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大会レポート
6月10日(木)
タスク4
今日も強烈な条件でした。
古坂さん曰く「20秒平均の上昇率が+8だった」
塩野さん曰く「瞬間で+14以上のサーマルに出会った」
もう4000m超えは当たり前。3000ちょっとしか上がらないとショボい などと言い出す始末。
異次元空間ですな。

クラス1女子
S1-172(テイクオフ)→(13km)→16-100→(35km)→ 29-212→(14km)→18-071→(9.1km)→L2-214(ゴール)
Total 96.1km
スタートは第1パイロンの10kmEntry

クラス2&5 S1-172(テイクオフ)→(50km)→09-215→(65km)→ 40-099→(32km)→18-071(9.1km)→L2-214(ゴール)
Total 156km
スタートは第1パイロンの35kmEntry

大気が不安定で夕方から雷雨の発生もあるという予報のため、 タスクの時間設定が早めになりました。
タスクフィニッシュは 17時です。
それまでに危険な状況になったらキャンセルにする との条件で、フライト開始!
ここでエリアの地形をざっと説明しておきましょう。

3000m級の山脈が東西に40キロほど延びている真ん中あたりに 南向きのテイクオフがあり、
麓は幅数キロの谷になっています。
テイクオフの標高は1700m、ランディングの標高は600m位です。
山脈の東西にもやはり同じような山脈が並び、これと並行する 山脈が南北にも並んでいます。
日本で言えば、西富士の超巨大版 といったところでしょうか。

今日のクラス1は、テイクオフの山脈の南面と対岸の山脈の 北斜面にあるターンポイントを4つ回るショート&スピードタスク。
クラス2&5は、西に50キロ行った後テイクオフの山脈の北側を 通って東に65キロ、
そして南面に戻って対岸のターンポイントを 取りゴールというもの。

チームリーダーミーティングで重要な情報が入りました。
ゴールで大会側から選手に生ビールを振る舞うというのです。
士気を高めるため、選手たちがテイクオフする前にこの情報を 伝えました。
しかしこれが裏目に出たのか、ビール好きの境さんは 超高速でゴールに降ってしまいました。
気を取り直して回収の旅に出た私は、30キロほど西の リエンツ(Lienz)という大きな町まで進み、
選手たちが第1 ターンポイントを取るのを見計らって北側の谷に向かいました。
南側は塩野洋子さんと境さんに任せて安心。 北側の谷は明るく晴れているものの、
ゴール側の谷は雲が大きく 発達して薄暗く、ちょっと怖そうな雰囲気。
やがて、谷古宇さんが 降りたという連絡のすぐ後に、大会本部から電話が入り、クラス1は 競技中止となりました。

後で聞いたところでは、あのカリー・ キャッスルがパラシュートを開いたということです。
詳しいことは明日にならないとわかりませんが、 本人は無事でピンピンしているそうです。
クラス2&5は競技続行。 日本チームは順調に進んでいるので私はゴールに向かいました。
ゴールに着くと、板垣さんと古坂さんはすでにゴールしており、 続いて塩野さんと山本さんも降りてきました。
ゴール周辺は10m 以上の南の突風が入りものすごく降りにくい状況でしたが、 二人とも上手く安全にランディングしました。
さすが、くぐり 抜けてきた修羅場の数が半端じゃありませんからね。

明日は寒冷前線が近づいているという話ですので、タスクができるかどうかわかりません。
しっかり寝て備えるのみです。

成績については大会ホームページを参照して頂きたいのですが、
タスク2についてはわかりにくいかと思いますので補足説明を。
タスク2は途中で雷雲が多発したため「タスクストップ」に なりました。
タスクストップの時点で誰か1人でもゴールして いたら、他の人にはその時点での距離に応じた得点が与えられます。
誰もゴールしていない場合は、全員0点でタスクがキャンセルと なります。
クラス1とクラス5は誰もゴールしていなかったのでキャンセルで 全員0点になりました。
クラス2はタスクがストップされた時点で マンフレッドがすでにゴールしていたため、
競技規定に従い、 ほかの選手にはタスクストップ時点での距離で得点が付けられました。

今日はクラス1が途中でキャンセルとなり全員0点。 クラス2とクラス5は普通に採点されます。)


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