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大会レポート
6月16日(水)
朝から雲が広がり、競技はキャンセルされました。 明日は高気圧が張り出し、風も弱く良い条件になるそうです。
苦戦を強いられかなり弱っている日本チームですが、
明日と明後日の2本はとにかく全力を尽くして、少しでも良い成果を出したいと思います。

先日は苦戦の原因の一つとして「コース取り」を挙げましたが、
それよりも「上げる場所の選択」の方が重要だという話を 選手たちから聞きました。

飛ばすべき場所は飛ばして行かないと集団に置いて行かれて しまいますが、
上げるべき場所で上げないと次のサーマルポイントで 低くなって苦戦してしまいます。
山岳フライトに慣れているヨーロッパ勢は、 やはりその辺りの判断が優れているようです。
日本とアメリカの選手は この点で苦戦しているようです。

また、順位を上げるためには、 自分よりも高い選手が走り出したらそれについて行かざるを得ないため、
その選手がギリギリで越えた尾根を 越えられず、低い場所を「磨く」羽目になったりするようです。
だからと言って、スピードを軽視して安全策でゴールしても、点数は伸びません。
最近の採点システムは、この傾向がますます顕著になっています。

ちなみに、クリスチャン、アレックス、ダビッドの3人は、上げやグライドの速度でも別 格で、話になりません。
機体そのものが 市販バージョンとは違うようです。
また、プリモシュとミコラの 2選手が乗っているエアロスの新鋭機「ファントム」も、
相当の性能を 見せています。

ただし、市販機と言っても、 今回日本選手が使っている「ATOS V」の
性能が悪いというわけでは全くありません。
80キロや90キロで巡航して 平均滑空比が16以上も出る機体なのです。
専用チューンされた機体は それを上回る性能を出しているということです。
 
 

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