほとんどを追い抜いてしまった。

大門のゴール後20名以上がなだれ込んできてたが日本選手の姿がないまま
7時を回ったころ、外村選手から無線が。ファイナルグライドの情報を伝え
待っていると他の2選手とゴールしてきた。有力選手の中にも140km〜170kmあたりに
ショートする選手が多かった中、ベテランの味でがんばってくれました。

この日4位の結果を受け大門は総合で13位に国別では7位をキープ。

今日はオーストラリアのクラシカルソアリングデー(典型的なソアリングコンディション)
らしく2000m以上との予想なのでがんばります。



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